ゆるい感じで。

「スレイヤーズ」のガウリナメインの二次創作ブログサイトです。原作者様、関係者様には一切関係ございません。

出会いは森の中で(13)(子世代)

2011-09-30 19:49:22 | 子世代妄想
間が空いてしまってすいませんー!

前回の続きです(>_<)

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「今のは....何をしたの?」
ルーナが、初めてぽかんとした顔で尋ねた。
ちなみに隣のフィルも同じ顔である。

「簡単だよ。召喚術で鳩を呼んだんだ。あの歪みまくった空間から普通の空間の鳩を呼び出す事で、空間が元に戻る作用が働いた...んだと思う。たぶん」
実際、空間の歪みは消えていた。曲がりくねっていた道が、真っ直ぐになっている。そして、その先に初めて目にする建物。

「凄い...」
「よせやい、照れるだろ」
ルーナの言葉に頭を掻いた。
手放しの称賛には慣れていない。

「兄さん、あの建物...なんかヤバそう」
一人ノーリアクションのレオナが向こうに見える建物を指差した。
確かに、禍々しい空気を放っている。もしかしたら、この事件は「ヒト」の仕業ではないかもしれない。

ヒトでないとはどういうことか。
それはつまり...「魔族」の仕業、という事である。
魔族。
生きとし生ける者の敵。人間の障気を糧とする者。人間とは強さのレベルが違う。
オレはまだ戦った事は無いが、色々な噂は聞いている。両親はいつも魔族には気を付けろと言っていた。これは逃げた方が良いのかも...?
「兄さん?」
いやしかし、狂った人間の所業かもしれない。行ってみない事には...
「おーい、兄さんてば」

....。
「なんだようるさいな」
「あの二人、もう行っちゃったよ?」
「なにぃ!?」
慌てて前を見れば、フィルとルーナが怪しい建物に向かってさっさと歩き出していた。

「ラウディさん、置いてきますよー?」
フィルの呑気な声に力が抜ける。
...まあ、なるよーになるか。
オレはレオナと共に二人の後を追ったのだった。


続く

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次回に続きます!
ちなみに今回、前回とラウディが使った術は、原作4巻を参考にしてます(´ω`)色々間違ってますが、スルーでお願いします。すみません(汗)


出会いは森の中で(12)(子世代)

2011-09-07 21:46:34 | 子世代妄想
前回の続きです(´ω`)

*この物語はガウリナの子供(捏造)が主役、&ゼルアメの子供が出てきたりします。「そんなの許せん」という方はお戻り下さいませ。

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──烈閃槍(エルメキア・ランス)!!

近くから聞こえてきた声に、オレたちは身構えた。
「呪文...あいつらか?」
「違う魔動士かもっ」
レオナがきょろきょろと辺りを見回す。

──地精道(ベフィス・ブリング)!

攻撃はいつまで経ってもこちらには飛んで来ない。

「あ」
ふと、レオナが一点に目を留め、声をあげた。
同じ方向に目をやる。
「お」
二人の男女が、何も無い所に一心不乱に攻撃呪文をぶつけていた。
「...何やってんだ?」
「さあ」

ゆっくり近寄ると、それは予想通りというかなんというか、フィリップとルーナであった。
「誰!?」
ルーナが背を向けたまま叫んだ。
こちらの気配には気付いていたようだ。
「よう。仕事仲間だよ」
言うと、二人とも振り向いた。
「あなたたちは...っ」

にこやかに手を振ってみる。
「ラウディと、レオナ...?」
「正解。また会ったな」

フィルは手を振り返してくれたが、ルーナは腕を組んでいる。
「仕事仲間...って言ってたけど」
「ああ、あんたらもゼノンから声掛けられたんだろ?」
「『あんたらも』ってことはあなたたちも...ね?」
「ああ。デーモン及び根源退治」

言ったオレに、ルーナが頷いて、ちょっと笑った。皮肉な笑み。
「足手まといにならないでね?」
「...昨日は助けられたが、あの時と今のオレたちは全然違うぜ」
「そうだと良いけど」
ルーナが呟いてから、何もないはずの空間に視線を移す。

「そうそう、さっきから二人で何やってたの?」
レオナがフィルに問いかけた。
フィルはちょっと困った顔をして、ルーナの視線の先を指差した。
「...ここから、空間がネジ曲がってるんです」
「は?」
レオナは頭の上にハテナマークを浮かべている。
オレは目を凝らして、確かに「それ」を見つけた。

空間が歪んで、木々の並びが途中から「ズレ」ている。
「結界みたいになってて、ここから先は違う道に繋がってるみたいなんです。だから何度も道に迷ったりするんだ」
「なるほどな...」
「結界を解こうと、とりあえず呪文を色々使ってみてるんですけど...」
「『崩霊裂(ラ・ティルト)』でも効かないみたい」
ルーナが口を挟んだ。
『崩霊裂(ラ・ティルト)』は精霊魔術最強の術である。純魔族すら一撃で葬り去る強力な術だ。
「力任せじゃ駄目なんだな」
「そうみたいね...」
それにしてもこの二人(それか一人か)、『崩霊裂(ラ・ティルト)』が使えるとは、なかなかの魔道士のようだ。

「ふぅむ...」
「兄さん、アレ使っちゃだめ?」
レオナが無邪気な顔で言うので、オレは青ざめた。
「やめとけ。森ごと吹っ飛ばす気か!大体、力任せじゃだめってさっき言っただろう」
「だよねー...」
レオナが見るからにつまらなそうな顔をしたので、オレは頭を掻いた。
「アレ」とは....つまり、その..説明は後にする。うん。

オレは気を取り直し、呪文を唱え始めた。
召喚系の術で、本来はガーゴイルを召喚するものだが、そんなデカイものを召喚するのもアレなので、適当にアレンジを加える事にする。
かつて天才美少女魔道士だったと言う母さん直伝だ。
呪文を唱えながら、オレは歪んだ空間に近付き、その境目あたりに意識を集中させる。
そして、完成させた呪力を解き放った。

ぱさぱさぱさっ

軽い音と共に白い何かがオレの目の前に出現し、森の奥へと飛んでいった。
「...鳩?」
後ろからフィルが呟くのが聞こえる。

目の前の景色が少しだけ変わっていた。ズレた境目が木々から消えている。
──どうやら、術は成功したようだ。


続く

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次回に続きます(´ω`)


夜分遅くにこんばんは。

2011-09-04 02:29:55 | 落書き
どもです。千晶です^^
こんな夜中にスミマセンです。

落書きが一つできたのでアップしますー。
なんだか少女漫画チックなガウリイさんです。

彼が考えるのはリナのことかくらげのことか剣のこと(笑

ガウリイの衣装は、原作もアニメもどっちも好きですが、今回はNEXTちっくなイメージです。



久しぶりに自分的に納得いくガウリイさんが描けたわ~と思いつつ。
でも私の理想ビジュアルは原作ガウリイかNEXTガウリイなのです。程遠い……。

次回は子世代妄想話の続きアップします~><