10月1日 仰角に撮るや空占(し)む曼珠沙華
10月2日 飢える子の垣根で割りし柘榴かな
10月3日 雨予報外れ繰り出す体育の日
10月4日 どんぐりの落ちて孔明く早やさかな
10月5日 残るのは秋日和のみ旅支度
例年なら消える頃の彼岸花便りが今も盛りである。晴雨定まらないのは仕方無いが、未だ夏日が混在する。前倒しの「体育の日」の行事が、雨の予報がずれて秋空の日曜日に無事に開催された。近くの別府沼公園の彼岸花を仰角に切撮りながら散歩した。団栗が落ち始め、萩が揺れる中でザリガ二採りの親子や釣り人に残夏を覚える。所属サークルの秋期旅行計画も10月は避けて11月にずれ込んでいる。郊外の彼岸花やコスモスを横目に団地内の木犀が一斉に匂い始めた。