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新型コロナウイルス、国別・人口あたり新規感染者数(12月29日現在) / COVID-19 cases per population

2021-12-31 18:57:18 | COVID-19 世界状況

COVID-19 cases per population by country, as of December 29, 2021
世界各国の感染状況は、人口あたりの新規感染者数【感染密度】を最初に確認しなければ、その被害の深刻さの判断は出来ません。この一覧表は、各国の【感染密度】(人口1億人あたり日別・新規感染者数)で、深刻度が高くなっている程に欄を濃い色で塗り分けています。


『 世界の国別・日別、感染密度推移一覧表 』
New infection case per popuration by country and day

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全世界での新型コロナウイルスによる感染状況は、英国やフランス、ドイツやイタリアなどの欧州各国で高い【感染密度】を記録し続け、それが米国やカナダの北米へ移り高い【感染密度】を記録するようになっています。
この様に、欧米各国で一気に広がった感染ですが、この【感染密度】表を見れば、既に他国や他地域での感染拡大が起きている事が分かります。その “兆し” が最もはっきりと表れているのは人口の割に観光などで人流の大きな国々で、例を挙げれば、スペインとフランスの国境にある観光立国のアンドラ公国、地中海のマルタ、アフリカ大陸の西の大西洋上のカーボベルデ、インド洋のセーシェル、南太平洋のフィジー、カリブ海のバハマなどでは感染拡大が始まっており、過去の事例と同様に、かなり高い【感染密度】を記録すると思われます。更には、海外労働者数の割合が高い、中東のカタールやUAE の国々でも同様に感染拡大が始まっており、ヨルダンや南米のアルゼンチンでも明らかに感染拡大の兆しを示しています。
    
従って、欧米各国の後を追う様に世界各国で感染拡大が発生して、欧米諸国と同様に、過去最多の新規感染者数と【感染密度】を記録すると予想されます。
ただ、ここで最も注視すべき国は、ワクチン接種率や医療体制が整った欧米各国ではなく、ワクチン接種率は欧米ほどに高くなく医療体制レベルも低いと思われる国々での感染拡大です。
      
以上の傾向が続く限り、1月中旬に向けて全世界で新規感染者数は最多を更新し続けるでしょうが、最も注視すべき国々や地域は、経済面で影響力が大きいワクチン接種率の高い国々ではなく、ワクチン接種率が高くない国々や地域です。
なぜなら、新型コロナウイルスの変異株 “オミクロン株” によって感染し易い人々は ワクチン未接種者だからです。そしてワクチン未接種者が重症化する率が高い事が報告されており、ワクチン接種率が高くない国々で重症化・死亡の事例が一気に増える可能性が高まっているからです。
ただ、先日、WHOが発表の通り、ワクチンを世界中の国々へ供給する為の取り組み[COVAX]へのワクチン供出量が進んでおらず、富裕国の多くが 3回目接種政策を一気に前倒しにしている現在、当面の間は供給量が限られる事が明らかで、ワクチン不足国の窮状が更に心配されます。


なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です


Source:#OCHA  ( https://www.unocha.org/ )
#COVID19
#オミクロン株


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世界の新型コロナウイルス禍、国別・日別 新規感染者数一覧(12月29日現在)/ COVID-19 new cases by country and day, As of December 29

2021-12-31 18:13:06 | COVID-19 世界状況

『 先週が転換点、1月中旬、世界は新規感染者数が最多予想 』

全世界の COVID-19 の感染状況は、その様相が先週に転換点を迎えて、来年1月以降に過去最多の新規感染者数を記録する恐れが大きくなっています。
では、その新規感染者数の推移を、全世界計とは別に、「インド」と「北米2ヶ国」そして「欧州5ヶ国」(英、仏、独、伊、スペイン)と、それらの国々以外の全世界での新規感染者数をまとめたグラフをご覧下さい。

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“青色” 線で示した全世界の新規感染者数は直近一週間で過去最高値を示していますが、その原因は “紫色” 線で示した「欧州5ヶ国」と “緑色” 線の「北米2ヶ国」での感染拡大によるもので、“水色” 線が示す「それ以外の全世界」の新規感染者数には大きな変動が無い事がわかります。

では、今後の予測をすれば、「欧州5ヶ国」や「北米2ヶ国」は今後2~3週間は拡大を続けると予想されます。が、これらの国々は、ワクチン接種率が高く、医療や行政対処能力が高いので重症化や死亡の率は低く抑えると予想されるので、新規感染者数だけに惑わされる必要はありません。
しかし、それら国々以外の地域で感染拡大の兆しがある事を恐れるべきでしょう。その “兆し” が最もはっきりと表れているのは人口の割に観光などで人流の大きな国々で、例を挙げれば、スペインとフランスの国境にある観光立国のアンドラ公国、地中海のマルタ、アフリカ大陸の西の大西洋上のカーボベルデ、インド洋のセーシェル、南太平洋のフィジー、カリブ海のバハマなどでは感染拡大が始まっており、過去の事例と同様に、かなり高い【感染密度】を記録すると思われます。
また、海外労働者数の割合が高い、中東のカタールやUAE の国々でも同様に感染拡大が始まっており、ヨルダンや南米のアルゼンチンでも明らかに感染拡大の兆しを示しています。

以上の傾向が続く限り、1月中旬に向けて全世界で新規感染者数は最多を更新し続けるでしょうが、最も注視すべき国々や地域は、経済面で影響力が大きいワクチン接種率の高い国々ではなく、ワクチン接種率が高くない国々や地域です。
なぜなら、新型コロナウイルスの変異株 “オミクロン株” によって感染し易い人々は ワクチン未接種者だからです。そしてワクチン未接種者が重症化する率が高い事が報告されており、ワクチン接種率が高くない国々で重症化・死亡の事例が一気に増える可能性が高まっているからです。
ただ、先日、WHOが発表の通り、ワクチンを世界中の国々へ供給する為の取り組み[COVAX]へのワクチン供出量が進んでおらず、富裕国の多くが 3回目接種政策を一気に前倒しにしている現在、当面の間は供給量が限られる事が明らかで、ワクチン不足国の窮状が更に心配されます。



『 世界の国別・日別、新規感染者数 』
COVID-19 new cases by country and day, As of Decemberr 22, 2021

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全世界での新型コロナウイルスによる感染状況は、「新規感染者数」で見るかぎり、英国やドイツ、フランス、米国などの数か国で拡大しているに留まり、それ以外の大半の国々では安定した状態が続いていましたが、今後はそれ以外の国々で一気に拡大するでしょう。 その兆しは、海外からの人流を抑えられない観光立国であるアンドラ公国の他、マルタ、カーボベルデ、セーシェル、フィジーなどの島嶼国で明らかに現れている他、南米のアルゼンチン や 中東のヨルダンでも危険信号が表われています。また、厳しいロックダウン政策で抑え込んでいたオーストラリアですが、緩和政策へと舵を切った途端に感染拡大を示しており、ワクチン接種率が高い国として英国と同様の政策を採るのか注目されます。
   

この「新規感染者」表や人口あたりの新規感染者数を示す【感染密度】表は感染状態を示すには最適です。ただ、ワクチン接種率が高い国々では 新規感染者数や【感染密度】では政策を決めず、 “重症化率” や “死亡率” によって政策を変更していくでしょう。一方、ワクチン接種率が高くない国々は同じ政策や対策とはならないでしょう。
そういう各国の判断と国民の状況を把握する為には、今後、人口あたりの重症者や死亡者の人数も一緒に見る必要があるでしょう。

 

なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です

Source:#OCHA  ( https://www.unocha.org/ )
#COVID19
#オミクロン株


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新型コロナウイルス、都道府県別、週間対比・感染被害一覧表 ( 12月24日現在 )

2021-12-26 22:12:22 | COVID-19 国内状況

    
この一覧表は、各都道府県別に、前週と比較して新規感染者が増えた増加率や、人口あたりの新規感染者や治療中患者数の増加率、人口あたりの死亡者数の増加率など数値で表し、感染被害の深刻度を他の都道府県と比較して理解する助けになります。
さらに 被害と影響が悪い箇所は黄色で欄を塗り、良い結果を出している箇所は薄いピンク色で欄を塗って識別しているので、各都道府県別の医療体制などを勘案すれば、医療機関などが直面している状況や、住民の人々が感じている恐れの度合いも推定する事が出来ます。


『 都道府県別、感染被害一覧 』

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現状は、日本国内、各都道府県共に概ね落ち着いた状況に変わりありませんが、一部の都道府県では、感染抑制が間に合わない状況が出ている事がはっきりしています。
群馬県では、感染クラスターが継続して被害を出している事を示していますが、医療体制は正しく機能しており、死亡者を抑えて、重症だった人が回復しています。一方、石川県は深刻です。「人口あたりの死亡者数」が国内で最も深刻である事と、新規感染者と入院者も多い事がはっきりと分かります。
また、沖縄県は更に深刻な状況で、「人口あたりの重症者数」が異例に高く、新規感染者数と治療者数も石川県以上になっています。 なお、オミクロン株の市中感染発表で話題になった、大阪府と京都府は 「人口あたりの重症者数」を一気に伸ばしています。 人々の接触が多い都市部であるからこそ、ワクチン未接種者による感染拡大の波ははっきりと出てきた結果でしょう。幸いな事は、両府共に亡くなる人を記録していない事で、今後共に続く事を願うばかりです。



『 都道府県別、治療中患者数、重症者数、死亡者数 』

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出典 : 厚生労働省

#COVID19
#デルタ株


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全日本 新型コロナウイルス 治療中および重症患者数など、一週間毎の増加数動向 (12月24日現在)

2021-12-26 21:54:28 | COVID-19 国内状況

『 日本の感染被害は、世界的に見て、大変に抑制されています 』

国内の感染被害状況は、世界的に見て、非常に抑制された状態が続いています。

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『 日本と欧米各国との違い 』

英国など西欧諸国と米国では、連日の様に新規感染者数が過去最多を記録していますが、その原因は ワクチン接種率と人々の行動だと思われます。
ワクチン完全接種率を較べると、日本は 80%弱ですが、英国やドイツなどは 70%程で、米国やイスラエルは 60%程しか達成できていない為、それだけ未接種者が多く、感染力が強い変異株によって一気に拡大していると推察できます。

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また、島国の日本とは異なり、西欧や米国は大きな大陸の一部で、多くの人々が国境を超えて移動している点も感染症対策には不利で、その上、外出時には必ずマスク着用規範が強い日本とは異なって、衛生意識より個人の権利を重視する風土によるでしょう。
ただし、今後は「新規感染者数」で被害のレベルだと考える事はふさわしくなくなるでしょう。と言うのも、一定以上のワクチン完全接種率を達成して、接種者の重症化や死亡の可能性がかなり低く抑えられる事がはっきりしているからです。

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その為、今後は、英国の政策のように、「死亡者数」を低く抑えられている限り、個人の生活や経済活動を活発化させる国が増えてくる事がはっきりしているからです。 ワクチンと医療体制の充実で、季節性インフルエンザと同程度の被害の感染症になれば、マスク着用を含めた規制の解除を行なう必要があるからです。




『 オミクロン株騒動より、ワクチン啓発と下水PCRの充実が必要 』

連日、オミクロン株の “市中感染” をメディアが騒ぎ立て、最初に発見報告した自治体が汚染されているかの様に勘違いしている人も少なくありませんが、既に国内全域で市中感染していると考えるべきです。
その理由は二つあります。 一つは、主に発熱などの感染症状を訴えた人のみ検査を行なう事になりますが、既にワクチンを完全接種している人の感染症状はさほど深刻ではない事を世界の主な政府機関が報告しているからです。そして、感染して自覚症状が深刻でもウイルスは体外に放出されているため、無自覚の人によって市中感染は起きていると言えます。
二つ目は、オミクロン株だと特定する検査を行なう為には、現状では、検体をゲノム解析を別途行なう必要があり、11月24日、南アフリカ政府の発見発表以前は、例え、オミクロン株であっても判定出来ていなかったからです。その上、を地域や医療施設によっては検査と確定に数日は必要なので、現在発表されている国内のオミクロン株感染者が全てではない事は当然だからです。

 

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明らかに、日本は主な欧米諸国と較べると、追加接種用のワクチン手配が遅れています。
仮に、感染力が強いと言われているオミクロン株が本格的に感染拡大した際には、ワクチン未接種の人から一気に感染拡大が起きるでしょう。日本国内の未接種者数は、ラフに計算して 2000万人程になります。その 2000万人の内の 1%、100人に1人だけが感染したとしても、20万人もの新規感染者数を記録して、過去最多の記録を更新する可能性があるのです。 
これを防ぐに、抑制された現在の内に、ワクチン接種の啓発活動を丁寧に行なって、2020年 2月以降の一般接種を利用する人々を増やす必要があるのです。

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もう一つは、「下水PCR検査」の徹底で、感染拡大が発生している地域の特定を、感染後に自覚症状が報告されるまで待たず、正確に把握して適確に必要な対処を行なう必要があります。
新型コロナウイルス感染の有無は抗体検査で確認できますが、“オミクロン株” であるか否かは より詳しいゲノム解析を伴った PCR検査が必要で、11月24日に南アフリカ政府によって発見報告以前に世界各国に “オミクロン株” は広がり、症状が悪化しないまま、“オミクロン株” とは解析されないまま感染は広がっていると想定するべきです。
そんな感染状況を把握するには、感染確認車や濃厚接触者の確認するだけでは不十分で、広域で下水PCR検査によって “オミクロン株” 感染者の存在を確認する必要があります。 そして、そんな 下水PCR検査によって米国各州では 感染者確認以前に “オミクロン株” が市中に存在している事を確認して、それに応じた対応を採っているのです。
   

参考サイト【 CDC:米国疾病予防管理センター 】

Wastewater Surveillance Testing Methods | Water-related Topics | Healthy Water | CDC



『 直近一週間で、5人の方が亡くなり、重症者数は 11人も増えて 37名に 』

先週のリポートの際に、様相が悪化して、重症から回復する人より死亡する人が増えていく兆しがあると伝えましたが、この一週間はその悪化傾向がはっきりと表れています。 直近の一週間に亡くなった人は 5名で、ここ数週間の人数と変わらず、一方で、安定して減り続けていた重症の人は 11名も増えています。


 

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更に、このグラフから推測できる事は、7月中旬以降、65歳未満の働き世代の人々への 2回のワクチン接種が達成されない期間、重症となっている方が最も増えている事がはっきりしています。 各国の医療機関が 2回のワクチン接種から 3週間経過すれば、重症化を抑える大きな効果が確認されていると報告しており、約90%の完全ワクチン接種率の65歳以上の方々の重症化は抑えられたものの、間に合わなかった方へ影響が出た結果と思われます。
この結果からも、日本でもワクチン接種政策を積極的に進めるべきですし、65歳未満の方々への啓発活動と一日も早い接種が強く望まれます。

 

出典 : 厚生労働省

#COVID19
#デルタ株
#オミクロン株


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新型コロナウイルス、国別・人口あたり新規感染者数(12月22日現在) /

2021-12-24 19:59:29 | COVID-19 世界状況

COVID-19 cases per population by country, as of December 22, 2021
世界各国の感染状況は、人口あたりの新規感染者数【感染密度】で比較しなければ、その被害の深刻さの判断は出来ません。この一覧表は、各国の【感染密度】(人口1億人あたり日別・新規感染者数)で、深刻度が高くなっている程に欄を濃い色で塗り分けています。


『 世界の国別・日別、感染密度推移一覧表 』
New infection case per popuration by country and day

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全世界での新型コロナウイルスによる感染状況は、「新規感染者数」で見るかぎり、英国と米国などの数か国で拡大しているに留まり、それ以外の大半の国々では安定した状態が続いていると言えます。
メディアは “オミクロン株” による脅威を連日伝えていますが、11月24日、“オミクロン株” の発見報告を契機にして、主な国々で ワクチン接種政策を前倒しで進めるなどの積極政策を採った事が良い結果に結びついていると思われます。
ただ、ワクチンが存在しなかった 1年前とは異なり、ワクチン接種者が増えて、重症化を抑える免疫力が高まってきた今、昔ながらに新規感染者数で被害レベルを量るのは間違いになりつつある事を自覚する必要があります。
今後は、人口あたりの重症者や死亡者の人数も一緒に見る必要があります。



『 今後は、新規感染者数と同時に、人口あたりの死亡者数の確認が必要 』

東欧から西欧、北欧や南欧へと伝わってきら感染の “波” は、新規感染者数だけで見ると、英国と米国などを除けば、拡大の勢いは止まっています。

 

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従って、“オミクロン株” による影響を含めて、世界の殆どの国での新規感染者数の増加は抑制され、徐々に減少へと転じようとしています。
一方、国民の視線に立てば、最も避けるべきはCOVID-19 によって重症化して死亡する事ですから、「人口あたりの死亡者数」 を各国で比較しなければ本当の被害は見えてきません。



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「人口あたりの死亡者数」を見れば、米国とドイツでの死亡者率が上昇しており、特にドイツでは深刻な状況を招いている為、追加接種までの期間を 6ヶ月から3ヶ月への短縮と、来年2月以降からワクチン接種の義務化の検討を急ピッチで進めている理由がここにありそうです。昨年のベルギーと同様に、新政権へと代わる次期には感染被害が一気に増える傾向があると言えるのかも知れません。
一方、英国やスペイン、フランスなどでは、新規感染者数は過去最多記録を更新する程に増えていますが、死亡者率を意外な程に抑えている事が判ります。 ここの、英国が国民への厳しい行動規制や接種義務化などを行なおうとしない理由がありそうです。 同様に、フランスでも充分に抑えていますが、来年の大統領選に備えて国民の ワクチン接種や行動規制への反発解消の為に、記録的な新規感染者数を記録した英国からの渡航制限を速やかに発表したのでしょう。しかし、グラフを見る限りは、不要な政策だと言えるでしょう。
ただ、東欧へと目を移すと、新規感染者数の増加傾向以上に、死亡者数が増えている事が見えてきます。ポーランドやロシア共に深刻な状況に陥っており、グラフには記載していませんが、ウクライナではもっと深刻な状況を記録しており、世界も私達も、新規感染者数ではなく死亡者率で被害を捉える様に基準を改める必要があります。

ここで、死亡者率に影響を与える要因として、各国の「ワクチン完全接種率」をグラフで表示します。

 

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英国、ドイツ、フランス共に 完全接種率 70%を達成しており、一方、米国は 約60% ほどした達成できていない為、新規感染者が比較的多い上、英国などの保健医療体制の違いと相まって、死亡者率が抑え切れていないと推察されます。
一方、米国と同程度の完全接種率を達成しているポーランドは、完全接種率の違いとは別に、恐らくワクチンの種類が異なる事も要因にあるかも知れません。高い感染防止効果が報告されている “mRNA 型ワクチン” のメーカーを国内抱える米国と、それとは異なる従来型の防止効果は高くないワクチンを採用している国とでは重症化率に違いが大きく出ると推察されます。

一方、ワクチンだけで説明できないのが 南アフリカです。ワクチンの完全接種率は低いものの、新規感染者率や死亡者率はさほど高くありません。人口密度や都市部での人々の密集度や移動量の違いや、「イベルメクチン」を始めとする 感染症に対して様々な薬を民間療法として使っている実状が良い結果を生み出していると思われます。

 

なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です


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