燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医徳田安春の最新医学情報集。問診、フィジカル、医療安全、EBM、臨床研究に強くなれます。

循環器徴候8 連載 その51

2014-06-03 | 症例集
 前回の症例集の続きです。  動脈圧では呼吸性の変動をみることがあり、健常人でも血圧は吸気時に低下し呼気時に上昇するが、3-9mmHg程度の変動に留まる。 この呼吸性変化が10mmHgをこえる場合、奇脈 pulsus paradoxus とよぶ。 奇脈を認める疾患には、心タンポナーデや喘息重積発作などがある。 心タンポナーデが進行すると、閉塞性ショック(高静脈圧型ショック)を来す。  心タンポ . . . 本文を読む
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