貧血の原因に関連する薬剤は？

みなさん、こんにちは。

 

薬剤の副作用、ポリファーマシー、不適切処方、相互作用、処方カスケード、などについてクイズで実践力を身に付けていく。

 

では、今回のケースをみてみよう。

 

 

 

59才男性　高血圧、狭心症、糖尿病、脂質異常症、逆流性食道炎　

 

紹介理由：原因不明の貧血

 

 

病歴：高血圧、狭心症、糖尿病、脂質異常症、逆流性食道炎にて通院中。

 

約1年半前から徐々に貧血が進行し、原因不明のため紹介となる。

 

 

内服歴：

 

バイアスピリン 100 mg/1

 

チクロピジン 200 mg/2

 

ピタバスタチン 2 mg/1

 

フマル酸第一鉄100 mg/1

 

ビタミンC 200 mg/1

 

アムロジピン5 mg/1

 

アズレンスルホン酸ナトリウム　4 mg/適宜

 

ラベプラゾール　10 mg/1

 

 

身体所見：バイタルサイン正常。

 

眼瞼結膜蒼白、スプーン爪あり。

 

 

 

内服薬の問診で、約２年前から、再発性逆流性食道炎に対してラベプラゾールの維持療法がおこなわれていた。

 

 

また、貧血が出てきたあとは鉄欠乏性貧血が疑われ、鉄剤とビタミンC製剤が開始されていた。

 

 

 

検査所見：Hb 8.7 g/dL、MCV 66 fL、 Fe 21 µg/dL、 TIBC 383µg/dL、フェリチン4.9 ng/mL、その他に異常を認めず。

 

 

便潜血検査陰性。

 

 

 

上部消化管内視鏡検査：萎縮性胃炎のみ。出血性病変なし。

 

下部消化管内視鏡検査：出血性病変なし。

 

腹部造影CT検査：明らかな異常なし。

 

カプセル内視鏡検査：出血性病変なし。

 

ダブルバルーン小腸内視鏡：出血性病変なし。

 

 

 

クイズ：貧血の原因は何か？

 

 

写真：与那原海岸

 

 

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