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NPO法人GRAの活動や考えを伝えます

イベント情報ページ、化粧直しをしました

2012-10-27 20:12:33 | Webサイト 作成日記

“イベント案内”関連のページを総て、化粧直しをしました。

化粧直しの目的は、全国の方の中で私達の活動に興味を持った方から、「 当地でイベント開催を! 」という要望を出してもらうためです。

現在は以前のようなイベント開催活動はしていないのですが、それは今までの活動で培った技術や知識をより多くの方へ届ける活動を進めているためで、そのためにも今回の化粧直しのような処理をして理解を広める事が必要だと考えているのです。

◇ イベント案内ページへの“入り口”は、以下のページからです
http://gra-npo.org/schedule/schedule/release/release.html



南海トラフ、最大32万人 の憂鬱

2012-10-25 22:55:46 | 日本の被災対応

今年・2012年の8月末、内閣府から 「南海トラフの巨大地震に関する」と題して、南海トラフを震源地とした想定すべき最大級の地震と津波が発生した場合の被害予測が発表されている。

既にTVなどで報道されているので、多くの人がご存知だと思うが、私にとって、発表以来“胸やけ”のような違和感が心の中に居座っているので、その“違和感”の正体を書き留めておきたい。

<参考サイト : 内閣府 ・ 防災情報のページ
<参考サイト : 内閣府発表・「報道発表資料」(PDF)


【 違和感 その1 ・想定基準の変更は良いが ・・ 】

同じ震源地での被害想定は、今回の想定が初めてではない。
2011年3月11日の東日本大震災の地震と津波の規模が国の想定外であった事を反省して、起こり得る最大級の被害を想定する事に改めて出されたものだ。

その結果、過去の想定での最大死者数は 2万5000人だったが、今回の想定では 最大32万3000人という値に変更になったのだ。

責任を負っている国の機関として、想定していなかった大きな人的被害を残した事を反省して、想定を改めるという行動は正しいと思う。
しかし、その前に何か必要な行動が欠けているのではないか。

そう! 国が事前に想定する地震や津波の規模に応じて、昨年(2011年3月)被災した地域も事前の対策を進めていたところ、その想定が大きく外れたために大きな人的被害を残したのだ。

被災規模を想定して対策の指針を設定する行政の責任として、“新”想定を発表する以前に、誤った想定と指針を出していた事の反省と、それによって引き起こされた被害に対して詫びを、公式に文章で発表するべきではないだろうか。


【 違和感 その2 ・簡単に素早く避難と言うが・・. 】

今回、想定される最大死者数は 32万3000人となっているが、この内で津波による死者数は 23万人なっている。
この想定値は、想定される最大津波高と津波による被災地区の人口から導き出されたのだが、その地域の人が全員亡くなるとは想定されていない。

2割の人は「すぐに逃げて」、5割の人は「身の回りの事を少し済ませてから逃げ」、残りの 3割の人は「津波を確認してから逃げる」という計算を組み込んでのものだ。

実際に、今回出された被害予測の中にも、
『 津波による人的被害を軽減するためには、住民一人ひとりの迅速かつ主体的な避難行動が基本となること 』 と明記されている。

しかし、ここでも違和感を覚える。
すぐに避難せよ!という事は、気象庁が出す予報は聞くな、信じるな! という事なのか。
実際に、東日本大震災では、地震の直後に出た津波予報は現実とは大幅に異なり、 ㎝単位の数値だったので、「信じるな」という事なのか。

東北太平洋沿岸地域は、以前から津波で大きな被害を受けてきた地域であり、最低は年に一回以上の避難訓練を行なってきて防災意識の高い人達が他地域より多かったと推測できるが、そんな人達であっても直後の津波情報を聞いて批難意識を覚えなかったという証言も多く残っている。
正確ではない津波情報を出しておいて、「それは信じないで、すぐに逃げなさい」では、“狼少年”は信じなさい!と言っているのと変わらず、無責任であろう。

また、津波以外で最大 9万人の死者が予測しているという事は、それは地震による家屋などの倒壊や火災などによって多くの人が亡くなる事を想定したものだろう。
だとすれば、そういう状況を目の前にして、家族や近親者、友人などが倒壊家屋に挟まっている状況でさえ、「 津波情報は間違っていると思って、逃げられるあなたはすぐに逃げなさい 」と言っているのだ。


【 違和感 その3 ・東日本大震災を改めて想定すれば・・ 】

東日本大震災による被災規模が想定外だった事を受けて、今回の想定のやり直しが行なわれたいう事だから、想定される地震や津波の規模は東日本大震災の規模を大いに参考にした筈だし、死亡者数の推定も今回の約 1万9000人(行方不明者数も含む)を下敷きにして算出した事だろう。

では、仮定の話だが、2011年3月以前に戻って今回のような想定をしていたとすれば、想定する 最大死者数は 何人として算出していたのだろうか?

“新”想定であれば、津波で被災する地区に防災センターを建築しなかっただろうし、津波で沈んでしまった建物を非難場所として指定もしなかっただろう。そして、想定外の地震によって防災無線やサイレンが働かずに逃げ遅れた人もなく、消防隊員の場合も「すぐに逃げるように!」との通知を守って殉職を防げるので、1万9000人よりもずっと少ない人数を想定するのだろうか。

それとも、地方行政の対策は予算などの関係で充分に進まず、「すぐに避難すべし!」という指摘は守らず、不正確な津波情報に惑わされる人は多いと判断して、やはり 最大 1万9000人 と想定するのだろうか。


* * * * *

今更、仮定の話で過去を振り返ってみても意味が少ない事は充分に承知しているが、東日本大震災に対応した想定や適切な指摘を事前に各地方行政や自治体に出せず、あれほどに多くの方が亡くなった事に言及せず、そして 亡くなった方がどこでどのように被害を受けたかを殆ど検証せずに、「 新しい想定を出しました。後は皆さんと地方行政の責任ですよ 」というような文章で公表した事に、やはり大きな違和感を覚えざるを得ない。

<参考サイト : 産経ニュース 8/30付けページより
<参考サイト : 日本経済新聞サイト ・ 8/29ページより



『 資料室 』 の公開を開始しました

2012-10-23 21:52:58 | Webサイト 作成日記

Webサイトに新しいページが加わりましたので、ここに紹介します。
それは、『 資料室 』です。

元々、「 GRAの紹介 」コーナーの一ページとして準備を進めていたページですが、紹介する資料ページの作成の関係で、公開が遅れていましたページです。

この『 資料室 』では、過去から現在までの、GRAの活動に関して発行した資料や書類を、その内容別・イベント別に分類して紹介していますので、GRAの活動をより詳細に理解して参考にしてもらうのに最適のページになると考えています。

紹介を行なう資料の中には未だ作成途中のものもありますが、順次作成を進めておりますので、今後の充実や展開を期待してください。


◆【GRAの紹介・『資料室』】
http://gra-npo.org/policy/explanation/dataroom.html



新ページ・『 GRAニュース 一覧 』 アップしました!

2012-10-21 22:30:25 | Webサイト 作成日記

新たに 過去に発行した『 GRAニュース 』を一覧でチェックができるページを作成しました。

【 GRAニュース 】は、GRAが発行していた DMハガキで、イベントの開催案内などを、過去(主に過去一年の間)に参加した人や全国各地で同様の活動をしている人、そして 殆ど全ての二輪全門歯編集部、会場や賞品提供などの協賛・協力をしていただいている法人・担当者の方へ送付したいました。

今回、このページを作成するにあたって、過去からの資料を総て読み直してみれば、1991年の設立当初から2009年にかけて、色々と試行錯誤しながらから活動を工夫していた様子をはっきりと思い出しました。

◆ 『 GRAニュース 一覧 』
http://gra-npo.org/document/GRAnews_table.html

1991年および1992年当時の資料(PDFに変換)は、元々の文書作成ソフト形式をそのまま読み出せない点が残り、一部読み辛い点もありますが、ご了承願います。


1992年の年表を更新したら ・ ・ ・

2012-10-19 23:30:22 | Webサイト 作成日記

新規の Webサイトページ 『 イベント資料 』 を作成している最中で、ようやく 作成が進んだので、1992年度の年表 の 更新を完了しました。

こうして、『 イベント資料 』 を組み入れた年表を作成してみると、今まで リザルトだけをリンク&表示さえていた時とは異なり、多少 見づらい面もありますが ・ ・
リザルト表示だけでは 判らない 色々な 流れや進歩、 心配 や 希望などが はっきりと 見えてくるようになったと思います。

実際に、僕自身でも、1992年度の 『 イベント資料 』 を編纂・作成している最中に、過去の活動の状況を はっきりと思い出してしまった程です。

どうぞ、一度 1992年度の年表 を確認して、ミスや改善すべき点があれば、ぜひ!! 連絡ください。
待っています。