自称田舎の映像作家、私が制作し YouTube にアップした映像による長編叙事詩「線路端の猫戯子」。
この作品はほとんど受けませんが「新宿1975,冬」は42万回を超える再生回数でこれは全く予想外です。
「線路端の猫戯子」だってそのうち・・・
今回手に入れた Technics SH-3030 というミキサーを整備する過程で思い出したことがあります。
あのときメインで使ったカメラは Ikegami ITC-870 という業務用で、単なるカラーカメラです。
別体の VTR が必要で、当初は Sony GV-D900 という miniDV デッキを抱かせて使いました。
GV-D900 は電池駆動の非常にコンパクトなデッキですが、マイク入力が無いのでマイクアンプを自作。
久しぶりにそれを出してみたら実に良く出来ていて我ながら感心しました。
Technics SH-3030 と比べると遥かにコンパクトです。
マイクアンプ基板はパーツ屋で買った物。ステレオ仕様で 006P 電池駆動。
左下のステレオジャックにマイクをつなぎ、RCA からライン出力を取り出し。
ちなみに使ったマイクはステレオマイク。
このマイクアンプは収録で重宝しました。というか、これが無いと音声収録は出来ません。
「線路端の猫戯子」は長野電鉄木島線と屋代線がテーマですが、屋代線の収録に当たってアンプをリメイクしました。
これです。
ケースはアルミ板を曲げ加工して作ったんです。
中身は使わなくなった Canopus ADVC-50 。キャプチャカードです。
コンポジット及び S 映像信号を DV に変換してくれます。
これもマイク入力が無いのでアンプを噛ませました。ガラクタの HL-79E から拝借です。
電源電圧が違うので3端子レギュレータで落として供給。
今回はステレオはあきらめましたが XLR3p のマイク入力としました。
IEEE1394 からデジタル変換された映像信号が出ます。
黒い RCA は何だったか、忘れましたが意味があるはずです。
電源はカメラのアントンバウアーソケットから DC12V をもらいます。
ただし、こうするとカメラ側の DC12V が無効になるので XLR4p を付けてここから外部バッテリーの DC を入れます。
受けの VTR は GV-D900 が壊れたので新規に DIGITAL 8 の GV-D200 を購入。
探しても見つかりませんがプレートを介してガラクタから外したこれで合体。
こんな感じです。
あのプレートはその後いかがお過ごしでしょうか。
これは屋代線の関連で長野線朝陽駅での撮影風景です。
この日は時間が無くて音声収録はあきらめて簡易システムですが。
パン棒にリモコンを取り付けて録画開始/停止が可能です。
カメラの 30pin から特製のケーブル(サンドレック製)で S 信号を記録。
今になって思うのですがよくここまでやったものだとつくづく感心します。
このユニットと GV-D200 の合体ステーは捨ててないはずなので探してみます。
出てこなければ作れば感覚的に HL-79E 生出しの映像が記録出来るので面白くなってきました。
それとは別に放送用3管カメラの最高峰 HL-95 (ベーカム仕様)もあるので贅沢な話です。
ところで Technics SH-3030 は何に使う?
追伸:ADVC-50 を組み込んだユニットの黒い RCA ジャックが何かわかりました。
これはマイクアンプのライン出力を単純に分けてADVC-50に突っ込むためです。