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NPO法人GRAの活動や考えを伝えます

オートバイショウと文化 / Motorcycle Show and Culture

2024-05-30 18:11:29 | オートバイの未来


source : Bike EXIF 


カナダのトロントで、6月7日から3日間、Moto Craft Show が開催されるに合わせて、そのショウでも展示される、世界的に有名な ビルダーたちが製作したカスタムバイクが紹介されています。

In conjunction with the Moto Craft Show being held in Toronto, Canada for three days from June 7th, custom bikes made by world-famous builders that will also be exhibited at the show are being introduced.

【 Moto Craft / Speed meets Art 】
https://thevintagent.com/2024/05/01/moto-craft-where-speed-meets-art/


このショウの共同プロモーターの Alex de Cartie 氏の言葉ですが、「この国でのオートバイショウの伝え方を再定義したい」「オートバイショウのシーンには文化が本当に欠けています。基本的に私達が持っているのはトレード(商売)ショウだけだからです。」と述べており、そういう意味で、ビルダー達が製作したカスタムバイクを「Speed meets art」と題してショウに組み込んだ狙いは良く理解できます。どの作品も とても手が込んでいて、市販車では決して味わえない上質な香りがします。


日本でも、ショウはトレードショウのレベルに留まっている様に見受けられます。掲載したカスタムバイクでなくても、一台の市販車を、完全に分解して、一つひとつの部品の面とりなど細部を磨き込み、改めて精度高く組み上げた車両が高く評価される文化が欲しいものです。







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外国人就労者への自転車講習を / Bicycle Lessons for Foreign Workers!

2024-05-30 16:10:17 | 社会や環境との関わりについて

 
via 神戸新聞 Kobe Shinbun newspaper
 

兵庫県、小野市で外国人技能実習生(今後は育成就労制度の対象の方)を対象に、自転車のルールを伝える教室が開催されたニュースです。各自治体でも、積極的に行なって、交通ルールを浸透させ、安全な交通社会をつくって欲しいものです。

It is in the news that a class was held in Ono City, Hyogo Prefecture to teach foreign technical trainees (those who will be subject to the development employment system in the future) the rules of bicycles. I hope that each local government will also actively hold such classes to spread awareness of traffic rules and create a safe traffic society.
 

https://www.kobe-np.co.jp/news/hokuban/202405/0017706513.shtml

不足する労働人口を補いつつ、海外の方へ技能を伝える制度として始まった “技能実習制度” は、一定の効果を収めたものの、パワハラや給与未払いなど、人権無視が大きな問題となり、今後は「育成就労制度」となり、今まで以上に対象業種が広がり、更に安定した労働力として期待されていますし、自治体も彼らを支援する働きが今まで以上に求められています。


一方、自転車関連の事故は増加傾向にあると言われ、それに応じて、ヘルメットの着用努力義務や歩道ではなく車道通行の励行など、法律も毎年の様に追加されています。従って、現在の法律に対応した講習は日本人の多くの人に必要ですが、特に、日本語によるコミュニケーションが不足する来日 1~2年目の人達には、実際に学んでもらう機会は大変に大切です。私も、何等かの支援がしたいと考えております。





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BMW コンセプトモデル「R20 Concept」に想う / Thoughts on BMW "R20 Concept"

2024-05-27 23:07:53 | オートバイの未来


BMW の 水平対向2気筒エンジン搭載、Rシリーズのコンセプトモデル ” R20 Concept” が発表されています。 
BMW's R series concept model ``R20 Concept'' equipped with a horizontally opposed two-cylinder engine has been announced. 

https://www.bmw-motorrad.jp/ja/experience/news-gallery/r20concept.html


古くは、1920年代に誕生した Rシリーズ。途中、1970年代、欧州で勢いを増す日本車に対抗して、直列3気筒・4気筒エンジン搭載の Kシリーズの登場させた時期には新型車の発表は無くなりましたが、1980年代中盤、その独特なエンジンフィーリングを愛する人々の要望で復活して、1990年代、4バルブ化して、1100㏄ の R1100 から R1150、R1200 と排気量をアップさせながらシリーズを発展させ、急に、このコンセプトモデルでは 2000㏄ を提案しています。
 

 
R100シリーズが発売された 1970年代は、1000㏄ の排気量は量産市販車の中で最大排気量で充分な能力を示しましたたが、50年が過ぎ、2000㏄ の提案を行なったという事は、地球環境対策が厳しく、Co2削減、ガソリン車廃止が叫ばれる中、どういう読みがあるのか興味が尽きません。
 


そして、僕の最大のチェックポイントは 前後タイヤのサイズです。後輪は 200/55-17 インチ で最大級ですが、フロントは 120/70-17 インチで一般の 500㏄ クラスと同じサイズです。この様に、他の大排気量車でもフロントタイヤのサイズが 120サイズ止まりになっている現象は、テレスコピック形式のフロントフォークの持つ欠点だと僕は理解しています。その素直な操縦性が特徴のテレスコピック形式は、同時に、その構造とメカニズムの為に限界に来ている事を示しています。そして、その限界を高める為に BMWが 改良したテレスコピック形式である「テレレバー」をこのモデルには採用していない事も象徴的です。
 

 
レース界の動向を見ても、当分はテレスコピック形式が主流に進むと思いますが、いつか、フロントにもホイールインモーターを採用した 2駆電動オートバイが登場する頃には、新しいフロントサスペンションも登場すると期待しています。 
 
                  *************

The biggest point for me to check is the size of the front and rear tires. The rear tire is 200/55-17 inch, which is one of the largest, but the front tire is 120/70-17 inch, which is the same size as the general 500㏄ class tires. I understand that this is a disadvantage of the telescopic front fork, which is the reason why other large-displacement vehicles also have front tires in the 120 size. The telescopic type, which is characterized by its straightforward maneuverability, is at the same time reaching its limits due to its structure and mechanism. It is also symbolic that this model does not use the “telelever”, the telescopic form that BMW has improved in order to increase its limits.

 
Looking at the trend in the racing world, I think that the telescopic type will become the mainstream for the time being. However, I expect that someday, when 2-wheel-drive electric motorcycles with wheel-in motors will be available, a new front suspension will be introduced. 





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Q&A タイヤの整列 調整してみたい / Tire Alignment Challeng

2024-05-24 22:01:27 | イベント参加感想文&お便り

 

大切に整備して乗り続けていくために、整備やセッティングに関心を持っている方から、「整列」の “要望”(質問)がありましたので、分かり易く詳しく、回答を記事にまとめています。

 

We have received requests (questions) from people who care about their motorcycles about tire alignment, so we have summarized the answers in an easy-to-understand and detailed article.

https://gra-npo.org/lecture/bike/Q&A/CB1300_Alignment/Alignment.html

オートバイは数多くの部品で組み立てられている為、組立時の少しずつの狂いが積み重なっています。そのため、例え新車の車体でも、必ず「狂い」や「ゆがみ」があり、それが、右と左のコーナーでは操縦性が違うなど、様々な影響を及ぼしています。それらの「狂い」や「ゆがみ」を測定して、正しい位置へと修正する作業が「整体」です。
今回は、前後のタイヤの「整体」の方法をイラスト入りで解説していますので、ぜひ、参考にしてチェックしてください。


「整体」以外に、標準装備のタイヤとリプレイス用タイヤの違いから、整備の基本、セッティングの基本の考え方も分かり易く詳しく書いていますので、きっと、多くの方の参考になると思います。








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妖怪ガレージ ❝持込み整備❞ 企画の紹介です / Introducing the YOKAI Garage "Your Bike Maintenance" Project!

2024-05-21 12:46:50 | 基本講座・車両整備


整備スペースや必要な工具が不足していたり、初めて整備内容なので少し不安に感じているなど、オートバイをきちんと整備したくても実現できていない人は多くいると思います。GRAでは、そういう人を支援する企画として【 妖怪ガレージ “持込み整備” 企画 】を用意しています。

We think there are many people who want to properly maintain their motorcycles but are unable to do so because they lack the space or the necessary tools, or because they are a little nervous about doing maintenance for the first time. At GRA, we have prepared the [Yokai Garage “Your Bike Maintenance” Project] as a project to support such people.



この企画は、以前から希望される方を対象に行なっており、持ち込まれた方には大変に好評を得ている企画ですが、改めて簡単に以下の通り紹介します。



【 ファイン メインテナンス / Fine Maintenance 】

一般的に広く行われている整備以上に、個々の部品を本来あるべき状態にして、部品の能力を発揮させ寿命を延ばし、オートバイの操縦性や安定性を高めて、いつまでも楽しく安全なオートバイライフを送る事を目標に行なうのが “ファイン メインテナンス” で、オーナー自身がこの整備の目的や価値を理解する事がこの企画の最大の目的です。
行なう整備内容によって、“ファイン メインテナンス” のメニューは変わりますが、以前に行なった企画から、『車体の整体コース』を以下の通り紹介します。

"Fine maintenance" is the process of keeping each part in its original condition, allowing the parts to perform their functions and extending their lifespan, and improving the maneuverability and stability of the motorcycle so that you can enjoy a fun and safe motorcycle life forever. ” The main purpose of this project is for the owners themselves to understand the purpose and value of this maintenance.
As shown below, we would like to introduce the ``Car Body Adjustment Course'' as an example of our ``Fine Maintenance'' menu.




 【 希望される方へ / For those who wish 】

〇 希望される方が、普段使用されている車両(オートバイ)を持込みます
〇 整備に必要な工具はガレージにある工具が利用できます
〇 希望される日時や整備箇所を事前に聞き、相談の上でニューを作成します
〇 整備に必要なサービス情報(マニュアル)は、ご自身で手配ください
〇 整備作業のサポートはしますが、基本的にオーナー自身が行ないます
〇 ガレージや工具の使用料、アドバイス等の料金は一切いただきません
〇 ただし、作業風景の写真撮影の許諾と、そして作業後の感想文を求めます
〇 また、GRAの活動に対して、ひと口 100円からの「支援金」を願います
〇 対応できる件数には限りがあります。事前にご了承の上でご連絡願います
〇 相談や質問は、https://gra-npo.org/office/info_mail/mail.html  より願います

〇 Those who wish to do so may bring their regularly used motorcycle.
〇 Tools needed for maintenance can be used in the garage.
〇 We will ask you in advance about the desired date and time and areas to be repaired, and create a new plan after consultation.
〇 Please arrange the service information (manual) necessary for maintenance by yourself.
〇 We will provide support for maintenance work, but the owner will basically do it himself.
〇 We do not charge any fees for the use of garages, tools, advice, etc.
〇 However, we will ask for permission to take photos of the work and write a review after the work.
〇 We would also like to request a donation starting from 100 yen for GRA's activities.
〇 Please understand in advance that there is a limit to the number of cases that can be handled.
〇 For consultations and questions, please visit 
https://gra-npo.org/office/info_mail/mail.html





【 妖怪ガレージ / YOKAI Garage 】

現在、兵庫県赤穂市内にあります。一般的なハンドツール以外に、ボール盤、双頭グラインダー、卓上旋盤、インパクト(エアー)レンチ、リューター(エアー/電動)、そして 車両スタンド(前後)など、簡単あ整備であれば対応できる設備は整っています。

Yokai Garage is currently located in Ako City, Hyogo Prefecture. In addition to the hand tools necessary for general maintenance, equipment includes a drill press, double-head grinder, table lathe, impact (air) wrench, router (air/electric), and vehicle stands (front and rear).








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