ゆるい感じで。

「スレイヤーズ」のガウリナメインの二次創作ブログサイトです。原作者様、関係者様には一切関係ございません。

交錯恋愛32

2010-08-28 15:09:45 | 交錯恋愛(4人組長編/完)
「交錯恋愛31」の続きです(´ω`)

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「ああリナさん、奇遇ですね」
「....」
にこにこ顔で近寄ってくる男に、あたしは内心舌打ちした。
「サークルの帰りですか?」
「..そーよ」
「じゃ、途中まで一緒に帰ってもかまいませんよね?」
あたしの表情を見てか、ゼロスは苦笑した。
「やですねぇ、そんな仏頂面しないで下さいよ」
ひらひらと手を振ってみせる彼は、相変わらずの黒髪のおかっぱ頭だ。...おかっぱ頭が似合う男なんて、世界で彼一人じゃないだろうか。
「あんたと一緒に居て良いことがあった試しがないのよ」
しょーがないので一緒に歩き出す。
額に手をあてるあたしに、彼はきょとんとしてみせた。
...白々しい。
「僕なんかしましたっけ?」
「あんたがべたべた引っ付いてくるから、あらぬ誤解を招くっつってんのよ!」
ゼルとの二股疑惑を掛けられるのはしょっちゅうである。...まぁ、そんな疑惑を信じるのはあたしのことを知らない輩ばっかりだけど。
「...それに、あんた人の不幸見て喜んでる節があるでしょ」
「まぁ、それは否定しませんけど~」
「否定しなさいよっ!」
我ながらなかなか酷い台詞を吐いたつもりでいたが、相手は全く動じていないようである。

「...と、とにかくあたしは敬語でにこやかな奴って信用しないようにしてんの!」
「ヒネた人生送って来たんですねー」
「うっさい...」
なんだかんだ言いながら二人で並んで歩く。
──誰かに見られてないと良いんだけど...。
いや、まぁ見られててもそこまで問題ないんだけど...

「りーなーさんっ」
ちゅっ
「!!」

鼻の頭に感じた感触に、あたしは思わず飛び退いた。
「何考え事してるんですかぁー。隙だらけでしたよ?」
「~~~っ..!!」
全身の血が頭に登っていくのが自分でも分かる。

「何してくれちゃってんのよ!!」
「鼻にちゅーしたんですよ」
あっけらかんと言われて目眩がする。
こ、こひつ...!
「ほんとは唇が良かったんですけど..」

「唇だったら今ここで殺してるわよ」
思い切り睨んで言うと、ゼロスは目をきらりと光らせた。
「ああ、そんな目で見ないで下さいよ。...たまらないじゃないですか」

──なんでコイツ、こんな嬉しそうなの?

「こんの変態サド男ぉぉ!」
あたしは取り敢えず、叫んでこの場を逃げ出す事を選択したのだった。


続く

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え、ゼロリナ?違いますよ~。


シルフィールな気分。

2010-08-27 19:57:35 | 日記・雑記
今私は絶賛シルフィールな気分です(´ω`)

...っていきなりどーしたんだって話ですよねー。

いや、うん。
ガウリイにはリナがいたって話です(´・ω・`)

なんか誰かに言いたかったんだ...すみません。
そんなわけで今交錯恋愛32を書いてる最中なので、もう少しお待ち下さいませ(´ω`)

あああ、人生山あり谷ありだなぁーもー。



いつの間にか。

2010-08-23 15:33:55 | 日記・雑記
1000ヒットしてました(*´∀`*)
どうもありがとうございます!

いつもこんなブログに来て下さる方、お世話になっておりますm(_ _)m
たまたま通りかかった方も、宜しければまた来てやって下さいませ!

そんなわけでちょっとしたお礼を4人組から...↓↓↓
アニメ風で会話のみ。

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「やっほー!皆のアイドルリナちんです☆」
『......』
「いや、あの。突っ込んでくれないと寂しいんですけど」
「だったらやるな」
『同じく...』
「うっさいわね!記念なんだからなんだって良いのよ!!ほら、ガウリイもなんか言いなさいっ」
「えっ、オレ!?..えーっと。どーもガウリイです。いつもありがとな!」
「そーそー。んじゃゼル、ばしっとやってちょーだい」
「...ゴホン。あー、いつも下手な創作ばかりですまん。管理人の才能はたかが知れてるからな..」
「あんたね..さらっと酷い事言わないでよ」
「事実だろう..」
「うっ...じゃ、じゃあアメリアよろしく!」
「あ、どーもアメリアですっ。1000ヒットありがとうございます♪今度は10000ヒット行くように頑張りますよ~!」
「ナイスアメリア!そーよ、これを求めてたのよ!!」
「..じゃあ、リナさんどーぞ!」
「ごほん。....」
「?」
「言うこと無くなっちゃった」

どんがらがっしゃーん!

終幕!!

すいませんorz(ジャンピング土下座)



砂糖菓子の気持ち(ガウリナ)

2010-08-23 14:23:58 | スレイヤーズ二次創作
「砂糖菓子」のリナサイドです。
中途半端だったので、オチつき(笑)

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「ガウリイ?入るわよー」

次の日の予定の確認のために、あたしはガウリイの部屋を訪問した。
...まぁ、今日話したところで明日ガウリイが覚えてるとも限らないけど。

がちゃり、とドアが容易に開いて、奥のベッドに見慣れた顔。
「って..寝てるし!」

毛布もかけずに仰向けに寝ているガウリイは、物凄く気持ち良さそうな顔をしていた。
「全くもーう、今日なんか疲れるような事したっけ..?」
思い返してみるが、特に見当たらない。
...あ、湖畔を全力疾走したアレかな。
「しょーがないわね...」

顔を覗き込むと、金色の睫毛がランプの光を反射して、きらりと光る。
──黙ってりゃイイ男なのにね。

そんなことを考えていると、ゆっくりとガウリイの目が薄く開いた。
...もしかして。
「起きてたの?」
「...微妙なところだ」
「あ、そ」
半分寝惚けたような口調。

「なんか凄く眠そうだし、話、明日にしよっか?」
「ん...」
返事が子供みたいで、なんだか可愛い。
「...じゃ、また明日ね」
オヤスミと、言おうとして失敗した。

ガウリイが腕を掴んでいきなり引っ張ったのだ。
「きゃっ..」
予想外の出来事に、あたしは簡単にガウリイの上に倒れ込んだ。
──ちょっと何すんのよ..!
大声をあげようとして、思い止まった。
...近所迷惑だし。

「ガウリイ、寝惚けてる?」
「んー...」
ハイ確定。
どうにかこの腕の中から脱け出さなくては。
...それにしてもガウリイ大きいな..じゃなくって!

静かにパニクるあたしをよそに、ガウリイは嬉しそうにむにゃむにゃしている。
...このくらげ頭っ!

「リナぁ..」
「..何よ」
「お前さん、華奢..」
「お子様体型で悪かったわね」
あたしの言葉に、ガウリイはクスリと笑った。
...何でそんな余裕なのよ。
「いや、可愛い」
「!?」

今可愛いって言った!?可愛い!?
予想外過ぎる発言に、あたしは固まったあと暴れた。
いや、だって...!

とはいえ、あたしがちょっと暴れたところで、ガウリイの腕はびくともしなかった。
くうう...。

ふと、首筋に吐息の感触。彼があたしの首筋に顔を埋めたのだ。
ぞわわっ、と鳥肌が立った。
「がががガウリイっ!ちょっと..」
いくらなんでもそれは早いって言うか..いやいやまだ付き合ってもいないのに!

完全パニックなあたしに対して、相変わらず眠そうなガウリイである。
「やっぱり..」
「へ?」
...なにが?

そして。
耳に生ぬるい感触を感じた。
「ひゃっ..ん」
その感触が何か気が付いて、赤面する。
ガウリイの、舌。

「こっちは、甘く...ない」
「あああ当たり前でしょっ!もー離してよ馬鹿っ!!いい加減にしないと殴るわよっ..」
あたしはキャンディかなんかかっ!
「ンー..」

──なにが『ンー』よっ!なにが!


...結局、そのまま寝てしまったガウリイからは解放してもらえず。
あたしはそのまま夜を明かす事になってしまったのだった。

次の日ちょっと強めの呪文でガウリイ吹っ飛ばしたけど...あたしは後悔も反省もしていない。
あーもうガウリイの馬鹿っ!!


終わり

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あと一歩でなかなかくっつかない二人も美味しいですよね(*´ω`)


砂糖菓子(ガウリナ)

2010-08-23 13:30:08 | スレイヤーズ二次創作
ガウリナ短編です(´ω`)
...ちょっと大人な雰囲気?

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女の子は砂糖菓子で出来ている、とどっかの誰かが言っていた気がする。
...誰だったかな~。ま、いいか。

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オレは宿のベッドで寝転んでいた。天井を眺めると、オレンジ色のランプがきらきらと輝いている。

...眠い。

が、明日の話があるとかで、リナがそろそろこの部屋に来るはずだ。
──寝てたら怒りそうだなぁ...

そう思いつつも、オレンジ色の光はどんどんぼやけていった。

...とんとん。
「ガウリイ?入るわよ」
リナだ。
オレは起き上がろうと試みて...諦めた。
目蓋が重くて目も開けられそうにない。

がちゃり、という音に次いでツカツカという足音。
「って..寝てるし!」
呆れたような声が頭の上から響いた。
「全くもーう。...今日そんなに疲れるような事したっけ?」
リナのちょっと優しげな声音に、オレは内心驚いた。...たたき起こされるかと思ったんだが。

「しょーがないわね...」
声と共に気配が顔に近付いて、オレは思わず目を薄く開けていた。

「起きてたの?」
「...微妙なところだ」
「あ、そ」
リナの顔からは何の表情も読み取れない。...というか眠くて思考が回らない。

「なんか凄く眠そうだし、話、明日にしよっか?」
「...ん」
リナの提案にオレは最低限の返事をした。
「...じゃ、また明日ね」
行って一歩足を踏み出しかけた彼女の手を、オレは無意識に引いていた。
「きゃ...っ」
抵抗なく、リナはオレの腕の中にすっぽりと収まった。
──リナ、思った以上にちっさいなぁ...

「ガウリイ、寝惚けてる?」
「んー...」
曖昧な返事をして、彼女をより抱き寄せる。
目蓋が重くて彼女の顔が良く見えないが、彼女の心臓がどくんどくんと鼓動を刻むのを、ぼんやりと感じていた。
「リナぁ..」
「..何よ」
「お前さん、華奢...」
「お子様体型で悪かったわね」
拗ねたような口調にクスリと笑う。

「いや、可愛い」
「!?」
オレの予想外な台詞に動揺したのか、リナはオレから離れようともがいた。
ふわり、と彼女の髪が顔に掛かってくすぐったい。

...そして甘い匂い。

オレは思わず彼女の首筋に顔を埋めていた。
「がががガウリイっ!ちょっと...っ」
リナ、なんか焦ってるなぁー。
特に気にせずすんすんすると、甘い匂いが広がった。
「やっぱり...」
「へ?」

砂糖菓子とは、良く言ったもんだ。

薄く見える彼女の耳が赤い。
オレは、思わず、ソレを舐めていた。
「ひゃっ..ん」
「こっちは、甘く...ない」
「あああ当たり前でしょっ!もー離してよ馬鹿っ!いい加減にしないと殴るわよ..っ」
「ンー...」

まだオレのモノじゃない彼女を抱き締めるチャンスなんかなかなかなくて。
手離すのが惜しくて...

オレはそのまま意識を手放したのだった。


終わり

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オチがない...!