ゆるい感じで。

「スレイヤーズ」のガウリナメインの二次創作ブログサイトです。原作者様、関係者様には一切関係ございません。

月が綺麗(ガウリナ)

2013-06-16 16:43:51 | スレイヤーズ二次創作
どもです(´ω`)
ガウリナです!短め。

---------------------------


静かな夜。
あたしは宿の窓から身を乗り出して外を見つめていた。
──今夜は月が明るい。そして真ん丸。

「月が綺麗、だな」
聞き慣れた声がして、あたしは辺りを見回した。
「ガウリイ?」
「こっちだよ」

見れば、ガウリイは窓の下で剣を片手に立っていた。こんな夜に剣の練習だろうか。

「ねえ知ってた?」
「あん?」
「『月が綺麗ですね』って、どこかの国では昔口説き文句だったらしいわ」
「...ほおー、そりゃ奥ゆかしいなあ」
宿のおばちゃんから聞いた話に、ガウリイは感心したように笑った。
「──そう?わっかりづらいと思わない?」
「ははは。お前さん的には、そうかもしれないな」

しばらく話したあと、ガウリイはあたしに背を向けて剣を構え、一人練習を始めた。
ひゅん、と風を切る音が断続的に響く。
相変わらず凄い腕前だ。あたしと旅する中で、彼の腕前は以前よりさらに上がっていると思う。
やっぱり今のあたしには目で追うだけで精一杯だ。
また剣の稽古、つけて貰わねば。

敵の剣が振り下ろされる音には肝が冷えるのに、ガウリイの剣の音はなぜか心地よい。

あたしはしばらく彼の剣の練習を見つめていた。
今夜は月が明るいから、ガウリイの姿がよく見える。散る金色の髪も、背中に浮かぶ汗も。

──って、どこ見てんのよあたし。
ふるふると頭を振ると、剣の音が止まった。
「リナ...恥ずかしいからあんまり見てくれるな」
背中を向けたまま、ちょっと照れたように頬を掻く。
「...はいはい。──おやすみ、ガウリイ」
「──ああ、おやすみ」

あたしは静かに窓の扉を閉めた。
暗い部屋も、月明かりが差し込んで寂しくない。
再び聞こえてきたひゅん、という音を耳にしながら、あたしはベッドで目を閉じた。


翌朝。
早く起きて食堂に降りたあたしに、宿のおばちゃんはにこにこ近づいてきた。
「おはようお嬢ちゃん。昨夜は月が綺麗だったね」
「え?ええ、そうね」
「連れの兄さんから、気の利いた口説き文句でも貰えたかい?」
「はあ...!?」
あたしがすっとんきょうな声を上げると、おばちゃんは何故か残念そうな顔をした。
「...そうかい。いや、残念だったね」
何だか勝手に凄くがっかりされている。何故だ。
「あのぅ、おばちゃん?」
「いやー、昨日兄さんの方にも教えてやったんだけどね。『月が綺麗』の口説き文句」
「...え」
「いやー、残念。きっといいことあるよ」
言うだけ言ってさっさと行ってしまうおばちゃん。
あたしはしばらくその場に突っ立っていた。

──月が綺麗、だな。

昨日の夜。
ガウリイの声で、その台詞が確かに思い出される。
──その意味は、もしかして。やっぱり?

朝食のメニューに目を通しながらも、あたしの頭には同じ台詞がリフレインされていた。
「...ガウリイの、たぬき」
くらげの癖に、たぬきだった?

あたしは思わず朝食の席に突っ伏したのだった。


終わり

-------------------------
くらげのたぬきって、どんなだよ!って感じですね(笑)


拍手お返事とか★

2013-06-11 22:36:01 | 日記・雑記
どもです!
今、書きたいものを色々かんがえていますが、なかなか実現しないあきらです(笑

というわけで思いついたものリスト。(書くかどうかは分かりません^^
だれかとネタが被っていたらごめんなさい。

・不思議の国のリナちゃん
・以前書いたゼロシル妄想の世界を広げてみる
・ハリポタパロディ
・ドラマ相棒パロ
・迷探偵ゼルガディスさん

こんな感じでw上二つ以外は凄く適当に言ってるだけなので、実現可能性は低いです。

・・・というわけで、追記から拍手返信!

>6月8日19:16の方
拍手ありがとうございます^^喜んでもらえて嬉しいです~♪
酔っ払いな二人可愛いですよね!また書きたいと思います。


昼寝(ガウ+アメ)

2013-06-08 23:32:21 | スレイヤーズ二次創作
兄妹みたいなガウアメコンビも好きなのです。(...と言いつつCPに見えなくもないです)
四人旅中の設定(´ω`)

------------------------


目が覚めると、誰かと目が合った。
オレと同じ、青い瞳。ぼんやり視界に映る黒い髪...?
「──アメリアか?」
青い瞳は二回くらいぱちぱち瞬きをした。
「ガウリイさん。起きちゃいましたか」

アメリアはベッドの上からオレを覗き込んでいた。
照れたように頬をぽりぽり掻いてから、近くの椅子に腰掛ける。
「暇だったんで来ちゃいました。...それにしてもガウリイさんてば、睫毛も金色なんですね。長いし」
「ん~?ああ...あれ?」
半分寝惚けているオレに、アメリアが苦笑した。
「リナは魔道士協会、ゼルガディスさんは図書館ですよ」
「...あー、そうだっけ」

起き上がって伸びをすると、小さく欠伸が出た。
「まだ眠いんですか?」
呆れたように言うアメリアに、オレは笑った。
「アメリアも一緒に寝るか?」
「その言い方なんかやらしいです」
「ははは。昼寝だよ」
「分かってますって」
言いながら、アメリアはオレの背中に寄りかかって来た。

「暇ですねー...」
「暇ならどっか出掛けたらどうだ?」
「一人じゃ寂しいじゃないですかぁー」
間延びした返事にオレは思わず吹き出した。
「ぶふっ...まあ、確かにそーだな」
リナとは違って素直な甘え方だ。
──可愛いなあ、と思う。妹が出来たらこんな感じだろうか。

「そうだ!しりとりしません?」
「えー...」
「はい、じゃあ『正義』!」
「...ぎ、ぎー?」
「出ないなら『き』でも可、です」
「じゃあ『金貨』」
「おー、そう来ましたか...」
アメリアが後ろでゆらゆら揺れるので、その振動が背中越しに伝わってくる。
──ああ、これは...そのうち寝るな。オレ。

「...ガウリイさん?」
アメリアの声がだんだん遠くなって、瞼が重くなる。
「...アメリア、すまん。おやすみ...」
「──しょうがないですねえ」
呆れたような、優しい声が聞こえて、オレは意識を手放した。


数時間後、妙に顔を赤くして怒るリナにたたき起こされたオレは、同じベッドの上で幸せそうに眠るアメリアを見つけたのだった。


おしまい。

-------------------------
ガウリイとアメリアって、わんこなコンビだと思います。リナとゼルは猫っぽい。


酔っぱらいによろしく(ガウリナ+ゼル)

2013-06-06 16:24:49 | スレイヤーズ二次創作
ゼルガディスさん視点です(´ω`)ぎゃぐ。

-------------------------


とある街の小さな宿屋兼酒場。そんなところで、しばらく前に共に旅した男女とばったり出くわした。
懐かしい仲間との再会は喜ばしいことなのかもしれないが、素直に喜べない自分がいる。何故かと言えば、そりゃあ、そいつらと関わってろくな目にあったことが無いからだ。
...だが、懐かしいことには変わりない。
フードを下ろして顔を見せた俺に、かつての仲間──リナとガウリイは顔を見合わせて破顔した。

「──で、なんだってリナはそんな状態なんだ?」
一通りの挨拶を終えて二人と同じテーブルにつき、そう尋ねるとガウリイが苦笑した。
「ちょっと仕事の依頼人から夕食の招待を受けて、な」
リナは顔を赤くして、なんだか緩んだ表情をしていた。
──これは酔ってる...のか?
「こいつ、割ってあるからって出された酒ぱかぱか飲むから...オレは止めたのに」
「ここで酔い醒ましと飲み直し、ってとこか?」
「まあな」
やれやれ、と言う風に肩を竦めるガウリイ。
「珍しいもんを見たな...」
俺はまじまじと二人を見て、ちょっと感心していた。こうやって見るとガウリイが真っ当にリナの保護者に見える。

「あ、あらしはそんらによっれないわよっ!」
シチューをつつきながらのリナの抗議は、呂律が怪しくて説得力が無い。
「ろれるはあやしいれろ!いしひははっひりしれるんらから!」
「......?」
「『呂律は怪しいけど、意識ははっきりしてるんだから!』と言ってる」
訝しげな顔をした俺に、ガウリイがご丁寧に通訳してくれる。
「...そうか」
俺は小さく頭を振って自分の酒を頼んだ。

「──で、ゼルガディスはいつまでこの街にいるんだ?」
「...そうだな、来たばかりだし、まだ決めてないが」
そう答えた途端、だむ、と音を立ててリナがテーブルを叩いた。
「それりゃあ、れるもあらしらちにりょーりょくしれよ!いま、ひろれがらりらいの」
「......」
「『それじゃあ、ゼルもあたしたちに協力してよ!今、人手が足りないの』と言ってる」
「...仕事の内容による」
「『しごろろらいようによる』と言ってる」
「...そんな通訳はいらんだろ!」
真顔で変な通訳を始めたガウリイに、俺は嫌な予感がした。
──もしや、こいつも...酔ってる?

そんなガウリイにお構い無く、リナはスプーンを持った手をひらひら振りながら頷いた。
「まー、そうよれ。しかららいわ。あしらまらはふわしふらしわしょ」
「『まー、そうよね。仕方ないわ。明日また詳しく話しましょ』と言ってる」
「...その方が良いだろうな」
「『そろろうがいいらろうら』と言ってる」
「......」
──頭が痛くなって来た。

「旦那」
「?」
「...あんたもリナも、今日はさっさと寝た方が良いと思うぞ」
こめかみを手で押さえながら言うと、ガウリイは笑った。
「ははは、優しいなゼルは」
──そーいう問題ではないのだが。

「...じゃあ、そろそろ部屋に戻るぞリナ」
ガウリイはリナの手を取り、立ち上がらせる。その手があまりにも自然で、俺は微笑ましくなった。

「...じゃあな。俺もここに泊まってる。積もる話はまた明日だ」
俺の言葉に、まだ真っ赤な顔のまま機嫌良く手を振るリナ。そして、
「『やあら、おれおここにとらっれる。うもるはらしはまらあしらら』と言ってる」
そう真顔でリナに通訳するガウリイ。
──酔っとる!こいつら思い切り酔っとる!


次の日。
朝食に降りてきたガウリイは、カウンターに座る俺を見て目を丸くした。
「...ゼルガディスじゃないかっ!久しぶりだなあ。なんでこんなところに?」

ばしゃあっ

思わず朝食のクリームスープに顔を突っ込んだ俺に、後ろから誰かが肩を叩いた。リナだ。
「──ゼル。こいつはね、酔うと記憶なくすのよ。御愁傷様」
「...をい...」

相変わらずな二人に会って、相変わらず嫌な事件に巻き込まれそうな気がして、俺は一人頭を抱えたのだった。


終わり

--------------------------
原作二巻の酔ってるガウリナが好きなんです。すごく。


とーらい

2013-06-02 19:45:08 | 趣味
スレイヤーズTRY、全話視聴し終わりました!
面白かったです!!

なかなかシリアスな話でしたが、ちゃんとギャグもあって、あんまり設定の矛盾とかなくてよかった。
最後の最後、アメリアがゼルにセイルーンに誘ったりとか、ブレスレット?がゼルの水筒についてたり、なかなかゼルアメファンサービスが多くてにやにやしますた。
勿論、ガウリナも結構あって嬉しかったです。最後、弱音を吐きそうになるリナに「お前なら大丈夫だ」って言うガウリイとか。やっぱり、不安とか涙とか、そーいうものを見せられるのはガウリイなのね^^ってなりますね。美味しい……!

フィリアさん可愛いね。あと、ゼロスがすげー魔族してましたね。このゼロスは原作っぽくて好きだな。

でもこーなると無印とNEXTも観たくなるよねえ……いやそこは我慢だ私…