ゆるい感じで。

「スレイヤーズ」のガウリナメインの二次創作ブログサイトです。原作者様、関係者様には一切関係ございません。

2013年!

2013-01-02 14:00:01 | 日記・雑記
あけましておめでとうございます!!
昨年はお世話になりました。
今年も一年このサイトをどうぞよろしくお願い致します。

といっても最近全然更新できていないあきらでございます・・・。ごめんなさい><
まだ就活していて、内定が決まらないのです。でも、マイペースにがんばろうと思ってます。
もし内定が決まったらきちんとここでも報告したいと思います!

また、忍たまにはまったり相棒にはまったり、と浮気しちゃってるので更新はずっと遅いかもしれません。
でも、まだスレイヤーズ、ガウリナへの愛はちゃんと持っているので、更新は遅くてもこのブログは続けたいです。
小説、SSもネタが思い浮かぶ限り書き続けます。

そんなだめだめな自己満足ブログですが、来てくださる方には本当に感謝しています。
いつもありがとうございます。

ガウリナ好きな皆様にとって、この一年が素晴らしい年でありますように・・・!
ではでは、また次回!


印(ガウリナ)

2013-01-01 03:10:12 | スレイヤーズ二次創作
あけおめでっす!
久しぶりにガウリナSSを更新!

リナ→ガウ風味。

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あたしは今とても不機嫌だった。
旅の途中、金持ちのボディーガードを依頼されたのだが、その金持ちがまた嫌な奴で、しかも命を狙われているというのにパーティーを開くと言い出したのだ。

かくしてあたしは、慣れないドレスに身を包み、パーティーに紛れ込むこととなった。
ちなみにガウリイも正装して依頼主である街の領主の隣に控えている。

真っ赤なドレスに輝くアクセサリー。パーティーに紛れるための衣装。鏡で見ている分には楽しかったけど、戦うには全く相応しくない。
まあ、スカートは短めにして貰ったから、走るのは問題ないと思うけど。

パーティー料理がタダ、というから引き受けたのに、あんまり美味しくないのもよろしくない。
「はあ...退屈」
渡されたワインをちびちび飲みながら辺りを見回しても、怪しい奴は見当たらなかった。

「リナ」
不意に呼ばれて振り向くと、そこには相棒ガウリイ君である。
長い金髪を綺麗に束ねて、上品なタキシードを着込んでいた。主役である領主より目立たないようなコーディネートをしたつもりのようだが、そのシンプルさがガウリイの見た目を引き立てて、より周りの女の子たちの視線を浴びていた。
──それもちょっぴり気に入らない。

「食べないのか?」
ガウリイはチキンを頬張っていた。
「あんま美味しくなかったんだもん」
「あそこのローストチキンは美味いぞ」
もぐもぐ言いながら指差す先を、あたしはチェックした。...後で取りに行こう。

「それより!依頼人の側を離れちゃだめでしょ」
指摘すると、ガウリイは頭を掻いた。
「いやあ、怪しい奴見当たらないし、ちょっとぐらい良いかなと思って」
なんとも緊張感のない奴である。
「だめよ!万が一があるんだから」
あたしはガウリイの背中を押して依頼人の元へおしやった。
「おいおいあんま押すなよ~」
「い・い・か・ら!」
ぐいぐい押していると、ガウリイがくるりと振り返って、あたしは危うく転びそうになった。
「きゃっ」
ガウリイがチキンを持っていない手であたしを抱き止めて、顔の近さにどきりとする。
「そうそう。リナ」
「な、なによ...」
思わずたじろぐと、ガウリイがにこりと笑った。
「そのドレス、似合ってるじゃないか。馬子にもいしょ...あててっ悪かったジョーダンだっ」
皆まで言わせずガウリイのほっぺたをぎゅっとつねってやった。

ただ、あたしの不機嫌は不思議と少し収まっていた。

「ま、あんたのも悪くはないわね」
「そりゃどーも」
ガウリイはもっともらしく丁寧に一礼してみせた。

女の子たちからの視線が痛いのに、ちょっと優越感を覚えちゃうのは、少し酔っているからか。
「それじゃ、また後でな」
「ええ」
手を振ってから、あたしはふと思い付いて自分のドレスに付いていた飾りのリボンを一つ外した。

「リナ?」
「ちょっと動かないで」
あたしは赤いベルベットのリボンをほどいて、ガウリイの髪の結び目の上から、一つ蝶々結びを作ってやった。
「うん、これでよし」
にこりと笑ってみせると、ガウリイは首を傾げた。

あたしの印。
ガウリイはあたしの相棒だっていう、小さな主張。
まだ恋が実らなくても、他の虫が付かないように。

依頼人に注意を戻しながら、あたしは一人上機嫌に笑った。


終わり

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したたかリナちん。

2013年もどうぞよろしく!