84才男の明日を生きる挑戦記

84才直後、片手に余る持病の中の除癌は目下経過監視中。
4年後は米寿で五輪。酉年を期に臆せず気張らずの余生で在りたい。

無花果

2010年09月05日 | Weblog

 

  9月1日 巻紙を手に手に夏の休み明け
  9月2日 明け競ふ鳥と無花果(いちじく)園主かな
  9月3日 傘寿まで二歳(にとせ)の路や鱗雲
  9月4日 旅解くや丘の駅裏桔梗咲く
  9月5日 撫子(なでしこ)の名のみ残して無人寺

  9月も早や5日目。猛暑と熱帯夜はエスカレートするばかりだ。30年に1度と言う異常気象と言う。9月1日から近在の小中学校の2学期が始まった。持て余すほどの荷物の中に、多分模造紙だろうか宿題の紙筒が目に付く。暑さにかまけて旅程を延ばした北の旅人も旅装を解く頃だ。団地沿いの道路の垣根越しに熟した無花果を発見したので接写の1枚を頂いた。昔はどの家にもあったが近年は農家の副業栽培になっているようだ。収穫が始まる今頃は、鳥との早起き競争らしい。3日は78歳の誕生日だった。秋空を見上げながら、爆弾抱えの体調の余生は、あの鱗雲みたいなものだと悟り返していた。