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流石ドイツメーカー、3メーカー揃い踏みだ!

2018-03-21 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 Yahooニュースから引くが、数年前のVW米国EPAによるディーゼル排ガスでの驚異のフェイント事件だが、BMWにも波及した。これで、めでたくドイツ3大メーカーが揃い踏みしたことになる。誠にあっぱれ、大ドイツ帝国よと、その図々しさを称えたい。

 この偉大なドイツのしわざに匹敵出来る我が日本メーカーとしては、三菱おいび若干落ちるが日産辺りとなるのか。ドイツの件は、日本以上に権威主義的な企業体質にあると識者は指摘している。その通りと思うが、具体的なリード役はボッシュというメーカーがしたに違いないと、ますます確信を強めている。
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独検察がBMWを捜索=排ガス不正の疑い 3/21(水) 5:44配信 時事通信
 【フランクフルト時事】ドイツ検察当局は20日、独高級車大手BMWの一部ディーゼル車についての排ガス不正の疑いで、ミュンヘンの本社など関係先を家宅捜索した。

 排ガス不正問題では、フォルクスワーゲン(VW)やアウディ、ダイムラーが捜索を受けたが、BMWが対象となったのは初めて。ミュンヘンの検察当局によると、不正の疑いがあるのは、高級セダン「750」と「M550」の各シリーズの一部で、計1万1400台。VWの不正と同様、検査時のみ排ガス浄化機能を作動させる不正なソフトウエアが搭載された疑いがあるという。
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追記
 ボッシュのことで追記したい。正式社名はRobert Bosch GmbH(GmbHは日本で有限会社だそうだ)。世界最大の業界シェアを持ち、自動車用機器、産業用機器、建築関係電動ツールなどを世界中に生産販売している。
 自動車用機器としては、ディーゼルの機械式噴射ポンプやガソリンの機械式噴射ポンプ(元来クーゲルフィッシャーというメーカーがあったが同社に吸収)、新生ジェトロニック噴射システム(L、D、K)など、世界的にライセンスを提供し普及させた。今でも、噴射インジクターのコネクタは、どの会社での同一のものが使用されるが、これはボッシュのライセンスが生きているのであろう。昨今のディーゼルは、コモンレール式電子制御高圧噴射が当たり前になり、これにより小排気量エンジンでも熱効率の高い直接噴射式が可能となった訳だが、これを最初に開発したのは、我が国のデンソーである。それをボッシュは、コモンレールと名付けて生産している。

 多分な私見を含んでガソリン燃料噴射のことを記すが、国産のデンソーとドイツ輸入車のボッシュの、アルゴリズム(ここでは制御の手法の意)を比較すると、ボッシュはちょっと落ちるなという思いを持っている。それは、冷間時の増量補正が適当でないとか、始動停止を短時間で繰り返した場合のプラグのかぶりによる始動時間の長さ、ノックコントロールの制御ロジックの不適当(過剰な連続遅角と噴射の停止によるドライバビリティの強烈な悪化)ということを体験する。こうして、ドイツ車のクルマをボロクソに貶すのだが、別の視点では魅力を感じているから乗り続けているのだ。

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