村爺のなんでもいいべ

南相馬市の馬事公苑を中心に活動しているディスクゴルフの話題や南相馬の出来事や思いついたことを書いていきます。

南相馬で農業がんばってます

2013年04月16日 20時01分08秒 | 南相馬の話題

広報みなみそうま4月号に南相馬市で農業を続けている義兄の記事が載っていた。

震災前は専業農家として大規模に農業を営んでいましたが、原発事故による避難のためにハウスで栽培していた多くの野菜やこれから作付けしようとしていた野菜の苗が全て枯死してしまいました。避難先から帰宅しハウス内の枯れた野菜たちの処理をするのは辛かったことでしょう。放射能の影響もありしばらくは農業から離れていましたが、原発事故から半年後にはテスト的に放射能の影響が少ないであろう野菜の栽培を始めていました。

そういう姿を見て息子も後継者として農業に取り組む決意をしたのです。二人の小さい子供がいるので奥さんと子供たちを山形県に避難させて、自分は地元で自動車整備士として頑張ってきました。山形県と南相馬市を往復する生活が続いていましたが、今年から子供たちも南相馬市に帰ってきて生活を始めています。

安定していた自動車整備士の仕事をきっぱりとやめて、あえて困難な農業に取り組む決意をした甥をほめてやりたいです。

南相馬市の農業は非情に苦しい状況が続いています。震災前は義兄の作った野菜はブランド品として市場でも高値で取引されていましたが、現在は原発事故の風評被害で安く買いたたかれています。そんな状況でも農産物を生産して出荷を続けていなければ、震災前の状況に回復することはできないでしょう。

俺はもう農業を再開できるかどうかわからない状況ですが、この親子には頑張ってほしいですね。

南相馬市にある原町中央青果市場の職員も頑張っています。

こちらでは私の義弟が働いています。やはり原発事故により宮城県の方に避難していましたが、市場を再開するということで避難先から戻りました。この青果市場を再開することにより原町区へ野菜が供給されるようになってきたんです。新鮮な野菜が手に入らない状況でしたから野菜や果物を集めて供給してくれた皆さんにも感謝しなければなりませんね。

現在では少しずつではあるが地元野菜の出荷数が増えてきたと言ってました。安心安全な地元野菜が以前のように地元で多く消費されることを期待したいですね。