一般的に車はトヨタ、カメラはニコンが超一流という説があります。それって、思い違いですよ。
車に関しては免許取得以来何台も乗ってきましたが、何といっても60年代後半から70年代初めは最高でした。
今の車はコンピュータ仕掛けのプラモデル。デザインは醜悪の極みで欲しい車は皆無。
カメラについても全く同様で様々な機能がありますが品物として見ればプラスチックの玩具。
デザインも妙な趣味でこれも醜悪の極み。
ここ2年、「画質」が気に入って使ってきた FUJIFILM FinePix S2Pro ですが、持病の紫病で苦しんでいます。
一度は自力で整備して快調でしたが気温が下ってきたら再発です。
何度か分解してきましたがチャチな材質と作りにいい加減嫌気が差してきました。
FUJIFILM FinePix S2Pro は富士フィルムが同業のニコン製フィルムカメラ F80 をベースにデジタル化。
これはかつて TOYOTA 2000GT/1600GT がヤマハ発動機との合作だったのと似て面白い製品ですが。
紫病とは別に何点か気に入らない箇所があります。
そのひとつがこれ。ストロボ電源のリチウム電池収納部のカバーです。
本体への取り付けはツメを押し込んであるだけ。電極はビスじゃなく突起を熱変形させて固定。
ロックが効かないのは中のスプリングが破損したからではないかと考えました。
カッターナイフでヘソをカットして分解。
原因はこれでした。
本来は真っ直ぐなはずの横に伸びた部分が曲がっていたので直そうとしたら片側が折れてしまいました。
左側もヒビが入っています! こんな作りじゃ数十回操作したら当然割れちゃいます。
金属の板バネにしとけばこんなことにはならないのに。
対策として考えているのはハードオフにあったジャンクの F80 を買って交換、又は
こんなのを使って改良もありです。
他にも気に入らない部分があります。リチウム電池を入れる箇所の奥のこれ。
割れていたのを接着剤で戻しましたがこりゃあ割れちゃうでしょ。
こんな作りですから紫病が出たらボディをひねると一時回復なんてことになるんです。
なんでもかんでもプラスチックにするから根本的に剛性不足。
数年間は大丈夫だけどいつかこんなことになるのは当然。
ニコンはカメラ事業から撤退したらしいけど、他のまだ続けているメーカーに提案があります。
今後もカメラを作るならぜひハードオフに寄ってジャンクのカメラを買って分解してみなさい。
手元に古いカメラが何台もありますが、どれも実働です。昔のカメラは実にしっかりした作りですよ。
Jr の NIkon F なんて最高の作りです。
更に驚くべきはこれも Jr が手に入れて先日整備した Rolleicord Ⅰなんて、90年前のカメラですが
ちゃんと動くという驚愕の事実。
私の眼鏡に適うデジタル一眼、今の世の中にあるんでしょうか。