私の思いと技術的覚え書き

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政治家と官僚について

2011-07-27 | コラム
 我が国を覆う停滞など害悪は、官僚化の弊害だと云われて久しいです。現民主党は、脱官僚を目指して主権を握ったのですが、それが大失敗だったことは、誰もが認めることでしょう。

 法治国家において優秀な官僚は絶対必要なものです。官僚が居て、初めて秩序ある国家の維持ができるのでしょう。また、この官僚化というものは、政府や地方自治体などの本来の官僚だけでなく、大企業などの民間企業にも広く蔓延しているとのだと感じられます。

 今読み進めている本によれば、官僚とは現在にしか対応できないという宿命があるのだと記します。世は、天変地異や内政、外政を含め、変化しますが、それには官僚は対応できないのだと説くのです。その世の変化(つまり未来)に対応できるのは、優れた政治家(リーダー)なのだと云うことです。優れた政治家は、法律とか前例に捕らわれることなく、飛躍的な発想力により決断し、必要に応じて法律を改正したり新たな法律を作り、官僚達を新たなフォールドに導くのです。

 同本では、我が国の戦後の政治家で、トップリーダーとして官僚を否定するのではなく、手足の如く徹底的に使いこなした政治家が居るのだろうかと概観した時、1名を除きほとんど居なかったと云うのが実態なのだと記しています。これには同感を思います。今や多くの政治家が、官僚上がりか、2世、3世などの議員で締められ、政治家自身が官僚臭さをまき散らす、リーダー不在のオール官僚政治となってしまったと感じます。



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