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韓国 ジェネシスの苦悩

2020-06-08 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 韓国ヒュンダイ自動車が日本から撤退して久しい。であるから。現代日本でヒュンダイ乗用車を見ることは、まず希なことだろう。但し、価格の優位性があるのだろうと想像するが大型観光バスでは、一定見掛けるという実態だろう。しかし、日本は不振であつも、米国および本国では、それなりのマーケットシェアを持っているらしい。

 今日のNetサーチで、ヒュンダイの高級車ブランド「ジェネシス」において、今年1月に発売されたばかりのジェネシスGV80というSUV(ターゲットはレクサスRXだという)のディーゼルエンジンモデルで、どうやらエンジン振動が大きく、当面の出荷を中断すると報じられている。

 これとは別の、同じくジェネシスG80というセダンモデルが、高速道路でエンジンルームから出火したという写真がNBN(韓国TV)のNet報に掲載されていたので記録しておきたい。

 拙人はヒュンダイの実車を見たこともないが、この1葉の火災鎮火後の写真から、色々なことが判る。つまり、可燃温度は800℃前後となるのだろうが、この温度は既に樹種系部品を溶解もしくは燃焼させ、次にアルミ(溶融温660℃)を溶解させる。鋼板は溶融音1500程だから、塗膜が焼損するのと、軟化して応力次第で変形を生じる。

 具体的に列記すれば、エンジンを覆うボンネットはほぼ溶け落ちているが、アルミ製なのだろう。しかし、左右フェンダーは鋼板製だろうと見極めが付く。エンジンルーム内左右の通称ストラットタワー部だがアルミキャスト製なのだろう。溶け落ち、アッパーアームやスプリングなどが突き出している。また、フロントバルクヘッド(ラジコアサポート)だが、日本車の20年くらい前のクルマの設計思想だ。つまり、モノコックと一体化しており、昨今のフロントエンドモジュール(ラジ、コン、ファンなど)を一体で車体に組み付ける思想になっていないなど、1世代どころか3世代近く前の設計だということが読み取れる。



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韓国車ジェネシスの「GV80」ディーゼル、出荷中断=ネット、高級車の欠陥に不満
Record China配信日時:2020年6月6日(土) 17時20分
5日、韓国・JTBCによると、現代自動車は同日、振動トラブルが相次いでいる同社の高級車ブランド「ジェネシス」のSUV「GV80」ディーゼルモデルの出荷を、当面中断すると発表した。写真は「GV80」。
2020年6月5日、韓国・JTBCによると、韓国の現代自動車は同日、車体の振動トラブルが相次いでいる同社の高級車ブランド「ジェネシス」のスポーツ用多目的車(SUV)「GV80」ディーゼルモデルの出荷を、当面中断すると発表した。

同社は、車体が揺れる不具合について、エンジンにカーボンがたまったことが原因と説明しているが、具体的な対応は明らかにしておらず、「改善策を検討中で、改めて車両点検実施の案内をする」と話している。

SUV「GV80」ディーゼルモデルは今年1月に発売。これまでに約8000台が売れ、約1万台が納車待ちの状態だが、顧客から、車内の物が大きく音を立てるほど車体が揺れるといった指摘が相次いで寄せられていた。

このニュースに、韓国のネットユーザーからは、「発売してからそれほどたっていないのに、エンジンにカーボンがたまった?1年後には廃車になりそうだな」「試験走行中に問題をチェックできなかったの?」「デザインは抜きんでて良いが、性能はまだまだだな」「このレベルでプレミアムモデルだなんて」などと不満の声が多く上がっている。

また、高級車であることから「欠陥車に8000万ウォン(約710万円)出した人もいるなんて…」といったコメントも。

その他、「こういう問題があると、ドイツ車や日本車に乗り換える人が出てくる」「今、ジェネシスを買おうとしている人は不安で仕方がないだろう」などといった声が上がっている。(翻訳・編集/関)

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