夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

今日はOLYMPUS PEN -D3の整備

2019-06-08 17:07:36 | Weblog

昨日Jrが買ったPEN-Dですが、一部気に入らない所があるというので整備しました。
まず蓋の傷がいけません。

PENは一部機種そ除いて裏蓋は蝶板式ではなく脱着式ですが、前の持ち主の関係者が知らずにドライバーでこじ開けようとした痛々しい跡があります。
実は私も開けようとしてうっかり力で解決するところでした。わかってるはずなのにね。


こんな状態になっていました。


反対側も。痛んだところをヤスリと耐水ペーパーで修正して


塗装のマスキング。


つや消し黒のラッカーで塗装。


修正の跡が見えない程度に薄く塗りました。


次は古いカメラで定番のモルトの劣化が見られます。触れるとボロボロと脱落します。


モルト交換は前にもやったことがあってその際こんなこともあろうかと予備を作っておきました。材料はダイソーのすべり止めマットです。厚さは3mm。


鋏やカッターでこの形に切り抜くのは大変なので型を作り(これは手間でした)、マットの裏に薄い両面テープを貼って板に乗せ、冶具をクランプでしっかり固定してカッターで切りました。


古いモルトを取り除いて


作っておいたマットを貼り付けます。


傷はほとんど目立たなくなったしモルトも替えて心機一転、記念撮影。

一件落着のはずでしたが今確認したらもうひとつ問題がありました。このカメラは露出計内臓で電池が必要ですが、昨日LR44を入れたら問題なく針が振れたので安心していたのですが、ASA100にセットして明るい空に向けてもEV値で7までしか振れません。1/125 F2はどう考えても異常です。原因は測光ボタンの接触不良?それともCdsの劣化?。こりゃあ軍艦を開けないと。また仕事が増えちゃった。

追記:このカメラの露出計用電池は正しくは水銀電池でした。代用としてLR44又はSR44が加工なしで使えるということです。ただし、電圧が微妙に違うので露出は変わります。でもネガフィルムは寛容なので実用上不具合は出ないのではないかと、私の勝手な解釈。

コメント
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