このたび、メールマガジンも始めました、よろしくお願いします。
仕事場に教科書を
知る、学ぶということについての話のつづきです。どうしても勉強しない研修医がいました。私はある日気付いたのです。研修医は遊んでいるわけではない、11時半ぐらいまで病棟にいるんです。
そのライフスタイルは、病院だけの話ではなくて、一般の会社を見ても若い人が夜遅くまで頑張っている。日本文化そのものがそうなっています。つまり勉強する時間自体が圧倒的に少ない。
そこで、『Harrison内科学』も個人で買うと高いので、医局費を使って買い、病棟に置いてみなのです。すると喜んで読みますね。自分の机にあるのは寝かせっきりなんですけど、病棟に置いてあるとなんとなく読んでしまう。
本あるいはDVDやビデオで勉強を?との問いに
映画やドラマを見て勉強するという考えがあります、これはシネメディケーションといわれています。映画を使ったメディカル・エデュケーションというわけです。例えば「THE DOCTOR」などのように、アメリカでやっていたのを、日本語版があるのでそれで医療倫理教育をやりました。医師が病気になったときの対応についてです。
また、educationalなシーンが書かれている本もあります。おすすめは、子どもの頃に読んだ「ブラック・ジャック」ですね、手塚治虫さんの作品。映画でもそうですけど、漫画でも、何が重要かがわかっている人が脚本も書いているのがいいと思います。
沖縄の映画ですが、「涙そうそう」というのがあります。最後に、主人公が死ぬんですよ。死ぬんですが、急性心筋炎なのに、一般病棟に入れられていました。途中でAVブロックになっているのに対して、すぐにペースメーカーを装着されなかったんですね。これは、私に脚本を書かせてほしかった。というか、脚本を書くときに相談してほしかったと思いましたね。
今回は以上です、話変わって、大相撲五月場所も六日目ですが、大関陣は冴えないですね、この場所もまた、白鵬の優勝ですかね、大関陣の奮起を期待してます、では次回に。
それから、「マンガ臨床推論~めざせスーパーフェネラリスト~」もよろしくお願いします。
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こんなとき、フィジカル: 超実践的! 身体診察のアプローチ |
徳田安春 | |
金原出版 |