ゆるい感じで。

「スレイヤーズ」のガウリナメインの二次創作ブログサイトです。原作者様、関係者様には一切関係ございません。

出会いは森の中で(あとがき&解説)

2012-08-12 17:55:05 | 子世代妄想
*これは子世代小説のあとがき&解説です。読んでいない方はスルー推奨!

長いです。

子世代小説を読んでいただいた方々、本当にどうもありがとうございます^^

このまま終わらなかったらどうしようかと思ってたのですが、
なんとか終わらせることが出来ました。
これも読んでくださった皆様のおかげです。
感想とかツッコミとかくださると嬉しいです。参考にさせて頂くかもしれません!
なんだかとっても自己満足な作品ですが、楽しんでいただけたら幸いです。

さて、この小説ですが、色々自分の勝手な妄想設定がありまして…。
ガウリナの子供達が主人公だったのですが、どうでしたかね^^;
完全リナ似のラウディ兄さんですが、魔法の知識はありますが剣の方が得意で、
ドラスレとかは使えません。レオナは天然ですが魔法に関しては天才的。呪文は覚えられるのに他はくらげ並み。

旅に出た理由というのは、今後書くかは分かりませんが、魔法剣を探すためです。
ガウリイのブラストソードが欲しい、と言ったら代わりの剣見つけてきたら交換してやるって
言われたんですねー。これには旅に出て強くなって欲しいっていうガウリナの親心があったりします。

ゼルアメの子供たちは、ゼル似の銀髪美女ルーナ(姉)とアメリア似の正義オタク青年フィリップ(弟)君です。フィリップをフィルって略すのはゼルガディスのゼルとおんなじ感じです。
分かり辛かったらすみません;
この二人が旅に出た理由は二通り考えていて、迷ってます。
1.ゼルの身体を元に戻す方法を探して
2.魔族の動向を探るため
2番の場合はゼルやんは身体が元に戻ってる設定で^^
どーでもいいですね。すみません(汗)

さてさて、ゼロス君が出てきた理由はですね、
関係ない仕事の帰りに、怪しい森からめちゃくちゃ瘴気が漂ってるのを発見して、
いない町長のフリして色々探ってたらルーナとフィルに遭遇。ゼルアメに似てるのでちょっかいを出したくなって、仕事を頼んでみたら、今度はガウリナにそっくりなラウディ・ルーナを発見。
楽しくなっちゃって仕事頼んで見守ってたんですねー。途中でガウリナゼルアメの子供だと確信してにやにや四人の動向を見守ってました。
ゼロス的には四人がどうなろうと構わなかったんですが、出てくるであろう魔族を倒してくれたら「面白い」と思ってたと思います。

またこの設定で四人組を旅させられたら良いなと思いますね^^
そしたらまたゼロスも出すかもしれません。

……それでは、またお会いしましょう!
こんなあとがきまで読んで頂いてありがとうございました!!!

出会いは森の中で(27/終)(子世代)

2012-08-12 17:46:20 | 子世代妄想
前回の続きです!
ようやく最終回!

----------------------------


結局、森が八割くらい根こそぎ消えたことについては、デーモン退治のためという理由もあって、オレたちはお咎めなしとなった。
町の人たちは至極穏便にこの件を片付けてくれたのだ。

──いや、ちょっとは言いくるめたりもしたけど。

大体、この事件の解決を依頼したのは全部ゼノンに扮したゼロスだったわけで。良くわからんがオレたちに責任はないっ!

屁理屈極まりない理論を展開しながら、オレは目の前の男を眺めていた。
その男はにこにこと笑いながら、オレに依頼料を手渡した。...そう、ゼロスである。町の中では、初めて会った時と同じ「ゼノン」の姿をしていた。

「...あんた、ホントに何者だ」
「だから謎の神官ですって」
オレの質問に肩を竦めてみせる。
「神に使える身としては、この町の状態を見過ごす訳には行きませんでしたから。皆さんのような方々を探してたんです」
「...自分一人でも倒せたんじゃねーか?」
「無用な殺生は避けたいものでして。特に今回は人間の魔道士が関わってましたしね」
「ゼノンに化けたのは? というかどうやって化けた?」
「その方が何かとやりやすかったものですから。方法は...秘密です♪」

「秘密って...」
なおも質問をしようとするオレに、ルーナが横から口を挟んだ。
「まあ、信じてあげましょう。一応...」
「何にも信じてなさそうですねぇ」
ゼロスが困ったように首を傾げる。
「だってめちゃくちゃ怪しいもの。しょうがないわ」
レオナがそんなゼロスを指でつついてみせた。

「それにしても、あなたも『竜破斬(ドラグ・スレイブ)』を使えたのですね」
ゼロスがレオナを見て微笑んだ。
──ん? あなた"も"?

「驚きました!聞いていた通り恐ろしい術ですねっ」
フィルが身を乗り出した。少し興奮気味である。
「父と母から聞いたのです。恐ろしい術だから、その呪文を聞いたらすぐに逃げ出しなさい、と。でも、この目ではっきり見てしまいました...」
「さすがに黒魔術最強の呪文なだけあるわね...」
ルーナもしきりに頷いている。

「あはは。照れるなあ...」
レオナが頭を掻いていると、ゼロスが不意に歩き出した。
「あ...?」
「それでは皆さん。僕は手紙でもしたためてからこの町を離れますから、ここでお別れですね。皆さんは旅を続けるんでしょう?」
「ああ...」
ゼロスの問いかけに、誰ともなく頷いた。
「いやあ、とても面白かったですよ皆さん。ちょっと昔を思い出しちゃいました」
「はあ?」
「いえいえ、こちらの話です。それでは」
彼は笑って手を振ると、町役場に歩いて行ってしまった。


「...変な人でしたね」
ぽつり、と呟いたフィリップに笑いかける。
「まったくだ。...それじゃ、オレたちも行くわ」
「それじゃあわたしたちも...」
ルーナが振り返って、右手を差し伸べた。
「縁があったら、また会えるでしょう。それまでさようなら」
「そうだな。...元気で」
オレも頷いて手を握る。

「──あ、そうだ」
フィルが不意に声を上げた。
「お二人になら、本当の名前を教えても良いかな、姉さん」
「え、偽名なの?」
レオナが目を見開いた。
「...ええ、そうなの」
ルーナがしばし迷った後、口を開いた。
「わたしの名はルーナ=ウィルセーラ=セイルーン。弟はフィリップ=アドルフ=セイルーンよ」

「...なるほどな」
オレが頷くと、隣でレオナが笑った。
「...つまりルーナとフィルね!」
オレはその場で思い切りずっこけた。

「うおいっ!何が『つまり』だ!」
「つまり長くて全く覚えられそうにないわ」
肩を竦めた我が妹に、思わず頭を抱える。
──だめだコイツ。

オレはあっけに取られた顔をしているルーナとフィルに、気を取り直して話しかけた。
「つまり二人は聖王国セイルーンの王子と王女なんだな?」
「ええっ!?」
ようやく驚いた顔をするレオナ。
「...そう、旅に出る時は父の姓で名乗るようにしてるの」
「あんまり驚いてませんね?」
フィルの言葉に、にやりと笑ってみせた。
「まさか王族とは思わなかったが、身分が高いんだろうとは思ってたさ。身に付けてる装備は皆シンプルだが質が良いし...それに、ルーナの首飾りに六芒星のマークがあったからな」
「あ、気付いてました?」
「ああ、国のマークを身に付けるなんて、身分が高い証拠だからな」
「...なるほどねぇ、面白いマークだなーと思ってたけど」
レオナのずれた相槌をスルーしつつ、オレは笑った。
「で、教えてくれたのは何でだ?」

ルーナとフィルが顔を見合わせた。
「一時でも、悪を成敗するために共に戦った仲間ですからね!」
フィルが誇らしげに胸を叩く。
「もし聖王国に来ることがあれば、街案内くらいしてあげるわ」
ルーナがぎこちないウィンクをしてみせた。

「...それじゃ、オレたちはこれで。皆さんに正義の加護があらんことを!」
「正義の加護ってなんだよ!」
「まあまあ兄さん。...それじゃ、また」
「ええ」

眩しい日差しの下、オレたちは各々目的の地へ歩き出した。
「また会えると良いね」
「...ああ」

──きっとまた出逢う。
そんな予感を胸に秘めたまま、魔法剣を探す旅へ。



終わり

-----------------------------
ここまで読んで頂きありがとうございました!
とても更新に時間がかかりすみません。でも、読んで下さる皆さんのおかげでここまで書ききることが出来ました。
厚くお礼申し上げます!

次回はあとがきと解説(?)をしたいと思います(´ω`)