燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医徳田安春の最新医学情報集。問診、フィジカル、医療安全、EBM、臨床研究に強くなれます。

異常なまばたきとドライアイ

2025-04-08 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。     瞬目は正常で1分に最高21回である。   眼球乾燥症候群または乾性角結膜炎では1分につき40を超えることもある。   ドライアイの患者は不快感のために眼を開けていられないと訴える。   これは筋肉のコントロールができなくなっている眼瞼痙攣とは区別すべきだ。   タバコの煙で満たされ . . . 本文を読む
コメント

眼瞼とその周囲

2025-04-07 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。     眼瞼を視ることによって、患者の性格(大げさなアイメイクの使用)やさまざまな全身性疾患の手がかりを得ることができることがある。   高脂血症があるかもしれない患者では眼瞼黄色腫を探す。   眼瞼のヘリオトロープ疹は皮膚筋炎でみられる。   睫毛の脱毛は眼性梅毒に典型的。   基底細胞 . . . 本文を読む
コメント

涙器

2025-04-04 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   涙点(内側に位置する)と涙(下部)を検査する。   涙の感染で片側性腫脹が起きる場合がある。   涙腺(上方側面に位置する)は混合腫瘍で片側性に腫脹する。   サルコイドーシスやMikulicz症候群では両側性に腫脹する。   乾燥性角結膜炎ではSchirmer涙液分泌検査で確認される . . . 本文を読む
コメント

中心暗点

2025-04-03 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   ベッドサイドで方眼紙や新聞を用いて中心暗点(盲点)を見つけ出すことは可能。   患者は、自身が何も見ることができない領域を区切ることができる。   盲点は、ドルーゼ、腫瘍、乳頭萎縮または他疾病によって拡大されることがある。     写真:沖縄本島南部、南城市の風景です。あ . . . 本文を読む
コメント

対座法視野検査のメリット

2025-04-02 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   正式な視野計は視野欠損を検出するには対座法よりも優れている。     しかし、対座法での視野検査は、医師にとって感度は低いものの、すばやく、安く、即座に情報処理できるのがよい点。   異なる医師によって身体診察の部分を分けて行うということでは、技術的代用が特定の手技ごとに利用される恐れがある。 &n . . . 本文を読む
コメント

簡易視野検査での判定

2025-04-01 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。       下記疾患による視野欠損を指摘できるかもしれない。     トルコ鞍や視交叉部疾患による両耳側半盲   視索疾患による同名半盲   網膜や視神経の疾患による単眼性の視覚障害   晩期の緑内障(緑内障は視野欠損の発症前にその他 . . . 本文を読む
コメント

対座法による視野検査

2025-03-31 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   患者自身が気づいていない視野異常を拾い上げることがある。   患者にあなたの鼻を見るよう指示する。   あなたの両腕を差し出して、両手をあなたと患者の間で等距離の平面上に位置させる。   あなたの両手の1〜2指でVサインを作って、患者の眼を見な . . . 本文を読む
コメント

ブリーフケース試験

2025-03-28 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   廊下を40フィート(約12.2m)歩いて、あなた(医師)の鼻を見るように患者に言う。   患者がそれを見ることができるかどうかは質問しない。   書類や大きな本、または色の着いた大きな厚紙を持ち上げる。   患者に何かが見えたか尋ねる。   患者が何も見えないと言うケースでは、患者の視 . . . 本文を読む
コメント

鏡試験

2025-03-27 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   1×2フィートより大きな寸法の鏡を、検者が鏡越しに患者の眼を見ることができる程度に、患者の顔の近くに保持する。   鏡を左右か上下に動かす。   もし患者が物を見ることができるのならば、眼は鏡の運動に対応している方向に移動する。     写真:沖縄本島南部、南城市の風景です。 . . . 本文を読む
コメント

眼鏡の鑑別

2025-03-26 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。     患者の眼鏡を通して、自身の指、鉛筆などを見てみるとよい。     物体が眼鏡を通してより小さく見える場合、それは近視の人(水晶体が網膜に正確に焦点を当てるには眼球が長すぎる人)の眼鏡である。     物体がより大きく見える場合、眼鏡は遠視眼患者(眼球が短 . . . 本文を読む
コメント