12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
無責任結構・ 中途半端・ちゃらんぽらん・ 出たとこ勝負、で参りましょう!

中村草田男

2008年04月11日 06時56分27秒 | Weblog

 降る雪や明治は遠くなりにけり

万人に知られている句であろう。この句を久しぶりに聞く機会があったので、俳句のことを書いてみた。

作者は、中村草田男(なかむら くさたお)、明治34年(1901年)7月24日 - 昭和58年(1983年)8月5日)、本名・清一郎(せいいちろう)。 今の季節に合うのは次の句である。

 * 夕桜 城の石崖 裾濃なる

もう少し経つと次の句の季節になる。

* 萬緑の中や吾子の歯生え初むる

萬緑(または万緑)という季語は草田男が初めて用いた。 そして、夏が過ぎると、次の句の季節になる。

 * 一度訪ひ 二度訪ふ波や きりぎりす

四季の移ろいを、判りやすく詠んである。

参考:
現代俳句の中心的存在として、昭和21年(1946年)月刊俳誌『萬緑(ばんりょく)』を主宰した。1963年と1975年には、それぞれ同人や会員の作品を収録した『萬緑合同句集』『萬緑合同句集2』が発行した。

 虚子の守旧派としてのスタイルを継承しつつ俳句の現代化を推進。加藤楸邨、石田波郷らと共に人の内面心理を詠むことを追求し人間探求派と称せられた。昭和35年(1960年)に現代俳句協会幹事長、翌昭和36年(1961年)俳人協会を設立し初代会長に就任した。