私の思いと技術的覚え書き

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日本中が弛緩している

2021-05-21 | コラム
 政治の問題は、相も変わらず国民の負託を負っている言動、態度、行動とは思えない行為が続けられている。また、本来国民のためにあるはずの官僚も、首を傾げたくなる無作為だとか、無責任な行為が明らかになり続けている。これでは、国家機関として、極刑までを命じられる司法における冤罪が絶えない訳だと思うところだ。

 さて、昨夜知る民間企業での2つの出来事を以下に記すが、民間の意識も日頃はコンプライアンスなどと看板を掲げておきながら、政治家や官僚と同様に、弛緩しきってしまっているのではないだろうか。

1.住友重機が自衛隊用機関銃の設計図を中国に流失
 どうやら住重の下請け企業が、部品の発注を中国企業に行い、そこで設計図が流失したというものらしい。従って、機関銃全体の設計図が流出した訳ではないだろうが、余りに不用心というか、国防火器の製造を担ったという意識が欠落していることは確かだろう。

2.JR東海で新幹線の運転中に腹の具合が悪くなった運転手が、車掌を呼びつけて運転席に座らせ、トイレに行くために3分ほど無断で席を空けていたという。当然、車掌には新幹線運転手の資格はない。たぶん運転手は、ここで停止させ、全線に影響を与えることはできないとの個人的判断から行ったのだろうが許されざる行為だろう。想像するに、社内規則では、指令センターに報告して、その指揮の上で停止するなりしなければならなかったと思える。
 そもそも、JR東海利益の8割方を新幹線の高額料金を独占することで得ているが、こういう事態を含め危機管理と教育を怠っていたのではないか。当該運転手を処分することは当然だが、代替運転手を常に要員配置をコスト上昇から、怠っていたという面も見逃せないと思える。また、国交省はJR東海に対して、事実関係の報告と今後の改善処置を求めなければならないだろう。

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