COVID-19 cases per population by country, as of December 29, 2021
世界各国の感染状況は、人口あたりの新規感染者数【感染密度】を最初に確認しなければ、その被害の深刻さの判断は出来ません。この一覧表は、各国の【感染密度】(人口1億人あたり日別・新規感染者数)で、深刻度が高くなっている程に欄を濃い色で塗り分けています。
『 世界の国別・日別、感染密度推移一覧表 』
New infection case per popuration by country and day
全世界での新型コロナウイルスによる感染状況は、英国やフランス、ドイツやイタリアなどの欧州各国で高い【感染密度】を記録し続け、それが米国やカナダの北米へ移り高い【感染密度】を記録するようになっています。
この様に、欧米各国で一気に広がった感染ですが、この【感染密度】表を見れば、既に他国や他地域での感染拡大が起きている事が分かります。その “兆し” が最もはっきりと表れているのは人口の割に観光などで人流の大きな国々で、例を挙げれば、スペインとフランスの国境にある観光立国のアンドラ公国、地中海のマルタ、アフリカ大陸の西の大西洋上のカーボベルデ、インド洋のセーシェル、南太平洋のフィジー、カリブ海のバハマなどでは感染拡大が始まっており、過去の事例と同様に、かなり高い【感染密度】を記録すると思われます。更には、海外労働者数の割合が高い、中東のカタールやUAE の国々でも同様に感染拡大が始まっており、ヨルダンや南米のアルゼンチンでも明らかに感染拡大の兆しを示しています。
従って、欧米各国の後を追う様に世界各国で感染拡大が発生して、欧米諸国と同様に、過去最多の新規感染者数と【感染密度】を記録すると予想されます。
ただ、ここで最も注視すべき国は、ワクチン接種率や医療体制が整った欧米各国ではなく、ワクチン接種率は欧米ほどに高くなく医療体制レベルも低いと思われる国々での感染拡大です。
以上の傾向が続く限り、1月中旬に向けて全世界で新規感染者数は最多を更新し続けるでしょうが、最も注視すべき国々や地域は、経済面で影響力が大きいワクチン接種率の高い国々ではなく、ワクチン接種率が高くない国々や地域です。
なぜなら、新型コロナウイルスの変異株 “オミクロン株” によって感染し易い人々は ワクチン未接種者だからです。そしてワクチン未接種者が重症化する率が高い事が報告されており、ワクチン接種率が高くない国々で重症化・死亡の事例が一気に増える可能性が高まっているからです。
ただ、先日、WHOが発表の通り、ワクチンを世界中の国々へ供給する為の取り組み[COVAX]へのワクチン供出量が進んでおらず、富裕国の多くが 3回目接種政策を一気に前倒しにしている現在、当面の間は供給量が限られる事が明らかで、ワクチン不足国の窮状が更に心配されます。
なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です
Source:#OCHA ( https://www.unocha.org/ )
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