前回からの続きです。
本文に入る前に夫は現在とても元気で、骨折で相変わらず左手が不自由なことを除いては、
以前と全く変わらない生活ができていることをまずお知らせいたします。
救急外来で訪れたY病院で慢性硬膜下血腫の手術内容を聞き、恐ろしくなった私です。
慢性硬膜下血腫は頭部打撲後、3週間から1,2か月後に症状が現れるいわば頭部の病気、外傷です。
頭蓋骨のすぐ下の硬膜下に徐々に血液が貯留し、次第に脳を圧迫していきます。
夫の場合も両側の硬膜下に血腫ができ、CT画像で脳が圧迫されて少し小さくなっていました。
それによりいろいろな症状が現れるようですが、夫の場合は平衡感覚の欠落でした。
頭蓋骨の左右に1円玉の大きさの孔(アナ)を開け、そこにドレーン(管)を2本ずつ通し、血液を抜くという手術。
穿頭血腫ドレナージ術と言います。
「頭蓋骨にアナ?脳内に管を入れるの?」そんな~!と叫びたくなる衝撃でした。
しかし脳外科の手術としてはとても簡単な部類に属するのだそうです。
手術室に入り、病室に戻るまで約1時間半、とても長く感じられました。
頭に4本の管を挿入したまま病室に戻ってきた夫を見て、なんでこんなことになるの~と悲しくなりました。
就寝中に無意識に管に触れて抜けると危険ということで、仰向けのまま手を拘束され、
身動き一つできず、本当に可哀そうでした。
しかし翌朝再びCTを撮り、血腫がきれいに除去されていることを確認、ドレーンも取れ、傷口を縫合(ホッチキス)。
するとどうでしょう!すっと起き上がりスタスタと歩くではありませんか。狐につままれた気持ちでした。
術後直後から即改善がみられるとあるのはこのことだったのだと分かりました。
1週間後に縫合した部分を抜糸、といいましてもホッチキスを抜き取るだけ。
再びCT画像を撮り、脳が元の位置に戻りつつあることを確認、退院となりました。
退院後は何をしても良し、何を食べても良し。特に生活面で制限はありません。
ただこの病気は1ヶ月以内の再発率が10%。
しかし担当のドクターは夫のCT画像を見ながら、「Nさんの場合は総合的にみて再発の可能性は少ないでしょう」
と仰ってくださいました。ほっとしています。
転倒後、特に頭部打撲後は、皆様もどうぞお気を付けください。転倒しないことが一番大事ですね。
もう一つの疾患である骨折の具合がどうなっているのかとても気になり、退院後即整形外科に参りました。
こちらの方が問題でレントゲンの結果、ようやく新しい骨ができ始めた段階。
完全に骨の融合までにはまだ最低2カ月はかかるようです。期待していただけに少々夫婦でガックリ!
それでも昨日からリハビリが始まり、頑張っています。
1週間の夫の手術入院に付き添い、沢山の入院患者さんに出会いました。
健康であった私たち夫婦は、今回の件で健康であることが決して当たり前ではないのだということに気づかされました。
病への不安を抱えている皆様のお気持ちをも十分理解することができるようになった気がします。
夫の怪我、病を前向きにとらえ、これからも健康第一に余生を精一杯過ごしていきたいと思います。
入院中の夫の姿を何枚もカメラに収めましたが、あまりにグロテスクな写真が多く、ここに掲載するのは控えます。
画像なしの記事になりましたが、お許しください。
夫も もう10年ぐらい前になりますが、庭で転倒し敷石で頭を打ち、すぐ病院に行きましたがたいしたことなく過ぎ、3か月後歩行困難になってしまいました。。
私も脳梗塞かと驚きましたが 慢性硬膜下血腫と言うことで即手術となりました。
花水木さんのブログを拝見し、当時のことをいろいろ思い出しました。
夫の場合手術後も少しずつ出血が続き、再手術のため入院という日 どうやら出血が止まったようだ・・・ということで、手術をまぬがれました。
お酒は出血しやすくなるから、何かのお祝いの時乾杯程度に・・・と言われましたが、夫は 禁酒は1ヵ月でかってに終わり 今は何事もなく元気です。
頭の手術なんて驚きますよねぇ。でも予後は大丈夫ですよ。
どうぞ おだいじにね
同じ病の方がいらしゃるのですね。何かとても親しみを感じます。
夫も再発が一番怖いです。10%って結構な確率ですよね。
ただお医者様の仰るのには、ないとは言えないが、10%よりずっと低いでしょうとのことでした。
もうこりごりです、あの姿を見るのは。
>禁酒は1ヵ月でかってに終わり 今は何事もなく元気です。
このお言葉とても嬉しく、夫にも読んで聞かせました。
彼もとても喜んでいました。
体験をお聞かせくださり、本当にありがとうございます。
我が家も色々ありまして「健康であることが決して当たり前でない」の言葉は身に沁みます。
本当に年をとると何が起こるかわかりませんね。
しっかりリハビリなさって、ゴルフや登山を楽しむ生活を1日も早く取り戻されるようお祈りいたします。
暖かくなったら、高尾山に登ってください。
たくさんのスミレが歓迎してくれると思います。
まだまだ寒いです。
今週はまた寒波がくるようです。
そうなんんです!私も主人も少し自分の健康を過信しすぎていました。
健康であることは当たり前ではなく、本当にありがたいことなのだとしみじみ思いました。
この年齢になると、何が起こっても不思議ではありません。
ゴルフや登山を楽しめた今までに感謝です。
でのまだまだ・・・・・。頑張ります!
簡単な手術だと言われても頭ですから、心配でした。
多少腕が不自由でも高尾山ぐらいは上れるでしょう。
少し暖かくなったらまずは高尾山から、リハビリのつもりで出かけてみたいと思います。
まずはご退院、おめでとうございます。
花水木さんも一安心ですね。
私たち位の年齢になると、いつ何が起こるかわかりませんね。
健康であることの方が奇跡のような気がします。
骨折の方は後しばらく時間がかかるようですが、
快復されたら、ぜひご主人さまと、ハイキングを楽しまれてくださいね。
夫婦なんだから旦那さんを支えて、もう一頑張りですね。
頭の手術ってご心配されたことでしょう。
ほんと、人生何があるか分かりませんね。
骨の方はリハビリが待っているのですね。
こちらも大変かもですが、支えてあげて下さいませ。
どうぞ、お大事に。
ご主人の手術無事に終わって本当に良かったですね。他人事ながら私もほっとしました。
さてさて。先日の花水木さんの肩の治療についてなのですが。。
病院のリハビリテーションは受けられましたか?私も何年か前、激痛で全く腕が動かせなくなり、あるクリニックでは石灰沈着性腱板炎と言われ、次の病院では五十肩と言われた事があります。
結局後者の病院で理学療法士さんのリハビリ、一回40分(2単位)を週3回、半年間受けたおかげで 完全に、いえ、以前よりずっと良くなった言える状態になりました。受ける毎に良くなっていくのがはっきりわかり、通う事が楽しみになったぐらい 私には効果がありました。
鍼治療も効き目があるのかもしれませんが、私はリハビリテーション科のあるところを試してみるのも良いのではと思います。
お二人とも元気になって、また山登りなどを楽しむ記事が見られることを心待ちしております。