ようやく読み終えました。
正直、途中何度投げ出そうと思ったことか。面白くないのではありません。
悲しいかな、私の読解力不足で、3歩進んでは1歩下がるの行ったり来たりの読み方。
いっこうに前に進みません。それでも頑張って昨日ようやく読了。
浅田次郎の「蒼穹の昴」全4巻!壮大な中国清末期の歴史小説です。
彼の作品を読むたびに感心するのは作家浅田次郎の資料の収集能力と知識教養の豊富さ。
余りにも膨大な知識にとても凡人で且つ理解能力の乏しい私はついていくのに一苦労します。
「蒼穹の昴」はNHKでもドラマ化されていますので、よくご存知の方も多いでしょう
残念ながら私は観ていません。今からでも観てみたいです。
時代は清末期。西太后を中心とする清王朝が崩壊していく様子を、
立身出世と時代に翻弄される二人の若者の姿を通して壮大に描いています。
登場人物が多い上に、一人の人物がいくつもの呼び方で書かれていて、私は混乱の極み(苦笑)。
この人、誰だっけ?となり、最初のページの登場人物の紹介表に戻り、うんうん、あの人ね、と。
最初の2巻は読むに堪えがたい描写もあったりして、読み進むに忍耐が必要でした。
しかし後半の2巻は清の政変に日本も関わってきてスリルがあり、ぐんぐん引き込まれました。
どこまでが史実かは分かりませんが、中国の歴史であまりに知らないことが多い自分に唖然。
とても良い勉強になりました。この続きが同じく浅田次郎の「中原の虹」全4巻。
読んでいる最中は、早く読み終え、もっと易しい本が読みたいと思っていましたが、
読み終えてみると、さらに続きが読みたくなってきました。
自粛中には読書が高齢者にとっては最適な過ごし方。Kindle版で購入することに致します。
(蒼穹の昴もKindle版で読みました)。