今月17日に生じたという京都アニメーション第1スタジオでのテロ放火事件だが、死者34名とその他重軽傷者は詳しくないが、驚くべき惨状となった。
放火犯は、青葉真司容疑者、年齢は41才。事件現場からは遠く離れた茨城県常総市で3人兄弟の次男として生まれ育ったと知る。この犯行は、ガソリン携行缶20L入り2本にガソリンを購入し現場近くでバケツに移し替え、玄関から室内に侵入した直後にバケツからガソリンを放り投げる様に(想像)まき、着火マンで点火したという。ガソリンは揮発性が高く、ものの数秒で付近を高濃度のガソリン蒸気と空気が混じり合い(混合気)、点火した瞬間にボンと爆燃する現象が生じたであろうことが想定される。この圧力波が、建物玄関や中央部付近の1Fから3Fまでの窓を吹き飛ばしたのだろうと推察される。なぜに、ガソリンをまいた1F玄関付近だけでなく2~3Fまで圧力波が伝わったのかだが、どうやら玄関近くに1~3Fまでをらせん階段による吹き抜け構造となっていたことがその要因と推察できる。
事件現場となったスタジオ建屋の外観写真を見ると、一般的なアパート風な建物にも見え、もし1ルームタイプなら部屋数36室といったところであろうか。また、2K風な間取りなら、半数の18室となるだろう。これらの場合、居住人が全員居室だとしても36名前後となる。ところが、同スタジオ内には、事件時に70名前後という大人数が入室していた様である。しかも、各フロアーは、大広間が主で、一般のアパートの様に細かい仕切りが少なかったことが今回の大被害を生じた一つの要因と想像される。
誠に不謹慎な仮定としての話しだが、これが戦場における敵軍事拠点の攻撃作戦なら、たった一人の戦士とガソリン40Lで、軍事拠点を完全制圧し得たのだから、驚くべき戦果となるのだろう。しかし、軍事拠点であれば、一定のデフェンス体勢を有し、万一爆弾などが投げ込まれても、被害を建物全部に拡大させないという思想で作るだろうから、今回の様な状態にはならないだろう。
そして、当初の爆燃と窓ガラスが割れる圧力波が生じた訳だが、このことが直ちに人の死までは奪えぬだろうということだ。爆風で、倒れたり、壁や床に叩きつけられたり、鼓膜の損傷は考えられるが、それが直ちに死には至らしめないだろうということだ。そして爆燃と共に燃え上がった火炎は、1Fフロアーを横に火炎伝播すると共に、吹き抜け構造により、2および3Fフロアーにも火炎伝播したのであろう。
しかし、40Lのガソリン気化ガスだけで、一瞬爆燃の圧力波でダメージを与えただけの被害者が逃げられない程の更なる火炎の継続を生じせしめたのはなぜだろうかと考えた時、アニメ製作という要素が浮かんで来るのだ。すなわち、アニメの原画は、セル画などと呼ばれることでも判るが、透明なセルロイドの薄板に描かれると承知している。このセルロイド(ニトロセルロース:硝化綿)だが、極めて燃えやすい合成樹脂の一種で、同フィルムなどの他、塗料や爆薬の原料にも使われる物質なのだ。また、絵を描く塗料は近年は水性塗料なのかもしれないが、何れにしても塗料の基材樹脂を硝化綿としたラッカーが使用されていれば、これも極めて燃焼性が良い。
上記のことを考慮すると、初期のガソリン爆燃により、セル画の多数や、塗料などにより、さらに燃焼は継続しつつ建物中央部にある大部屋の1~3Fを急速短時間に燃焼させ、70名の内の約半数が逃げ出すこともできずに焼け死んだというのが私見なのだが・・・。しかし、そこまでの効果を、今回の犯人が承知の上でやったとは到底思えないが、無残な事件として嘆かざるを得ないのである。
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放火犯は、青葉真司容疑者、年齢は41才。事件現場からは遠く離れた茨城県常総市で3人兄弟の次男として生まれ育ったと知る。この犯行は、ガソリン携行缶20L入り2本にガソリンを購入し現場近くでバケツに移し替え、玄関から室内に侵入した直後にバケツからガソリンを放り投げる様に(想像)まき、着火マンで点火したという。ガソリンは揮発性が高く、ものの数秒で付近を高濃度のガソリン蒸気と空気が混じり合い(混合気)、点火した瞬間にボンと爆燃する現象が生じたであろうことが想定される。この圧力波が、建物玄関や中央部付近の1Fから3Fまでの窓を吹き飛ばしたのだろうと推察される。なぜに、ガソリンをまいた1F玄関付近だけでなく2~3Fまで圧力波が伝わったのかだが、どうやら玄関近くに1~3Fまでをらせん階段による吹き抜け構造となっていたことがその要因と推察できる。
事件現場となったスタジオ建屋の外観写真を見ると、一般的なアパート風な建物にも見え、もし1ルームタイプなら部屋数36室といったところであろうか。また、2K風な間取りなら、半数の18室となるだろう。これらの場合、居住人が全員居室だとしても36名前後となる。ところが、同スタジオ内には、事件時に70名前後という大人数が入室していた様である。しかも、各フロアーは、大広間が主で、一般のアパートの様に細かい仕切りが少なかったことが今回の大被害を生じた一つの要因と想像される。
誠に不謹慎な仮定としての話しだが、これが戦場における敵軍事拠点の攻撃作戦なら、たった一人の戦士とガソリン40Lで、軍事拠点を完全制圧し得たのだから、驚くべき戦果となるのだろう。しかし、軍事拠点であれば、一定のデフェンス体勢を有し、万一爆弾などが投げ込まれても、被害を建物全部に拡大させないという思想で作るだろうから、今回の様な状態にはならないだろう。
そして、当初の爆燃と窓ガラスが割れる圧力波が生じた訳だが、このことが直ちに人の死までは奪えぬだろうということだ。爆風で、倒れたり、壁や床に叩きつけられたり、鼓膜の損傷は考えられるが、それが直ちに死には至らしめないだろうということだ。そして爆燃と共に燃え上がった火炎は、1Fフロアーを横に火炎伝播すると共に、吹き抜け構造により、2および3Fフロアーにも火炎伝播したのであろう。
しかし、40Lのガソリン気化ガスだけで、一瞬爆燃の圧力波でダメージを与えただけの被害者が逃げられない程の更なる火炎の継続を生じせしめたのはなぜだろうかと考えた時、アニメ製作という要素が浮かんで来るのだ。すなわち、アニメの原画は、セル画などと呼ばれることでも判るが、透明なセルロイドの薄板に描かれると承知している。このセルロイド(ニトロセルロース:硝化綿)だが、極めて燃えやすい合成樹脂の一種で、同フィルムなどの他、塗料や爆薬の原料にも使われる物質なのだ。また、絵を描く塗料は近年は水性塗料なのかもしれないが、何れにしても塗料の基材樹脂を硝化綿としたラッカーが使用されていれば、これも極めて燃焼性が良い。
上記のことを考慮すると、初期のガソリン爆燃により、セル画の多数や、塗料などにより、さらに燃焼は継続しつつ建物中央部にある大部屋の1~3Fを急速短時間に燃焼させ、70名の内の約半数が逃げ出すこともできずに焼け死んだというのが私見なのだが・・・。しかし、そこまでの効果を、今回の犯人が承知の上でやったとは到底思えないが、無残な事件として嘆かざるを得ないのである。
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