早起きして早朝早く出発する予定があまりにものんびりしすぎてしまい出発が8:00になってしまった。でも、焦らない。今日の行程は全行程で約6時間だから充分15:00には下山できると思う。車の外気温で計測した外気温は16℃。寒いくらいと思うが半袖で行こう。
前回の山行は8月17日だったが雨と雷で途中リタイヤしてしまった。今日は絶好の登山日和なので大丈夫でしょう!! 最初にこの道を通ったのは30才位だったからあれから20数年間で数えきれないくらい歩いている。
前回はつぼみも固い状態のエゾリンドウだったが、きれいに咲いていました。ウメバチソウの小さな白い花も湿原に広がっています。出発地点からきれいな花に恵まれているので、姥ヶ原が楽しみです。
酸ヶ平と姥ヶ原の分岐。前回は酸ヶ平へ向かうために右側へ向かいましたが、今回は最初に東吾妻山を目指すので左の姥ヶ原へ向かいます。
分岐を入ったところから昨夜の豪雨のため登山道は沢のように水が流れていました。
荒れた登山道から急な登りになると階段状になった木道になります。歩きやすいんですがなぜか歩幅が合わずリズムが狂うんですよね。久しぶりの登りなので歩きに慣れるまで疲労感が凄い。体力の無くなった身体をいたわりつつゆっくり登る。途中、アキアカネがまとわりついてくるが、涼しくなったせいか数が少なくなったような気がしますね。
今日の噴煙は少ないですね。そういえば夜静まり返っていると噴煙の音が「ゴォーゴォー」と大きく聞こえるんだが、昨夜は小さかったような気がする。一切経山の方はすごくいい天気ですね。魔女の瞳がきれいだろうな。
急な階段状の木道を登りきると緩やかな登りになり一気に身体への負荷がなくなり楽に歩けるようになります。姥ヶ原が近づくと木道になりササの原にリンドウが多く咲いてました。姥ヶ原への最後の階段を登ると大岩がごつごつした分岐に出ます。分岐到着が8:50。予定より10分早すぎた。
姥ヶ原分岐には姥ヶ原の説明板がありました。姥ヶ原の由来は姥神様の石像にあったんですね。分岐を左へ進み、東吾妻山登山口を目指します。
姥ヶ原にはリンドウが群生してきれいに咲いています。吾妻に咲くリンドウには「エゾリンドウ」と「エゾオヤマリンドウ」の2種類があります。一般的には「エゾリンドウ」だと思いますが、「エゾオヤマリンドウ」は、「エゾリンドウ」の高山型とされ、花は茎頂のみに集まって付くとされていますので右が「エゾオヤマリンドウ」かもしれない? なんかよくわからないよな。俺にはただの「リンドウ」でいいような気がする。
姥ヶ原は木道が整備されているが、木道の周辺は以前より裸地化が進んでいるような気がする。酸性雨の影響で苔が枯れてきているんだろうか。気のせいかハイマツの背丈が高くなってきているような気がする。以前はハイマツよりも苔むした地面が多く自然のきれいな庭園を思わせていたが、ハイマツで苔の部分が隠れてしまっている。温暖化の影響かも? 休憩したベンチにはおいしそうなキノコが出ていた。
9:15東吾妻山分岐到着。ここから東吾妻へ向かうが昨夜の豪雨で登山道が荒れていないか心配ですね。しかも東吾妻山頂方面にガスが湧いてきている。
登山道はやっぱり荒れていました。スパッツを付けずに登ろうと思ったが露もすごいので途中からスパッツを付けた。登山道はコメツガやオオシラビソの針葉樹林帯を延々と登ります。
立ち枯れの木が目立ってくると間もなく森林限界になり一気に視界が開けてきます。ガスに煙った山頂が見えますが、この急なガレ場を登り切れば山頂に到着です。
9:58 東吾妻山1975m山頂到着。予定より15分も早かった。ちょっとオーバーペースですね。山頂はやはり雲の中でした。360℃何も見えません。気温は約10℃位?俺でも寒さを感じジャケツトを身に着けました。空が明るいので晴れるのを待っていましたが30分待っても晴れないので残念ながら下山することに。いつ来ても見晴らしがよくてコーヒーを淹れながら展望を楽しんでいたのですが残念です。
帰りは同じ登山道を引き返します。ここからまた延々と針葉樹林帯の中を降りて行きます。
途中、早くも紅葉しているナナカマドなどがありました。下の姥ヶ原は晴れているのに何で山頂はガスっているんだろうかなんて一人愚痴を言いながら下山。11:00に姥ヶ原の分岐に到着しました。
姥ヶ原から東吾妻山を振り返るとガスが晴れて山頂が見えるではないか。でもあの中で1時間も待っているのは無理だったな。あきらめが肝心です。
次は、今回の山行の目標の一つ「姥神様に再会すること」。姥ヶ原の西端にある姥神様に5年ぶりで再会することができました。姥神様はいつもと変わらず立膝をして笑っていました。吾妻山には吾妻大権現が祀られていますが、その吾妻大権現へ向かう参道の入口に姥神様が祀られているようです。姥神様が結界を張って不浄なものを入れないようにしているんでしょう。吾妻大権現へ向かう信者はここから新しいわらじに履き替えて向かったそうです。姥神様の隣には風雪地蔵が登山者の安全を見守っています。俺も無事下山をお祈りしてきました。
そこから早めの昼食をとって一切経山へ向かいます。いよいよ「魔女の瞳との再会」です。果たして実現するか次回Part3をお楽しみに。そして、今回の山行では珍しい出会いもありました。
山頂は森林限界を超えているので木々がありませんから、吾妻連峰の南側に位置する山々を見ることができますよ。
吾妻連峰はもちろん、安達太良山への山々、磐梯山とその周辺の眺望は素晴らしいです。
ただ晴れればですけど。
私は眺望は一切経より東吾妻が好きです。