なんとかなるもんだよZUYAさん! ( Hey, ZUYA. You Can Do It! ) 

『なんてこったいZUYAさん!!』をVersion Up.“崖っぷちブルーズマン”ZUYA(ずうや)の悲喜交々を綴る。

渋川温泉 保科館よ 永遠に

2009年12月10日 | Life
渋川温泉保科館。長野県茅野市にある60年以上もの老舗の温泉旅館である。


まことに雪の似合う風格のある玄関


昨夜昔のアルバイトを思い出していた時にふとネットで調べてみると『 11月3日をもって廃業(もしく休業) 』とある。こんなに悲しいニュースはなかなかない。ZUYAの中で“何か”が終わってしまった。


ZUYAが初めて保科館のバイトに行ったのは2004年のGW。以来5年の間年末年始、GW時々お盆にお手伝いに行くようになった。そう今年の正月は身重の嫁がいたので東京にいたが去年までは毎年年越しはこの温泉旅館であった。ZUYAは当時大阪の自分の家には寄りつかないようにしていたので(笑)年に数回保科館に行くのは“里帰り”のような感じがしたものだった。

ZUYAはいわゆるリゾートバイトと言うのはこの保科館が初めてだったのだがおそらく何かZUYAを引きつけるものがあったのだろう。市街地(と言うほどでもないが)から車で40分ほど(冬場はバスが途中間でしか走っておらずよく若女将に迎えに来てもらったものだ)の完全に人里はなれた立地でカモシカ、狸等は当たり前の世界だ。


名峰八ケ岳へのアプローチ上にあるため登山客も多く最盛期には200人ほど泊めたこともあるとよく女将さんが話してくれたものだが年々蓼科高原自体も客が減っていたようだ。何年か前に亡くなってしまったこの温泉の調理担当のおじさんが行っていたが、みんなお客を東京から呼ぶために必死に『 中央高速自動車道 』を引っ張り泊り客を見込んでホテルの増改築に投資したがいざ高速が出来てしまうと“東京からわずか2~3時間なのでみんな日帰りで帰ってしまうようになったと言う本末転倒になってしまったらしい。



これは女性用の内風呂


こちらは男性用露天風呂


ZUYAは当初は布団引きか配膳担当であったが従業員の“異動”にともない毎回行く度に仕事が増え女将さんの指導の下鍋やお作りの盛り付けからタイタンを使っての除雪までするようになった。う~ん思い出しているだけで懐かしいなぁ

女将さんの粋な計らいで夜の賄いの時はビールを何本か付けてくれたり時には厨房にカラオケ・ボックスを持ち込んだときもあったなぁ。ZUYAは山の上なので何もすることもないので毎回ギターを持っていっていた。


最後に行ったのは去年のGWかな。この辺りは5月とは言え山の上はまだまだ雪が残っており保科館へ向かう道にも桜が咲いている。もう少し早く保科館の終焉に気付いていれば駆けつけたのだが...悔いが残る。ネット上には再開する可能性もなきにしもあらずとある。ぜひ期待したいものだ


<この場を借りて>

Facebookページ 『 嗚呼、我らが保科館 』

https://www.facebook.com/groups/194031344525884/

元従業員、宿泊経験者、温泉立ち寄り経験者等々ご参加お待ちしております