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人生の選択、若者と向かい合って。

2007-07-25 19:30:20 | チャレンジ
きのう、おとついの二日間、某業界有力メーカーの販売店
後継者研修会に行ってきた。

年末までの長きにわたる合宿で厳しいトレーニングをしているが
自分は節目に呼ばれていて、今回は、春の開講時に続いて二度目。

新卒、あるいは、多少の現場を経験している者、他業界から復帰組
といろいろだが、いずれも二十代の前半の若者二十名だ。

一人の青年(もちろん後継者)が

”自分は、まだ後継するかどうか迷っている”

と率直に胸のうちを披露してくれた。

男の子は自分だけ。
周囲は、当然のごとく自分が後継するものと決めかかっている。
しかし、たった一度の人生
自分の生きる道は他にもあるかもしれないという。

業界の展望はむしろ険しい
先は見えない。

しかも、様々な厳しい現場実習や技術、営業研修で
暑い時期を迎えたいま
心身ともに疲労とストレスでいっぱいだ。

それでも、朝黒く日焼けした顔は春とは違うたくましさを
感じさせてくれた。

二代、三代と続いてきた会社のこと
親の苦労や周囲の期待もわかるから
気持はゆれる。

その場を預かる自分の役割、ひとことは重要だ。
実は、毎年、一人二人は同じような若者と出会う。


無責任ではなく

”継ぐとか、継がないとか、いますぐ、決めなくていい”

それより、学べるものは、なんでも貪欲に学び、自分がどこまで
できるか、自分がどんな人間か、真剣に向かい合うことに全力を
注ごうと、いまは、自分を磨こう!と毎年、繰り返し話している。

無理に説得したり、納得させることはない。

まだまだ、遊びたいさかりの若者
普通のサラリーマンなら入社して数カ月
新人ということで大目にみてもらい
厭なら、いつでもやめられる
人生乗り換えフリー切符を持っているのに

ただ、経営者の息子ということだけで
人生の選択肢を持てないままに方向づけられてしまうことへの
疑問と苛立ち。

いまは、起業ブーム
若きも老いも「起業」家になりたがる
しかも、格好よさそうなITやサービス系に集中する。

現場の技術が伴う泥臭い、油くさい事業を起業したり
親の経営を継承することは、敬遠される。

どの業界もそうだが、現場を支える中小企業は、後継者難だ。
そんな中で、苦労の見える事業を継承することに悩む若者の
気持ちはわかる。

ただ、かれらの誰もが、父親をえらい、尊敬すると言う
サラリーマンの子供で、親を尊敬すると言う者がどれだけいるだろうか。

今度、彼らに会うのは、落ち葉の季節11月後半だ。
どんな姿を見せてくれるか楽しみにしている。

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二日間、人生の階段を登り始めたばかりの若者から、真剣に問いかけられ
応える真剣勝負の時間を共にして、心地よい緊張と新鮮な刺激をもらった。

これも現役を続けているからできること、体力では到底かなわぬことだが
人生の先輩として、まだまだ、自分が果たせることもたくさんあると実感。
これが老いにブレーキをかける栄養剤だ。