GRA 公式ブログ・サイト

NPO法人GRAの活動や考えを伝えます

Z1000、 サスペンションの減衰力調整は、何クリック目? (FAQ)

2019-09-18 00:28:46 | 質問 と 回答 ( Q&A )

【 質問 】


2015年式のカワサキ Z1000 に乗っていますが、サスペンションの減衰力の調整方法がよくわかりません。 フロントサスペンションは右側フォークに伸びと縮みの減衰力調整がついて、左側にプリロード調整がついています。 リアサスペンションはプリロード調整と伸び側の減衰力調整があります。
  
普段使う場合、何クリック目にすればいいでしょうか。
  

【 回答 】

じめまして、問い合わせの質問をくださり、ありがとうございます。
 
さて、サスペンションの減衰力の調整については、長年に亘って開催してきた『セッティング講習会』でも、一番自信を持って最適な調整を行なえる事の一つです。
  
ただ、オートバイのセッティングは、サスペンションのプリロード調整を始めとして、ライダーの体重や体格、経験や車両のコンディションに合わせて行なうものなので、車種ごとの推奨値は無い事を最初にお伝えします。
  
最適な調整方法については、私共が開催している 『 整備・セッティング  セミナー 』か、『 ライディング・セッティング  クリニック 』へ来場される事をお勧めします。
また、「 誰にもできる、最適な減衰力調整方法 」(仮称)を 公式Webサイトで発表する予定ですので、是非、ご期待ください。
  
最後に、紹介した イベント の案内と、そのイベントで 減衰力調整を行なった人の「感想文」を紹介しますので、参考にしてください。 ありがとうございました。

 
 
      *    *    *    *  イベント紹介 & 「 感想文 」紹介です    *    *    *    *    


『 整備・セッティング  セミナー 』
http://gra-npo.org/schedule/M%20&%20S_seminar/seminar_top.html

『 ライディング・セッティング  クリニック 』
http://gra-npo.org/schedule/clinic/clinic_top.htm


□ 「 感想文 」。ライディング・セッティング  クリニック 来場者から
http://gra-npo.org/publicity/impress/2019/20190908_imp.html

  
 


『 ジムカーナ グランプリ 』( 桃色銀河・宇宙の旅 )を紹介します !

2019-09-17 22:16:57 | アーカイブ映像の案内

NPO法人 GRA が開催していた、5回目のジムカーナによるパーティイベントです。 
   
テーマカラーはピンク(桃色)で、イベントのタイトルは 『 桃色銀河・宇宙の旅 』 として、ピンク色のライダースーツ や衣装のライダーが、関西地区だけでなく、東京や長野、広島、香川など全国各地から集まり、ゲームやプレゼント交換会を楽しみました。   

開催日は、1993年 7月18日、
  
これを見ている人の中にも、きっと、このパーティに参加した人も多いと思いますが、是非、若き日々を思い返してください。 < ※ 映像品質と音質、工夫して 向上させています >



http://gra-npo.org/picture/movie/video/1993_video.html#P_19930718

 
 
  


ブレーキを使うのは基本では? ( FAQ より )

2019-09-14 14:41:31 | 質問 と 回答 ( Q&A )

【 質問 】

(前略)
8月11日のイベントの動画を見ましたが、中で 「ブレーキを使わない走り方は運転操作が見直せる」とか「 ノーブレーキ走行が基本 」とかありますが、ブレーキを使うのも基本ではないでしょうか.

なぜ、セッティングや練習で ブレーキを使わないのを勧めるのですか。

 

【 回答 】

8月11日に開催した 『 ライディング・セッティング  クリニック 』の 動画リポートをご覧下さり、ありがとうございます。
  

      [ 動画掲載 公式Webサイト ]
      http://gra-npo.org/document/record/2019/20190811.html#1 ]  

ご指摘の通り、私共・GRA では、様々な場面で ブレーキを使わない走法を勧めていますが、その理由は、オートバイの “ 素 ” の状態を正しく確認するためです。
 
よく指導される 乗り方(ライディング 方法)は、「 リア ブレーキ を使って、安定させて走りましょう 」と言われる様に、特に リアブレーキを積極的に使う事が推奨され、それが 安定して、安全で、スマートな走り方だとされています。
 

   
しかし、リアブレーキを使うと車体が安定して、怖さも抑えられますが、安定を求めてリアブレーキを常に使ってばかりだと、オートバイの “ 素 ”  つまり本当の状態や能力を隠してしまうのです。 それを例えて言えば、子供用自転車に「 補助輪 」をつけた状態とよく似ています.
  
補助輪をつけない方が、自転車本来の状態や動きを味わえるのと同様に、リアブレーキを使わないで走ると、オートバイ本来の状態や動きを確認できるのです。 そうやって、本来の状態を確認できるからこそ、適切な整備・セッティング が可能になり、本来の動きが確認できるからこぞ、より高度な運転操作が身につくのです。
 
だから、GRAでは、整備・セッティングを行なう場合や、ライディングの基本を練習する場合には、ブレーキを使わないで走れる簡単なコースを推奨しています。
 
 
 
 


9/8 『 ライディング・セッティング クリニック 』「 感想文 」です

2019-09-13 23:39:47 | イベント参加感想文&お便り

9月8日開催 『 ライディング・セッティング  クリニック 』 を受診した人から 「 感想文 」が届きました。    タイトル・題は、「 まさか!? と思う改善の連続に! 」 となっている様に、充実したクリニックになったようです。

   
 *******  < 以下、一部転載文章です > *******

   
『 リアの車高調整 』
  
徐々にダンパー全長を短く、リアサスに溜めをもたせることで、安心してアクセルを開けられるようになりました。 全長調整ナットの最後の調整は、手応えだけほんのわずかに動いたかどうか?の締め込み でした。 それでも確実に安心感が増し、周りから見るとスムーズに曲がっていたようです。 ダンパー全長が走行フィールに及ぼす影響は非常に大きいものと理解しました。
 
       ・・( 中略 )・・

  
『 最後に 』

当日は午後からの参加で、3時間程度で撤収時間となりましたが、サスセッティングの 考え方を見事に覆された密度の高い時間でした。 これまでメーカー基準値の前後が適正と思い込んでいましたが、体格・乗り方・車体の カスタムにより、メーカ=情報がそのまま当てはまらない事も理解できました。

最後に、帰路の高速道路でも継ぎ目を越える際、タイヤで衝撃を吸収していたこれまでの 感触ではなく、前後サスが収縮して衝撃を吸収していることが明らかに体感できました。 衝撃に耐えるのではなく、「いなす」感覚がとても心地よかったです。

次回はフロントサスのセッティングにトライしていきたいと思います。?

 

「 感想文 」全文は、公式Webサイト ページに掲載しています。
http://gra-npo.org/publicity/impress/2019/20190908_imp.html
  
  
 


誤ったネット情報から、オートバイを守りたい !

2019-09-13 03:38:45 | 情報発信方法について

タイヤ・クリニック記事の作成にあたり、ネット情報の不正確さを改めて認識したので、それについての決意を報告をします。
 
 
『 タイヤ表面を観れば、ライディングの診断が出来る 』
   
先日(9/8)開催したイベント 『 ライディング・セッティング  クリニック 』で、タイヤ・クリニックを “ 自己検診 ” したので、その際の 路面状況、走行パターン、使用車両、などの情報と共に、走行後のタイヤ 表面画像を掲載して、タイヤ表面に働いている力(摩擦力)の方向や大きさなどの “ 解析記事 ” の掲載を進めています。 その理由は、タイヤ表面を観ると、ライディングの診断が出来るからです。
    
  
そして、その観察の仕方を解説する記事作成の為に、以前からの知識や情報を補う目的で、インターネットで関連情報の確認したところ、あまりにも不正確な情報や理解不足のままの記事作成が多い事に気付かされたのです。 多くの記事は、書いた本人が理解しているつもりだけや、明らかに理解不足&説明不足で、酷いのは 出典元を記載せずに、他者が書いた文章・テキストをそのまま流用したり、開設画像のコピー転用が多過ぎる事を目の当たりにしました。
  
そんな記事でも、掲載者の善意だと思うけど、そういう情報と理解を基に 「 ここはこうした方が良い 」と、整備や運転操作に言及しているから問題なのです。 誤った知識や理解を通じては、オートバイ本来の理解には繋がらず、却って不安定な挙動を招いて事故に繋がる可能性が高くなるのです。


 

『 解析に不可欠な、正確な解析知識 』
 
タイヤ接地面に働く力には、様々な力があり、「 コーナリングフォース 」とか「 路面抵抗 」、「 セルフアライニング トルク 」とか「 キャンバースラスト 」とか定義つけられているが、四輪に乗っていた昔から、どうにも説明の内容が釈然としない。 不完全な物理法則の理解のまま、タイヤ技術者が解析に利用してきた概念がそのまま独り歩きしている様な不愉快さなのです。
  
そして、二輪用のタイヤ解説記事の多くは、その 四輪用タイヤ解説記事を基に書かれていて、二輪特有の挙動の説明が正確に表現されていない事を無視したまま、説明不足を専門用語で覆い隠し、物理法則的に矛盾した解説図で誤魔化した記事ばかり。 その事は、国内の タイヤメーカーの解説記事・解説図 は、さすがに他者記事からの転用は無いのですが、執筆者は技術者でなく広報担当者の為か、不十分な理解のままで専門用語や解説図を使っているので、結局は誤った情報が含まれている状態です。
   
こんな風に、インターネットで溢れている情報や知識を見るにつけ、ライダーを取り囲むオートバイ知識環境の貧層さが目に付き、情けなく哀しく感じています。
  

 

 『 これからの事 』
  
以上、インターネットを通じて氾濫している情報や知識の内容を把握した上で、より多くの人に、正しい理解が、興味深く・おもしろく、伝えられる解説記事を作成します。
  
専門用語を使用は控え、より簡単な言葉と簡単な物理法則を組み合わせた説明文、そして 独自に作成する 分かりやすい解説図 を使って、読めば直ぐに 自分のオートバイのタイヤを観に行きたくなる内容を目指します。 また、今回のタイヤ表面の解析記事の他、整備・セッティング、ライディング に関する記事についても、同じ様に 簡単な言葉と簡単な物理法則で、オートバイ独特の構造や動き方(運動法則)、そして 乗り方(ライディング)の説明をして、より多くの人がオートバイを理解して親密になって、いつまでも、楽しく、安全なオートバイライフを過ごす為の参考になりたいと考えています。
 
どうぞ、関心や興味のある人は、是非、今後の記事も期待してください。  
       



 

『 最後に 』
 
みなさんが、日頃から 疑問に思っている事や どうしても分からない事、理解できない事があれば、一度、私共・GRA 宛にご連絡下さい。 オートバイに関する事であれば、どんな事でも構いません、可能な限り分かりやすく説明を返しますし、Webサイト の 解説ページ作成の参考にします。
 
それが、多くのライダーの為に、より良いオートバイ環境作りへの協力となります。 是非、お待ちしています。
 

Adress  :  information@gra-npo.org