前回の続きですー(´ω`)
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「せっかく抜けた森に逆戻りとはな」
「そーいうコト言わないの」
デーモンが蔓延る森に入るなど、気が進まないがしょうがない、仕事である。
オレたちは細く足場の悪い道に一歩を踏み出した。
鳥や虫の鳴き声が聞こえるあたり、普通の森である。生えている植物もごく一般的なものばかりだ。
「...まだ出てこないね、デーモン」
「永遠に出てこない方が嬉しいけどな」
どんなに歩いても景色がほとんど変わらない。これは目印をつけて歩くべきだったかもしれない。
初めて来た時同様、迷ってしまう可能性大アリ、だ。
ふと、またこの前出会った二人組が頭に浮かんだ。ゼノンの話が本当なら、あの二人は多分今頃オレたちと同じ仕事中だろう、この森で。
「あいつら、どうなったんだろうな?」
「あいつら?」
「ほら、この前この森で会った二人組だよ」
レオナは首を傾げて見せた。
「オレたちの事助けてくれただろ、デーモンから」
「....誰だっけ(てへっ)」
「.....」
オレは無言で懐に手を伸ばした。
取り出したのはハリセン(折り畳み式)、オレの問答無用ツッコミアイテム。ちなみにネームタグ付き。
「うそうそっ!覚えてる覚えてる!!...お姉さんと男の人の二人組よね!?」
レオナが慌てて頭を手で覆おうとするが、もう遅い。
ぺちーんっ!
「いだっ」
「趣味の悪い冗談はやめろっ」
「ジョークだってば...」
「お前が言うとほんとっぽいんだよ」
ジト目で言うと、レオナは涙目で頭をさすった。
「...うう、わたしたちを助けてくれた人たちなんだから、そんなに心配しなくても大丈夫だと思うけど」
「それはそうかもしらんが...」
ふと、レオナは足を止めた。
オレも一瞬遅れて「それ」に気付く。
何かヒトのものではない気配。
しかし、辺りを見回しても何も目には入らない。
気配は一瞬で消えてしまったようだ。
「なーんか、嫌な予感がするな」
「今さらだけどね」
オレの言葉に、レオナは苦笑するのだった。
続く
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次回に続きます(`・ω・´)b
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「せっかく抜けた森に逆戻りとはな」
「そーいうコト言わないの」
デーモンが蔓延る森に入るなど、気が進まないがしょうがない、仕事である。
オレたちは細く足場の悪い道に一歩を踏み出した。
鳥や虫の鳴き声が聞こえるあたり、普通の森である。生えている植物もごく一般的なものばかりだ。
「...まだ出てこないね、デーモン」
「永遠に出てこない方が嬉しいけどな」
どんなに歩いても景色がほとんど変わらない。これは目印をつけて歩くべきだったかもしれない。
初めて来た時同様、迷ってしまう可能性大アリ、だ。
ふと、またこの前出会った二人組が頭に浮かんだ。ゼノンの話が本当なら、あの二人は多分今頃オレたちと同じ仕事中だろう、この森で。
「あいつら、どうなったんだろうな?」
「あいつら?」
「ほら、この前この森で会った二人組だよ」
レオナは首を傾げて見せた。
「オレたちの事助けてくれただろ、デーモンから」
「....誰だっけ(てへっ)」
「.....」
オレは無言で懐に手を伸ばした。
取り出したのはハリセン(折り畳み式)、オレの問答無用ツッコミアイテム。ちなみにネームタグ付き。
「うそうそっ!覚えてる覚えてる!!...お姉さんと男の人の二人組よね!?」
レオナが慌てて頭を手で覆おうとするが、もう遅い。
ぺちーんっ!
「いだっ」
「趣味の悪い冗談はやめろっ」
「ジョークだってば...」
「お前が言うとほんとっぽいんだよ」
ジト目で言うと、レオナは涙目で頭をさすった。
「...うう、わたしたちを助けてくれた人たちなんだから、そんなに心配しなくても大丈夫だと思うけど」
「それはそうかもしらんが...」
ふと、レオナは足を止めた。
オレも一瞬遅れて「それ」に気付く。
何かヒトのものではない気配。
しかし、辺りを見回しても何も目には入らない。
気配は一瞬で消えてしまったようだ。
「なーんか、嫌な予感がするな」
「今さらだけどね」
オレの言葉に、レオナは苦笑するのだった。
続く
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次回に続きます(`・ω・´)b