夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

HL-79E プリズムの色フィルター張替えについて

2019-09-09 19:06:36 | Weblog
整備中の79Eですが、プリズムに貼ってあるBchの色ガラスのバルサムがひどい状態なので、スペアのプリズムを出してBchの色ガラスをUV硬化レジンで貼り付けた結果が良かった(と思っています)のでついでにGchとRchもバルサムを剝がして張り替えようと考えたのですが、やめました。ガラスマイペットに漬けておけば剥がれるだろうと思って放置したけど剥がれませんでした。加熱すればなんとかなるかも知れませんがこれ以上時間を無駄にしたくありません。

Gchはマーキングしてありますが10年前のことですから張り替えたのかあきらめたのか記憶がございません。


先を急ぎましょう。どのプリズムも張り合わせた色ガラスは側面に黒いエナメルか何か塗ってあります。側面から光が漏れないためか張り合わせ部を密閉するためか定かではありませんがGchとBchに試しに水性塗料を塗り付けちゃいました。エナメルやラッカーだと溶剤が悪さをするんじゃないかと勝手に考えました。


プリズムユニットを組み込むホルダーはスペアがあります。


このホルダーは分解してあるのでプリズムユニットを固定するビスがありません。ネジ類を放り込んである箱をかき回しましたが同じのが見つかりません。別に特殊なビスじゃなくてナベ小のM3x8、材質はBSなんですが。じゃああそこにあるかもと79Eの解体部品を突っ込んだケースを探すこと1分、ありました。


取り付けです。プリズム側に位置決めのヘソが出ていてホルダー側に穴があるので単純にビスを締めるだけです。念のためロックタイトを使いました。


右が今組み立てたユニット、左はもうひとつのスペアです。そっちもBchのバルサムが剥がれかかっています。そのうち気が向いたら鍋で煮るなり焼くなりして料理するかも。


すぐにでもカメラに組み込みたいところですが水性塗料が完全に乾くまで我慢。一日置けばいいかな。組み換えは結構面倒な作業です。慌ててやるととんでもないミスをやりそう。

ここまで来てBchが変なのは本当にバルサムなのか、不安になってきました。工場で機械の修理をしていた頃、故障原因を調べていって「おっ、これだ!」っていう場合に落とし穴があって本当の原因は別にあった例は何度もありました。トラウマですね。

台風15号は当地には全く影響がありませんでした。でも台風一過の秋晴れにはならず湿度の高い不快な日です。

と思っていたら青空がよみがえってきました。
昨日様子を見てきたあそこへ行かなきゃ。飯山市の中央橋です。


今は味も素っ気もない橋になりましたが昔の中央橋はマゼンタに塗られた美しい鉄橋でした。今、あの旧中央橋は跡形も無く撤去されましたが一部がモニュメントになって右岸の脇に保存されています。


わざとらしい説明書きはともかく


これは保存する価値があります。


個人的にこの橋は思い入れがあります。永遠に完成しない映像による長編叙事詩「線路端の猫戯子」で旧中央橋の姿も記録してあります。これは別の目的で撮った写真です。


更に遡ること半世紀、あの橋の下で行われたモトクロスの写真も残っています。モニュメントになって保存されているのはまさにこの写真の部分です。当時私はモトクロスをやっていてこの日はサポートに回って参戦しませんでしたが間違いなく青春の1ページです。

走っているのは私のクラブの友人

今日あそこへ行ったのはモニュメントと化した旧中央橋を映像で撮るため。
これで作品中の旧中央橋は完結します。
コメント
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