あるブログに、次のように悪口が書いてあった。多少気になったが、そこはへそ曲がりの小生のこと、こんなことを聞いたら、なおさら行かずにはおれなくなった。
“ 観光ガイドブックなんかに必ず書いてある「ナポリを見て死ね」というフレーズは、 18-19世紀にヨーロッパ(英仏独)でグランドツアー、つまり貴族の 子弟が見聞を広め教養を磨くために、自らの文化的オリジンたるイタリアやギリシャを訪れるという大旅行が流行った当時に広まったもの。
フランス・ブルボン家の統治下で南イタリア最大の都市として、ヨーロッパでも指折りの芸術・文化の中心地だったと、ものの本には書いてあります。
では、現在のナポリは、というと、当時の残滓こそ感じられるものの、正直言って、見なきゃ死ねないほど素晴らしい都市ではありません。観光資源の保存状態は決して良くないし、治安もイタリアの都市の中では最低ランク。
困ったことに、スリやひったくりは日常茶飯事で、ヨーロッパの観光都市の中でもかなりやばい部類に入るといっていいでしょう。
イタリア人の間でも、ナポリに行く時は貴重品を一切持たず身に付けず、盗まれても諦めのつくものだけ持って、なるべく地味で目立たない格好をして行くように、と言われるほどで、海外旅行の初級者にはちょっとお勧めできないです。“
ナポリ・ポンペイは、オプショナル・ツアー、10名が催行の下限人員数、参加者11名でようやく開催になり、一台のバスを借り切り状態で行われた。
これに参加しない人は「ローマ1日フリータイム」、こちらも捨てがたいのであったが、広く浅くを第一に、ナポリ・ポンペイを選んだ。
ローマから約200km南に位置する、南部イタリアの入り口である。午前7時出発、午後9時ホテル着となったが、それでも移動に多くの時間を必要とするため、カプリ島・ソレントなどには行けなかった。
イタリアは、何度か訪れたい国との思いは間違いなく強まった。
次回は、地域を絞って、仔細に見物したいと思い始めた。