つぶやき、遊び・仕事・日常

一日の出来事のあれこれを雑多に記録していきます

積善の家

2019-03-22 17:10:42 | 日記
中国の古典に「積善の家には必ず余慶あり」とあります。
「日々善行を重ねる人や家には、必ず子々孫々まで善きことがある」という意味だそうです。
京セラの稲盛さんは、ビジネスの世界でも同様と説きます。
日本でも「相手に善かれし」ということを商いの規範としてきました。
今から300年前の石門心学の祖、石田梅吉は、商いの真髄について、次のように述べています。
「実の商人は、先も立ち、我も立つことを思うなり」と説いて、本当の商人とは相手が喜び、そして自分も喜ぶような
商いを考えるものだと商人を諭しているのです。
この考え方は、現在まで連綿と続く日本の商道徳の基盤を形成しています。

◆積善の家には余慶あり
 また、そのような日本人の精神性は、次のような言葉でも表現できます。
 それは、誠実、正直、真摯、謙虚、感謝、そして慈愛です。
 また、これらの言葉が表す概念は、決して日本独自のものではなく、キリスト教をはじめあらゆる宗教が教えている「善きこと」
 であり、洋の東西を問わず、人間が最も大切にすべき規範となっているものです。

 また、このような高い精神性、つまり高邁な倫理観は、現在のビジネス世界でも求められているものではないでしょうか。
 世界にとってもこのように高い「倫理観」が求められるのではないでしょうか。
 そのようなことから、私は日本の「文化」が培ってきた、日本人の「精神性」「倫理観」を前面に押し出すべきと思います。
 もちろん、欧米のマネジメントシステムとその考え方の中で、取り入れるべきものは取り入れ、学ぶべきものは徹底して学ぶ
 ということが必要です。
 つまり、真の意味での和魂洋才を実現することができれば、日本人の経営は必ず国境を越えて成長できるはずです。


起業家がグローバルに成長するにあたり、心すべきことについての講演の一部です。
単なる精神論ではなく、実際にご自分の深い知恵と宗教観に根差す行動があってこその言葉で、説得力があります。
心の奥底にとどめておきましょう。