今年になって2級販売士のハンドブックが改訂される事がわかり、発売を楽しみにしておりました。
こんな私でも一応は2級と3級の登録講師でして、教材となるハンドブックは必須のアイテムでもあります。
でも、「販売士」って何?と聞かれる事も多く、あまり資格として認知されていない、受験資格として人気がないというのも事実です。
社団法人日本販売士協会のホームページによると
「販売士はプロの販売員のあかし。小売・流通業の健全な発展に寄与し、消費者に満足のいくサービスを提供できるプロフェッショナルです。」
と書かれています。
また、同ホームページでは販売士はかくあるべきという販売士の求められる像を次のように述べています。
「社会は販売士に何を求めるのか?
■消費者の信頼を集めるプロの販売員に!
販売士は消費者に直結した販売のプロなのですから、消費者のニーズを満足させることができなくてはいけません。
しかも、消費者のニーズは個性化、多様化、高級化しております。「物離れ」時代とも言われるむずかしい時代です。
プロの小売・流通業従事者は、自分の扱う商品について「地域生活文化のリーダー」でなければなりません。消費者があなたのファンになってこそ、固定客が増え、「儲け」も生まれてくるのです。
■プロの販売員は時代の変化にも強い新しい発想の持主に!
現代は変化の時代です。変化を予知し対応できるのもプロです。
消費者の欲求・ニーズの変化、生産技術の変化、経営管理技術の変化など、これらの変化にプロの販売員は常に対応しなくてはなりません。」
私自身が販売士の勉強を通じて、流通業の一般的な知識を網羅的に得られた経験から小売業に携わる方には勉強をしてほしいと思っています。
この販売士という資格は3級から1級までありますが、上位資格になるほど難しいのは事実ですが、3級は販売員を対象、2級は店長やマネージャーが対象
1級は管理職が対象と級によって学ぶ内容が変わる特徴があります。
ご自身の必要な知識に合わせて受験する級を決められるといいですね。
さて、今回の「2級販売士ハンドブック」の改訂については「日本商工会議所」のホームページで次のように説明されています。
「2級販売士ハンドブックの改訂について
標記ハンドブックについては、平成19年3月20日の改訂以来7年が経過し、その間、流通・小売業界を取り巻く環境が大きく変化していることから改訂を行い、今年4月下旬の発行を予定しております。
値段は5科目セットで8,230円(消費税8%込み)となります。
なお、改訂前のハンドブックについては、現在、在庫切れとなっておりますので、購入をご希望の方におかれましては、大変恐縮ですが、改訂版ハンドブックの発行をお待ちいただきますようお願い申しあげます。
(1)改訂のポイント
〇2色刷りによる読みやすい紙面構成
〇表・イラストの多用
〇一般的でない法則・理論、特定業界のみに通用する用語・ルール等の修正
〇索引の作成
〇統計データ、調査結果、図表および引用資料の更新
〇法律に関する記述箇所の更新
(2)2級検定試験問題への適用
第42回試験(平成26年10月1日施行)については、平成19年3月20日改訂 のハンドブックから新しいハンドブックへの切替直後であることから、どちらで勉強しても対応できる内容(試験問題の8割はハンドブックから出題)としてお ります。ただし、統計データ・各種調査結果や法律等に関しては、これまでも新しい情報を用いた出題としておりましたので、この点ご留意ください。」
内容が大きく変わったというより、引用資料が新しくなったことや、法律の変更への対応という程度のようです。
いずれにしても、このハンドブックから問題の8割が出題され、各科目70点以上が合格という事なので、受験される方は買う事をお勧めします。
ちなみに、私の2級受験の時はハンドブックは買わずに市販の問題集を徹底的にこなしました。
1級販売士の受験では、仕方なくハンドブックを購入しましたが、記述問題があるのでハンドブックの内容を自分なりに整理して必死で覚えて勉強をしました。
販売士受験では、非常に情報が少ないですが、ハンドブックを読み込んで自分なりの整理をすることが早道です。
受験される方、頑張ってください。
2級は今年の10月、1級は来年2月の予定です。