ホトトギス(相模原公園)「PictureThis」というスマホアプリがあって、植物を撮影すると名前を教えてくれるのです。
近ごろ使うようにしています。
「感染症の日本史」(文春新書、磯田道史著)
百年前のスペイン風邪(インフルエンザ)についての記事がありました。
当時の新聞の見出し
《悪性感冒 益々猖獗す 余病を併発した患者の死亡率が急激に増加す》 上毛新聞1918年十月三十日付
《悪感冒の産む悲惨 下層階級は生活上に大打撃 救済機関設置の急務》 高知新聞1918年十一月十六日付
《この恐ろしき死亡率を見よ ・・・咳一つ出ても外出するな》 東京朝日新聞1920年一月十一日付
《場合に依っては隔離 団体的に廉いマスクを造れ》 神戸新聞1920年一月二十三日付
今と同じですね。
この本を読むと、感染症の収束には三年かかるような感じです。
あと二年は今のような生活が続くと考えなければならないようです。
「今日水千句選」スタートです。
目標、一年で1000句収集。一日平均3句、これはかなり大変ですが、しばらくは「お気に入りの一句」からです。
ちょくちょく差し替えながらでも、進めないと・・・光陰矢の如し、です。
ブログに載せなくても収集はできますが、目標達成のための自己鞭撻ということです。
歩くこと歌ふに似たり小六月 藤原暢子 千句選1
季語、小六月、小春日和と同じです。
茶の花の見ゆるところが今日の椅子 藤原暢子 千句選2
作者は、写真家にして俳人。
「茶の花」、「夏も近づく八十八夜」では、「若葉が茂る」のですが。
当方の「茶の花」は、浪曲、次郎長三国志「旅ゆけば、駿河のみちに茶の香り」、広沢虎造。懐メロのひとつ。
かたむきて止まる列車や冬ぬくし 藤原暢子 千句選3
「冬ぬくし」漢字をあてると「冬温し」ですが、季語とはいえ、若い俳人が、現代ほぼ死語となっている「ぬくし」を使うとは思いませんでした。
「かたむきて止まる列車」 小田急でいうと、「渋沢駅」ホームの新宿寄りの部分が弧を描いています。
「列車」もほぼ死語ですが、「止まる電車」では俳句的ではないかな、ですね。
現代俳人の句集を初めて買いました。「からだから」藤原暢子句集、1800円也。
通常、この人のような若手俳人の句集が書店に並べてあることはほぼないのですが、よく行く相模大野駅ビルの有隣堂に一冊置いてあったのです。
思わず、衝動買いでした。
千句選、続き
訪れる客もなき夜の新酒かな 吉村昭 千句選4
小説家ですから来客も多かったでしょう。
地下鉄に駅前のなし日記買ふ 小川軽舟 千句選5
地下鉄の出口はたくさんありますが、確かに道路に出たという感覚ですね。
若き母の炭挽く音に目覚めをり 黒田杏子 千句選6
幼少期の疎開先での生活を詠んだ句のようです。
「炭挽く」、使いやすいように小さな鋸で「炭」を切っていたかな?
このことについては当方の記憶も、ちと怪しい?