私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

いよいよ開戦直前に状況に酷似 その2

2021-06-28 | コラム
いよいよ開戦直前に状況に酷似 その2
過日の宮内庁会見による天皇のお心の拝察という言葉に対し、そりゃ宮内庁長官の個人的意見だとえらく軽くあしらった管政権ご一行だが、以下に記すごとく、管政権は天皇の存在を実際軽く見ている、もしくは本心を知ったら無視できなくと、あえての確認拝謁を避けているという想像ができる。

 幾ら天皇は政治的な指揮権はないという法律立てとはいえ、もし天皇に対する権威を認めありがたい存在だと政府首脳(アホ管)が思っているとしたら、宮内庁長官の拝察として伺ったが本当のところはどうなんですかという「大御心」の確認に拝謁して確かめるという行動となると思う。これを、単なる宮内庁長官の個人的見解と軽く受け流すこと自体が、まるで天皇の存在を軽く見ている事実証明だろう。

 こんな状況を知ると、国民として何が出来るのかと考えた時、一揆じゃないが大挙して国会なり首相官邸を取り巻いて、国民の声を直接聞かせるしかないのかとも思えるが、なかなか難しいものがあるだろう。

 しかし、メディアがやろうと思えば、アンケートで国民の声を伝え、政府の反意を促すこともできる余地はあるのだが、現状のメディアには利害関係から云って、そんなことを行うつもりはまったくない。

 私には、どうせいこうせい云える立場にはないが、黙って流されるのが一国民の宿命だとは思いたくない。国民一人一人が、どうすれば政府が考えを改めるかを考え、例え一人後からは微少でも、幾らかでも動かせる思いを持った行動を考えて行くしかないと思うのだ。そうでないと、このまま開戦突入し、あの忌まわしい敗戦を迎える可能性は著しく高まりつつある様に思えてならない。
----------------------------------------------------------------------------------
2021/6/24 記録
 今日、天皇が「五輪の開催に懸念を拝察」と宮内庁長官が発表したという。これは、天皇は直接的な政治には関われない法律付けとなっており、本人直接の会見での発言も困難と判断する中、官僚としての宮内庁長官を通じて現在の心境を伝えたと解すべきものだろう。

 ところがこの宮内庁長官の発言を聞いた加藤官房長官は、「宮内庁長官自身の考え方を述べられたと承知している」と述べたと報じている。つまり、宮内庁長官が勝手に自己の思いを天皇の言葉として語ったと云う訳だが、驚くべき曲解というべきだろう。

 これ以前から、管首相ならびに政府首脳や取り巻き官僚立ちと、IOCは何が何でもオリンピック開催で突き進んでいる訳だが、その前頭句としては「国民の安全を考慮して」で始まるのだが、誠に筋の通らない発言をよくも繰り返すと、私も含め呆れ返っている国民が大多数ではないかと思える。また、伝えるマスコミもある程度は批判的ではあるものの、非常に抑制的で、積極的に現在の進め方を批判する大手メディアはない。

 これらの状況を見て、一部論者の中では、旧大本営と同じだという声も聞こえてくる訳だが、現在を生きる私達は、何故客観的に見れば負けると判っている戦争に、むざむざ突き進んで行ったのは、こういう雰囲気が為せたんだろうということを改めて思う。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。