幕間以外全くゼルアメ要素が無いことに気が付いたので...(汗)
ガウリナ後日談の対の話です(´・ω・`)
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「ゼルガディスさぁ~んっ♪」
遠くの方から走って来る黒髪の少女を見つけて、ゼルガディスの顔が無意識に綻んだ。
「アメリアか。どうした?」
「いえ、ただちょっと話したかったので」
アメリアがにこりと笑う。
「そうか..」
ゼルガディスは少し赤くなった。
全く慣れない。こんな風に純粋に慕ってくれる存在など、今までいなかったのに...
「もしかして今から剣道で忙しかったですか?」
「いや、今日は練習は無いハズだ」
思わず嘘をついてしまった。実は練習があったりする。
「良かった」
アメリアが嬉しそうに笑うから..ゼルガディスは心の中で苦笑する。
彼女の存在が自分の中でこんなにも大きくなるとは...
「アメリア、今日は何処かにいかないか?その..この前の礼もしていないし」
「え...?」
「いや..その、少しぐらいならおごってやっても構わないし」
ゼルガディスは自分の口から出てきた言葉に驚いた。
「い..いやなら別に構わないが」
今更とても恥ずかしくなる。
「いえっ!とっても嬉しいです」
ゼルガディスには、アメリアの笑顔が眩しかった。
「ゼルガディスさん」
「なんだ?」
「コレ、可愛くないですか?」
ふらりと立ち寄った街の雑貨屋で、アメリアが指差したのはちょっと間抜けな顔をした、熊のぬいぐるみ。
「そうか?」
「可愛いですよ!」
ムキになるアメリアがかわいらしくて、ゼルガディスは思わず小さく笑った。
「なに笑ってるんですかゼルガディスさん!」
アメリアが少し拗ねた声を出す。
「いや、お前さんといるのは楽しいと思ってな」
途端にアメリアが顔を赤くした。
「わたしも楽しいです..」
「...またこうやって出かけたいと思った」
「わたしもそう思いました!」
二人は顔を見合わせて、そして照れながら笑い合った。
「ゼルガディスさん」
「..なんだ?」
「わたし今、凄く幸せな気持ちです」
「そうか..」
終わり
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なんかキャラ違うとか言わないで下さいっ(>_<)
一番はガウリナだけど、ゼルアメも可愛いなぁ...。