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カーナビの走行軌跡データが信号無視を立証

2021-05-18 | 事故と事件
 比較的身近な地で起きた交通事故だが、2ヶ月ほど前に静岡地裁沼津支部において、一審判決が行われたことで知る交通事故事件のことを書き留めておきたい。

 この交通事故は、2019年1月22日午後6時10分ごろ、三島市萩の信号のある交差点において、乗用車とバイクが出合い頭に衝突してバイクの男性(50)が死亡したというものだ。

 当初から、乗用車の運転手(女性48)は、自らの信号は青だった、目の前に飛び出され避けきれなかったなどと主張していたものらしい。それが、死亡男性の遺族の異議なども効果があったのと、乗用車のカーナビに残された走行軌跡の保存データから、事故交差点の通過時刻と信号の切り替わり時刻との照らし合わせで、乗用車の赤信号無視だという分析から、乗用車女性への禁錮3年、執行猶予5年(求刑禁錮3年)を言い渡したというものだ。

 ここで、カーナビに残された走行軌跡とは、別添写真はパナソニックの事例だが、従前までの走行軌跡を200m間隔で、5点をひとまとめにメモリーに記録されるそうで、最大500kmまで、それを越えると古いものから消されていくと云うのが同パナナビの説明だ。この走行軌跡は、ナビメーカーによりありなし含め、記録するアルゴリズムやデータ形式も統一されてはいないのだろうが、位置情報と一対になる時刻が記録されており、それなりの分析できる機関において、証拠能力として認容されたのだろう。


信号無視で男性はね死亡 猶予付き有罪判決 遺族が状況調査も
2021年3月15日 あなたの静岡新聞
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/873245.html


カーナビが立証した被告の「赤信号無視」 無念晴れるも、遺族が抱く初動捜査への不信
柳原三佳 | ノンフィクション作家・ジャーナリスト 2020/10/30(金)
https://news.yahoo.co.jp/byline/yanagiharamika/20201030-00205374/

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