昨年６月の千葉・八街での飲酒児童５名死傷事故の判決・懲役14年
地裁判決では、運転手個人の刑事事件裁判の判決が懲役14年となされた。
この事故を起因として、安全運転管理者の選任事業所（白ナンバーを5台以上か、定員11人以上の車を1台以上使う事業所）に対し、運転前の点呼・アルコールチェックを義務化する道路交通法施行規則の改正が既に成立している。この実施は明日(4/1)より実施が求められる。
【安全運転管理者に追加で求められる業務】
・運転の前後に、運転者に対して目視およびアルコール検知器を使用して酒気帯びの有無を確認すること。
・目視およびアルコール検知器による確認の記録をデジタルデータや日誌等で1年間保存すること。
・正常に機能するアルコール検知器を常備すること。
※2022年4月1日～：事業者が運転手の酒気帯びの有無を目視などで確認し、その記録を1年間保存する取り組み
※2022年10月1日～：アルコール検知器を常備し、上記運用する取り組み
しかし、この八街飲酒トラック事故だが、事故運転者の所属法人は南部運送(株)といい、親会社の南部(株)の配送業務を専門に行っていたと承知している。仮にも運送業を名乗る企業が白ナンバーで運送業務を請け負うことは法令に抵触する。特定の企業の仕事だけを行い、運送費として営業利益を得ていないと抗弁しても、突き詰めれば法令違反と判じられるだろう。つまり、営業権の認可申請をし、緑ナンバーを付けて営業しなければ違法となる。なお、特定の企業（親会社）の仕事をする場合であっても、特定貨物自動車運送事業者（やはり緑ナンバー）の認可を受け、様々な法令要件を満たす必用がある。その辺りはどう解釈しているのだろうか。
もしかすると、子会社が親会社から商品を仕入れ、運送も賄うという立て付けで、自社に関わる運送ということで、現行規定をくぐり抜けていたのかもしれない。そういう視点に立つと、果たして全国の白ナンバーの網を強めると云うことが何処まで意味を持つのか疑いたくなってくる。
拙人が知る、比較的小規模な社有車10台前後の安全運転管理者の設置が義務付けられている事業者を数件は知るが、およそ安全運転管理者などは名前だけで、1年に一度講習を受講するだけで、およそ日頃の安全管理義務などまったくやってない場合が多かった。例えば、社有車で事故があったり車両の具合が悪い時にも、直上の上司には伝えられ対処がなされるが、そこに安全運転管理者が何も関係しないというのが実態だった様に思える。それを今更、管理を強めると云えども、この安全運転管理者は道交法から来ており、警察の管轄の様だが、今まで警察はそういう管理とか監査をしてこなかったのではないのかと思えてしまう。
そこ行くと、緑ナンバーの事業用車の場合は、道路運送車両法から来ており、管理するのは国土交通省・地方運輸支局だが、かなり厳格な報告を求めているし、抜き打ち的な監査も繰り返して来ている。まるで、白ナンバーの管理とは次元が異なる。それでも、緑ナンバーでも飲酒事故は根絶されてはいない。
それと、Ｎｅｔの書き込みなどで、「車両に飲酒検知のシステムを付ければ・・・」と云うのが多いが、あくまで私見だがムダなことだと思える。つまり、その検知システムなりが、相当厳格であればあるほど、本来の飲酒でなくても、誤判定で運転できなくなると云う事態が多発するだろう。例えば、キャンディやガム、ジュースなどで口蓋や気道がそれらの臭気がある場合、アルコール検知器は反応する。
しかも、そういう精度の高い検知システムがあろうが、第三者が見ていない環境では、今回の様な一種のアル中者は、幾らでもかいくぐる手法を見つけ出してしまう様に思えてしまう。
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「運転に臨む態度としては最悪」八街市 小学生5人死傷事故で懲役14年判決
TBS NEWS 3/25(金) 15:00配信
千葉県八街市で、小学生の列にトラックで突っ込み、児童5人を死傷させた罪に問われているトラック運転手の男に対して、千葉地裁は懲役14年の判決を言い渡しました。
トラック運転手の梅沢洋被告（61）は去年6月、酒を飲んだうえでトラックを居眠り運転し、八街市で下校途中の小学生の列に突っ込み、児童5人を死傷させた危険運転致死傷の罪に問われています。
千葉地裁はきょうの判決で、「おととし、取引先の従業員から酒臭さを指摘されて以降も『自分は事故を起こさない』と考えて酒を飲んで運転を続けていた」と飲酒運転が常態化していたことを指摘。「運転に臨む態度としては最悪で、強い非難に値する」として、懲役14年の判決を言い渡しました。（25日14:15）
【事故直後の記事】
千葉八街・小学生５名殺傷トラック事故
2021-06-30 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/7d70b997c5a562746123330ba8aa8a0b
＃八街飲酒トラック事故 ＃白ナンバー安全運転管理の強化 ＃アルコール検知の難しさ
地裁判決では、運転手個人の刑事事件裁判の判決が懲役14年となされた。
この事故を起因として、安全運転管理者の選任事業所（白ナンバーを5台以上か、定員11人以上の車を1台以上使う事業所）に対し、運転前の点呼・アルコールチェックを義務化する道路交通法施行規則の改正が既に成立している。この実施は明日(4/1)より実施が求められる。
【安全運転管理者に追加で求められる業務】
・運転の前後に、運転者に対して目視およびアルコール検知器を使用して酒気帯びの有無を確認すること。
・目視およびアルコール検知器による確認の記録をデジタルデータや日誌等で1年間保存すること。
・正常に機能するアルコール検知器を常備すること。
※2022年4月1日～：事業者が運転手の酒気帯びの有無を目視などで確認し、その記録を1年間保存する取り組み
※2022年10月1日～：アルコール検知器を常備し、上記運用する取り組み
しかし、この八街飲酒トラック事故だが、事故運転者の所属法人は南部運送(株)といい、親会社の南部(株)の配送業務を専門に行っていたと承知している。仮にも運送業を名乗る企業が白ナンバーで運送業務を請け負うことは法令に抵触する。特定の企業の仕事だけを行い、運送費として営業利益を得ていないと抗弁しても、突き詰めれば法令違反と判じられるだろう。つまり、営業権の認可申請をし、緑ナンバーを付けて営業しなければ違法となる。なお、特定の企業（親会社）の仕事をする場合であっても、特定貨物自動車運送事業者（やはり緑ナンバー）の認可を受け、様々な法令要件を満たす必用がある。その辺りはどう解釈しているのだろうか。
もしかすると、子会社が親会社から商品を仕入れ、運送も賄うという立て付けで、自社に関わる運送ということで、現行規定をくぐり抜けていたのかもしれない。そういう視点に立つと、果たして全国の白ナンバーの網を強めると云うことが何処まで意味を持つのか疑いたくなってくる。
拙人が知る、比較的小規模な社有車10台前後の安全運転管理者の設置が義務付けられている事業者を数件は知るが、およそ安全運転管理者などは名前だけで、1年に一度講習を受講するだけで、およそ日頃の安全管理義務などまったくやってない場合が多かった。例えば、社有車で事故があったり車両の具合が悪い時にも、直上の上司には伝えられ対処がなされるが、そこに安全運転管理者が何も関係しないというのが実態だった様に思える。それを今更、管理を強めると云えども、この安全運転管理者は道交法から来ており、警察の管轄の様だが、今まで警察はそういう管理とか監査をしてこなかったのではないのかと思えてしまう。
そこ行くと、緑ナンバーの事業用車の場合は、道路運送車両法から来ており、管理するのは国土交通省・地方運輸支局だが、かなり厳格な報告を求めているし、抜き打ち的な監査も繰り返して来ている。まるで、白ナンバーの管理とは次元が異なる。それでも、緑ナンバーでも飲酒事故は根絶されてはいない。
それと、Ｎｅｔの書き込みなどで、「車両に飲酒検知のシステムを付ければ・・・」と云うのが多いが、あくまで私見だがムダなことだと思える。つまり、その検知システムなりが、相当厳格であればあるほど、本来の飲酒でなくても、誤判定で運転できなくなると云う事態が多発するだろう。例えば、キャンディやガム、ジュースなどで口蓋や気道がそれらの臭気がある場合、アルコール検知器は反応する。
しかも、そういう精度の高い検知システムがあろうが、第三者が見ていない環境では、今回の様な一種のアル中者は、幾らでもかいくぐる手法を見つけ出してしまう様に思えてしまう。
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「運転に臨む態度としては最悪」八街市 小学生5人死傷事故で懲役14年判決
TBS NEWS 3/25(金) 15:00配信
千葉県八街市で、小学生の列にトラックで突っ込み、児童5人を死傷させた罪に問われているトラック運転手の男に対して、千葉地裁は懲役14年の判決を言い渡しました。
トラック運転手の梅沢洋被告（61）は去年6月、酒を飲んだうえでトラックを居眠り運転し、八街市で下校途中の小学生の列に突っ込み、児童5人を死傷させた危険運転致死傷の罪に問われています。
千葉地裁はきょうの判決で、「おととし、取引先の従業員から酒臭さを指摘されて以降も『自分は事故を起こさない』と考えて酒を飲んで運転を続けていた」と飲酒運転が常態化していたことを指摘。「運転に臨む態度としては最悪で、強い非難に値する」として、懲役14年の判決を言い渡しました。（25日14:15）
【事故直後の記事】
千葉八街・小学生５名殺傷トラック事故
2021-06-30 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/7d70b997c5a562746123330ba8aa8a0b
＃八街飲酒トラック事故 ＃白ナンバー安全運転管理の強化 ＃アルコール検知の難しさ
