世界に一つだけの姥花日記

貴方は貴方らしく私は私らしく、世界にただ一つだけのきれいな花を一生懸命咲かせましょう。
シニア主婦の平凡な日記です。

読書備忘録~「流人道中記」

2022年02月23日 | 読書&映画&ドラマ

オリンピックを挟み読み始めた浅田次郎著「流人道中記」。(図書館本)

少々時間がかかりましたが、読み終えました。悲しいかなやっと今年読み終えた1冊目です。

<あらすじ>(商品解説より)

万延元年(1860)年。

姦通の罪を犯したという旗本・青山玄蕃に、奉行所は青山家の所領安堵と引き換えに切腹を言い渡す。

だがこの男の答えは一つ。「痛えからいやだ」。玄蕃には蝦夷松前藩への流罪判決が下り、

押送人に選ばれた19歳の見習与力石川乙次郎とともに、奥州街道を北へと向かう。

口も態度も悪いろくでなしの玄蕃だが、道中で行き会う抜き差しならぬ事情を抱えたひとびとは、

その優しさに満ちた機転に救われていく。この男、一体何者なのか。そして男が犯した罪とは?

 

青山玄蕃、現代風に一言で言って「カッコイイ~!」。

道中で出会う各藩の難事件を人情をもって解決していく玄蕃の姿に、初めの印象と変わり、

若き押送人石川乙次郎と同様に読者の気持ちも、彼への尊敬と信頼へと変わっていきます。

20数日共に旅した乙次郎の侍としての成長の物語でもあり、感動の最後でした。

別れの場面ではちょっとウルウルときてしまったかな~。

 

 

また「法」と「礼」!

図書館本ゆえ、すでに返却、正確には覚えていませんが、

「法」が何故できたか?それは「礼」や「徳」では世を成り立たせることができなくなったから、

という玄蕃のくだりには心から合点。現代に通じるものがあると思いました。

「徳」や「礼」があれば難しい「法」はなくても済むものなのです。

 

浅田次郎氏の時代小説は義理と人情に溢れ、なぜかいつも泣かされます。

「壬生義士伝」を読んだときは声を上げて嗚咽した記憶があります。

 

この流人道中記、是非ともドラマ化、映画化していただきたいと思います。

すご~く面白い作品に仕上がるのではないでしょうか。

そしてその時の配役、私、勝手に決めているんです。(苦笑)

青山玄蕃にはあの大河ドラマ「晴天を衝け」での平岡円四郎役の堤慎一さん、

石川乙次郎役には菅田将暉さん!どうでしょうか?イメージ、ピッタリではありませんか?

 

<ネットから拝借>

 

 

コメント (4)
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