コンテを作成しながらカット割りを更に煮詰めています。
昨年から再三ロケハンして撮りためた膨大な写真データから厳選、モノクロ化、解像度を 2400x1600pixel に統一してその都度フォルダを作って収納。
新しいフォルダに置いて追加と削除の繰り返しです。
番号はコンテと揃えておきます。
変更のたびにスライドショーで流れを確認。
スライドショーは画面の切り替えを5秒にしているので間が抜けたり短か過ぎたりしますがそこは感覚の世界です。
いつも思うのですが、皆さんが無意識に納得している「映像文法」が、私は納得がいきません。
例えば
〇 アパートの前 男が歩いてきてドアの取っ手に手をかける。
〇 アパートの部屋の中 玄関 ドアが開いて男が入ってくる
〇 同 廊下の脇の階段 男の女房が下りてくる
〇 同 子供部屋 ゲームをしていた子供たちが玄関に向かう
なんてのはごく普通のカット割りで、これで ”男が家に帰って女房と子供たちが迎える” と理解しますが、私はそんな約束をした覚えはないしこの場合カメラはいったい誰なのかという問題があるじゃないですか。
私の場合、既成の事実としての映像文法を逆用してみようと考えています。
一見映像文法に従って構成しながら実は別の意図で作ろうとしていますが、観る側には一切の約束事なしで白紙の状態で映像の中に入ってもらいたいんです。
そんなことを考えながらコンテのカットを並べ変えたり追加したりの繰り返しです。
一番重要なのが「カメラは誰なのか」。
このカットは主人公の目線で、カメラは主人公そのもの。
これは何度も使うカットですが、主人公がトンネルから出る場合はカメラは客観、つまり観る人の目線です。
が、主人公は映像の流れの中でこの目線の位置に来るのですが、その場合はカメラは彼の目になります。
手のひらのメビウスの輪です。
この場合はカメラは主人公の主観であり、観る側の目線でもあります。
男が階段を上がる主観カメラを考えているカットです。
観る側は彼と同化して一緒に階段を上がっていきます。
階段の上、歩道橋です。
男が階段を上がってきますが、さて、カメラはどういう立場になるでしょう。この場合、男はカメラに気がつかないという「約束事」があります。「見えないカメラ」といいます。
ラストカットです。
「今まで展開していたことは、こんなところでした。」
カメラの位置は都合が良すぎますね。カメラは一体誰?。都合が良過ぎませんか。
構成を考える過程の、ほんの一面を披露しましたがそんなことを考えながら構成をひねくり回すのって、面白いですよ。
昨年から再三ロケハンして撮りためた膨大な写真データから厳選、モノクロ化、解像度を 2400x1600pixel に統一してその都度フォルダを作って収納。
新しいフォルダに置いて追加と削除の繰り返しです。
番号はコンテと揃えておきます。
変更のたびにスライドショーで流れを確認。
スライドショーは画面の切り替えを5秒にしているので間が抜けたり短か過ぎたりしますがそこは感覚の世界です。
いつも思うのですが、皆さんが無意識に納得している「映像文法」が、私は納得がいきません。
例えば
〇 アパートの前 男が歩いてきてドアの取っ手に手をかける。
〇 アパートの部屋の中 玄関 ドアが開いて男が入ってくる
〇 同 廊下の脇の階段 男の女房が下りてくる
〇 同 子供部屋 ゲームをしていた子供たちが玄関に向かう
なんてのはごく普通のカット割りで、これで ”男が家に帰って女房と子供たちが迎える” と理解しますが、私はそんな約束をした覚えはないしこの場合カメラはいったい誰なのかという問題があるじゃないですか。
私の場合、既成の事実としての映像文法を逆用してみようと考えています。
一見映像文法に従って構成しながら実は別の意図で作ろうとしていますが、観る側には一切の約束事なしで白紙の状態で映像の中に入ってもらいたいんです。
そんなことを考えながらコンテのカットを並べ変えたり追加したりの繰り返しです。
一番重要なのが「カメラは誰なのか」。
このカットは主人公の目線で、カメラは主人公そのもの。
これは何度も使うカットですが、主人公がトンネルから出る場合はカメラは客観、つまり観る人の目線です。
が、主人公は映像の流れの中でこの目線の位置に来るのですが、その場合はカメラは彼の目になります。
手のひらのメビウスの輪です。
この場合はカメラは主人公の主観であり、観る側の目線でもあります。
男が階段を上がる主観カメラを考えているカットです。
観る側は彼と同化して一緒に階段を上がっていきます。
階段の上、歩道橋です。
男が階段を上がってきますが、さて、カメラはどういう立場になるでしょう。この場合、男はカメラに気がつかないという「約束事」があります。「見えないカメラ」といいます。
ラストカットです。
「今まで展開していたことは、こんなところでした。」
カメラの位置は都合が良すぎますね。カメラは一体誰?。都合が良過ぎませんか。
構成を考える過程の、ほんの一面を披露しましたがそんなことを考えながら構成をひねくり回すのって、面白いですよ。