ゆるい感じで。

「スレイヤーズ」のガウリナメインの二次創作ブログサイトです。原作者様、関係者様には一切関係ございません。

おひさしぶりですorz

2013-07-31 19:13:46 | 日記・雑記
物凄く更新が遅くなってしまいました。すいません><

ゼロシル小説書きつつ、ガウリナが恋しくなって、そして続きもSSも書けずに深みにはまる・・・。
そんな感じです。

あと、ここ最近は結構真面目に就活してましたー。
ようやくまともに面接通るようになったので、このまま頑張りたいっす。
目指せ内定ー!

というわけで、完全言い訳タイムになっちゃいましたが、なんとか続きは書きますので、どうか気長に待っていただけたら、と思いますorz(待ってる方がいらっしゃったら・・・)
うーむ。いっつも同じ様なこと言ってるな・・・。我ながらひどい・・・。

ではでは、また次回!




困惑のサイラーグ【3】(ゼロシル)

2013-07-11 13:39:29 | 困惑のサイラーグ(ゼロシル/完)
※これはゼロシルCP小説です。捏造・妄想100%な内容なので、苦手な方はお戻り下さいませ。

今回は海王ダルフィンを、原作15巻からの自分的イメージで書いてます(;´・ω・`)恐ろしい...

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──生かさず殺さずでやって欲しいのです。

そう言ってにこりと微笑んだ『彼女』に、僕はただひざまづいて「はい」と言う選択肢しかなかった。
勿論、不満など欠片もない。
海王(ディープシー)ダルフィン様は僕の直属の上司ではないが、畏怖すべき存在である事に代わりはない。

──我が部下を使えれば良いのですけど、あの子達は今別件に忙しいのです。

そう言って、気に入っていると言う人間の姿でくるりと回って見せる。青い豪奢なドレスの裾がひらりと舞った。

──ゼロス。サイラーグをしばらく監視して下さい。生かさず殺さず、あまり復興させて欲しくありません。ただ、徹底的な破壊は許しません。
方法は問いませんわ。好きになさい。

最後の台詞に、僕は唇の端をつり上げた。
それでは、好きにさせて頂こう。

仕事の目的は聞かなかった。詳しくは僕の直属の上司、獣王ゼラス様に聞けば良い。

それからしばらく、僕は僕なりの方法で監視と報告を続けている。
全くつまらない仕事だ。一つ、「あのリナ=インバースと共に旅をした巫女」の存在以外は。

彼女は僕を警戒している。それは他の皆があまり僕を気にしなくなってからも変わらない。笑顔の裏に見え隠れする猜疑心。

...面白い。

「シルフィールさーん」
タイミング良く前を通りかかった彼女に、僕は微笑みかけた。

──彼女を屈服させたい。100パーセントの信頼が欲しい。

「どうしました?」
「いえ、特に用はありません」
僕の言葉に彼女が小さくずっこける。
「なんなんですかー!」
「いえね、する事が無いので、何か手伝う事が無いかと...」
「初めからそう言ってくださいよ」
彼女は呆れたように笑いながら僕に持っていた資料を渡した。
「じゃあこれ、資料室に運んで頂けますか?」
「ええ」
「ありがとうございます」

100パーセントの信頼を裏切られた彼女の絶望はいかばかりか...。
それはきっと「美味しい」に違いない。

「ゼロスさん」
資料室へと歩き出した僕に、彼女が声をかけた。
「なんです?」
「いつもありがとうございますね」
人間で言えばとても可憐な笑顔に、僕はただ微笑み返した。


続く

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次回に続く!海王様のイメージが違っていたらすいません(>_<)


勘違いΣ(´・ω・`)

2013-07-11 13:34:52 | 日記・雑記
こんにちは(´ω`)
あきらでございます。

最近あんまし更新出来てなくてすみません( ̄▽ ̄;)

ところで、私ずっと勘違いしてた事があるのです。
それが、「ゼロス君の髪の色」!

イラストでは紫ですが、本編で黒って書かれてる...と思ってたのですが、どうやら明記されてなかったみたいですね(´・ω・`)
しかも作者インタビューで神坂先生が「じゃあ紫という事で...」みたいな記事をネットで見つけました。うわお!

という訳で、ゼロシル小説でゼロスの髪黒って書いちゃったので、近いうちに修正しますー!

あと、間にガウリナも書きたい。
ではでは(´ω`)



困惑のサイラーグ【2】(ゼロシル)

2013-07-01 16:12:49 | 困惑のサイラーグ(ゼロシル/完)
*これはゼロシルCP小説です!
妄想・捏造100%なので、苦手な方はお戻り下さい!

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サイラーグ・シティ。不幸な事に何度も事件に巻き込まれ、一時は死霊都市と化した街。
しかし、今は復興に希望を見出だしていた。

私が聖王都セイルーンからここに来たのは半年前。サイラーグが復興に力を入れ始めたと知って、それを放っては置けなかった。
どんな悲惨な状態にあろうとも、ここが私の故郷。父との思い出の街。私は出来るだけ急ぎ神官の資格を取り、サイラーグへと向かった。

幸い、過去に私がサイラーグの巫女だったと知る人が居て、私を復興支援団体に引き入れてくれた。
今は、街の維持に必要最低限の施設とまばらな住居しかないが、いずれは...

「シルフィールさん。お茶でもいかがです?」
呼び掛けられて、私は物思いから覚めた。
「...ありがとうございます」
コトリ、と私の前にティーカップを置いた青年、ゼロスさんはにこやかにお茶を注ぎ始めた。

──彼が現れたのは、ちょうど一月前。
年の頃は二十歳前後、深い紫の髪を短く切り揃え、ローブは黒。赤い宝珠の付いた杖も、神官が持つ物としては無難だ。
どこにでもいそうな好青年。...それが第一印象。
そんな彼は、今と全く同じ笑みを浮かべてこの街に現れた。

──ゼロスと申します。サイラーグ復興を支援せよと、さる国の教会から遣わされました。どうぞよろしくお願いします。

ぺこりと頭を下げた彼に初めは戸惑ったが、人手が足りないこともあり、彼を仲間に引き入れた。

──それから、である。『何か』が変わった気がする。でも、それが一体何かは分からない。

「──ねえ、ゼロスさん」
「なんです?」
どこから手に入れたのか、クッキーを皿に開けながら彼は私に顔を向ける。

「リナさんやガウリイ様とお知り合い、という事ですが、一体どうやって知り合ったんです?」
一口飲んだお茶は優しい味がした。...アールグレイ。
「そうですね。...一時、旅をしたんです。彼らと」
ゼロスさんは口元に手を当てて考え始めた。
「そんなに昔の事じゃありませんよ」
「あの二人が一緒じゃあ、きっと大変な旅だったでしょう?」
「そうですねぇ。リナさんなんて凄く...印象的な方でしたから」
言いながらちょっと冷や汗を流すゼロスさんがおかしい。やっぱりリナさんは相変わらずなのだ。

「道中大変でしたが、なかなか興味深かったですよ。もう二人程仲間がいましてね、その二人もまた面白くて...」
「まあ、それは賑やかそうですわね」
彼の表情は相変わらずの笑顔だったが、その言葉の響きはいつもより楽しげだった。
きっと良い旅だったのだ。

リナさんは人を見る目がある。...なら、彼女らと旅を共にした仲間という彼は...信用出来るかもしれない。

「シルフィールさんはリナさん達とどうやって知り合ったので?」
ゼロスさんの何気ない問いに、私は微笑んだ。
「──そうですわね、今から四年程前に...」


続く

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次回に続きます!

時間軸は第二部の二年後くらい?
ゼロスとシルフィールって一部の最後らへんギリギリ出会ってない...ですよね?シルフィールさんは、事件の詳しい話は知っていても、ゼロスの名前と顔は知らなかった...という事で。


困惑のサイラーグ【1】(ゼロシル)

2013-07-01 16:12:26 | 困惑のサイラーグ(ゼロシル/完)
*注意*これはゼロシル(ゼロス×シルフィール)のCP小説です!
駄目だと思った方はお戻り下さいませ。

いつか書いたゼロシル妄想の設定を広げてみました。
ほぼ100%捏造な上、ガウリナとか出てこないので注意です。しかも全然甘くない。

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「あなたは...ちょっと不誠実です!」
彼女は意を決した様子で言った。視線に警戒と不安の色が混じる。
「...あなたは、本当は何の目的でこのサイラーグに来たのですか?」
たぶんそれがしばらく前から聞きたかったことなのだろう。彼女の華奢な体に緊張感が張り詰めている。

...だが、こちらに答える義務は無い。
「──だから、それは秘密ですって」
人差し指をぴこぴこ振りながらお決まりの返事。
「ゼロスさん、私はあなたがどこかの『神官』である事しか知りません」
「そうですねえ」
──それしか教えていないのだから、当たり前だ。
「私も人の素性を根掘り葉掘り聞くつもりはありません。...ただ、あなたに関しては分からない事が多すぎます!」
長くて艶やかな黒髪が、彼女が動くに合わせてさらさらと揺れる。

「気にし過ぎですよシルフィールさん。人間、ちょっとくらい秘密が多い方が魅力的だったりするもんです」
分かってないなあ、とでも言うように首を振ると、彼女は何か言い返そうとして、黙って頭を振った。

...少しやり過ぎただろうか。
僕はちらと自分のした事に目を向けた。

無惨に死んだ盗賊たち。一緒にいくつか木々も斬り倒してしまったようだが、まあ過ぎた事は仕方なし。
ただ、助けた民間人は僕にも恐れをなして逃げ出した。恐怖という負の感情を色濃く残して。
──だから彼女が来たのだろう。

「ちょーっとやり過ぎましたかね?」
困ったように首を傾げると、彼女は目を伏せた。
「...彼らを助けてくれた事は感謝します。しかし...」
「ははは、次から気を付けますよ」
「ゼロスさん!」
シルフィールは真っ向から僕を見据えた。
「あなたがふらっと夜どこへ行くのか、それだけでも教えて下さい」
「それはプライベートに踏み込み過ぎじゃありません?」
「...あなたが消えて戻って来ると、必ず何かが変わっている。そんな気がするんです」
僕は改めて彼女をまじまじと見た。少し見くびっていたらしい。
──やはりリナ=インバースを知る『巫女』なだけはある、という事か。

ただ、今はまだ、話すべきではない。

「いやですねえ、ちょっとした夜の散歩ですよ。シルフィールさんてば心配性ですねえ」
ちっちっちっ、と指を振る。
「それとも僕のファンなんですか?」
「違いますっ!」
間髪いれずに否定され、少し悲しい。

「...あなたはいつも、のらりくらりと逃げてしまいますわね」
額に手をあててため息をつく彼女。
「...それが、不誠実であると?」
始めに言われた言葉を引っ張り出す。彼女は黙って頷いた。
「ガウリイさんにだって似たようなところはあると思いますけどねえ」
彼女の想い人の名を出したのは、ちょっとした意趣返しだ。
やはり彼女は僕の言葉に怒りの感情を滲ませた。

「そんなことはありません!」
キッと睨まれて、僕は肩を竦める。
「ガウリイ様は誠実な方です!ちょっと抜けてる所はありますけれど...」
敢えて僕は何も言わなかった。彼は確かに人間で言えば誠実だろう。僕から言わせればちょっとお人好しに過ぎる。
...ただ、彼だって何かを隠している。あののほほんとした様子でごまかして。

「まあまあ、誰にだって秘密の一つや二つある、と言いたかっただけです。そろそろ帰りましょう?」
「──そう、ですわね」
彼女はまだ少しぷりぷりしていたが、僕は気にせず歩き出した。

──さて、僕の『仕事』はいつまで続くのやら。
優しい上司が恋しくて、僕はこっそりため息をついた。


続く

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今回は導入、という事で次回にもう少し設定の説明が入ります(´ω`)