昨日、今日、新大阪駅で新入社員に違いない若者たちが
引率者に連れられて移動していく姿をいく組も見た
入社式に行くのだろうか、終えて移動していくのだろうか・・・
男性はおそろいの紺色のスーツにあのガラガラキャリーで
初々しく動く姿はほほえましくさえ見える
まさに春の到来だ!
自分にもあんな時があったことを懐かしく思い出す
51年前の今日のことは鮮明に覚えているんだ
あの日も今日と同じように快晴で桜が満開だった
社会人としてスタートしたあの日から
めぐり来て今日で51年目になった
先日、家内が段ボールの中からこんなものを発見した
黄色く変色した用紙に見覚えのある字
包んでいた紙はところどころ虫が食っている
51年前の4月1日の入行式(当時銀行でそういった)で
自分が読み上げた「答辞」だ
自分で考えて毛筆で自分で書いたものだ
鉛筆で下書きした原稿もそのまま残っている
希望を持って入ったが病気が原因で退行したので
決意が認められた「答辞」は空振りに終わった
いま見ても複雑な思いがする
ここまで73年の人生で最大の挫折だった
明日から若者と合宿が始まる
その挫折体験から始まった長い自立との闘いで得た
ものをしっかり伝えたい
これは挫折した者でないとわからないエキスだ
人を頼るな
会社を頼るな
自分の名前で生きて行くんだ
自分を磨け
負けないものを創れ
自分で生きていく力をつけろ
そして
いつでも
どこでも
だれにでも
堂々と通用する人間になろう
これは自分が生きてつかんだ人生訓で
自分にいい続けてきた
それを伝えていくのが自分の使命なんだ
孫世代の若い人たちに会うには流儀がいる
恥ずかしくない姿で逢わねばならぬ
普段から鍛えてきた身体をフルに使って
歳を感じさせてはいけないんだ
今日はネクタイを買ってきた
頭もきれいに刈り上げてきた
眼鏡も先日、最近流行の形に変えた
明るいグレイのスーツですっきりと整えて
73歳の魂でしっかり伝えてきたい!!
一年で一番楽しい若者との出会い
一年で最も緊張する若者との時間
彼らから多くの刺激を受けるんだ
こちらが教えられることがたくさんある
4月は若者が生き返らせてくれるんだ。