ゆるい感じで。

「スレイヤーズ」のガウリナメインの二次創作ブログサイトです。原作者様、関係者様には一切関係ございません。

ゴホウコク!

2014-08-29 01:45:28 | 日記・雑記
どもども!あきらです^^

スレイヤーズFANサーチ様にずいぶん前からなぜか私のPCからアクセスできない状態に陥っていて、
ずっとサーチの方でブログ更新の報告を出来ていなかったのですが、

ついに……!!!

今日アクセス出来ました!!なぜだ!!!(笑)

よくわかりませんが、とにかくアクセス出来たので、ブログ更新の報告がサーチの方でも出来るようになりました。(ほっ
良かった良かったヽ(^o^)丿いえーい

そんなわけで、ブログを更新したらとりあえずサーチとツイッターの両方で報告することにします。
サーチの方で私のブログが上がっていたら「お、更新してるじゃねえか…」とちらっと思ってくれると嬉しいです。

ではでは!



アトラスでひと騒ぎ【5】(子世代)

2014-08-24 21:39:31 | 子世代妄想
前回の続きです。
(*´∀`)

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「あの、あなたたち仕事を探してるって言ってましたよね?」
ためらいを含んだ声に顔を上げると、協会の関係者であろう女性が目の前に立っていた。
「え、ええまあ」
「一つ、仕事があるかもしれません」

──リナ=インバース討伐。
その言葉の不穏な響きにオレ達は凍り付いた。
「まだニュースにはなっていませんが、今朝から三件、マジックショップで強盗事件が起きています。しかも一件では店主が殺されました」
「なっ......!」
「そのどの事件にも、一人の女魔道士が関わっているらしいのです」
「それがリナ=インバースだって言うのか!?」
「強盗に押し入られた店の一件で、店主が仲間に『リナ』と呼ばれる女を見たと......」

──ありえない。そんな事、あるわけがない。

黙り込んだオレ達に何を思ったか、女性は一つ頷いた。
「確かに、あの有名なリナ=インバースを捕まえるなんて難しいかもしれませんが、今街の自警団にも協力を要請しています。もし腕に自信があれば手を貸して頂けませんか?」
オレ達は顔を見合わせた。レオナの顔にも困惑の色が浮かんでいる。
......母さんがそんな事をするわけがない。そもそも、今両親は揃って郷里にいるはずなのだ。偽者としか思えない。
──ただ、そんな事を今ここで主張しても、意味があるだろうか......?
事件が起きている事には変わりない。だったら、さっさと真犯人を捕まえて、母さんの偽者であることを吐かせた方が確実だ。

そこまで考えてから返事を返そうと口を開くと、横から声が掛かった。
「すみません。今の話、僕にも聞かせて貰えませんか?」
振り向くと、一人の少年がオレ達に近付いて来ていた。
「あっ......」
すらりと背が高く、黒髪の中性的な美少年。さっき図書館で一冊の本を譲ってくれた少年だった。彼もオレに気付いたらしく、小さく会釈してから女性に視線を向けた。
「今の話、僕には信じられません。リナ=インバースはそんな事をする女性ではないはずです」
「え?」
女性が目を丸くする。オレ達も驚いて彼を見つめた。
「あなた、あのリナ=インバースを知ってるの?」
「ええっと、まあ、少し......」
言葉を濁した少年は、しかし譲らない。
「......とにかく、その女魔道士はリナ=インバースを騙る偽者に違いありません!」

そんな少年を宥めるように、落ち着いた声が響いた。
「我々は偽者か本人であるかは拘らない。捕まえてくれればそれで良い」
先ほどの老魔道士だった。レオナが渡した研究レポートを握りしめている。
「......新たに連絡が入った。街外れのマジックショップもやられたようだ。こちらも動かねばなるまい」
険しい表情で、腕を組む。そして少年を見つめた。
「君の主張は分かった。......その主張を証明したくはないか?腕に自信があるなら、マジックショップ強盗犯の討伐に力を貸してくれ」
「......分かりました」

「オレ達も参加させてもらうぜ。勿論、仕事としてだ」
こうなったら、オレ達も黙っている事は出来ない。横から口を出せば、少年は表情を明るくした。
「よろしくお願いします!」
「おう。オレはラウディ、こっちはレオナだ。そっちは?」
「ルシウス=シルフ=ラーダ。神官見習いです」
ぺこりと頭を下げた少年と、オレ達は一時的に仲間になったのだった。


続く
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少年はシルフィールさんの息子でした!
というわけで次回に続きます(^^)/


アトラスでひと騒ぎ【4】(子世代)

2014-08-19 18:55:05 | 子世代妄想
前回の続きです。
今回、オリジナル設定出てきます。
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しばらくしてから図書館を出ると、街でなにやら騒ぎが起きていた。
人々が色んな所でひとかたまりになって、各々が意見を主張しあっている。
彼らの表情は、興奮と不安に満ちていた。
「......何があったんだ?」
「さあ。食い逃げとか?」
レオナのとんちんかんな答えを無視して、さっさと歩き出す。
「とりあえず魔道士協会に行ってみよう。何かしら分かるだろ」
ひそひそと囁きあったり、大声で叫ぶ人々の前を通り過ぎながら、オレは妙な不安が胸の内をよぎるのを感じていた。


魔道士協会アトラス支部は、妙にざわついている外と違って落ち着きを見せていた。
特に何か変わった様子もなく、オレは仕事の斡旋を申し込むために近くに居た駐在の魔道士に声をかけた。
「あの、オレたち仕事探してるんですけど......」
老魔道士はオレの顔をじっと見上げると、小さく首を横に振った。
「残念だが、今は斡旋出来る仕事がない」
「そんなぁ......」
路銀がそろそろ底をつくと言うのに。
「ちょっと前までなら『盗賊団討伐』の仕事があったんだが、今朝その盗賊団が潰されたと報告があった」
オレとレオナは顔を見合わせた。
「リナ=インバースと名乗る女魔道士が潰した、と噂に聞いたが......」
「なんだ、知っておったか。どうやらそうらしいが、本物かどうかは分からん。ちゃんと姿を見た者もおらんのだ」
「姿を見ていない?」
「ああ、去る後ろ姿しか見えんかったそうだ。名乗る声の高さと、小柄なシルエットから女と判断しただけらしい」
「へぇ......」

──母さん、なのか......?

考え込んでいると、後ろからレオナが声を上げた。
「あ、そういえば。わたし、魔道の研究レポート書いたんですけど。報酬貰えませんか?」
「お前、いつのまに」
「ちょっと暇な時間があったから」
ケロッとした顔でそんな事を言うレオナに内心舌を巻く。
老魔道士はレポートを受け取って、中身を改めた。
「む、待て待て。一度きちんと内容を確認せねば。おぬし、名前は?」
「レオナ=ガブリエフ。出身はゼフィーリア」
「ふむ、ちょっと待ってくれ」
ざっとレオナのレポートを読んで、彼は顔色を変える。
「これは......!」
ばたん、とドアを開けて奥の部屋に入ってしまう。きっと、何か凄い内容が書かれていたのだろう。これはいつもの事だった。
レオナは普段とことん鈍くさいくせに、魔道についての知識と、新しいアイデアを思い付く事に関しては天才的なのだ。
魔道に対する研究は、有用な物ならレポートにして提出する事で報酬が得られる。これで少しは路銀の足しになるだろう。
──全く、たいした妹だ。

母さんに似ているのはオレの方だが、母さんの魔道センスと力を受け継いだのは、間違いなくレオナだ。その証拠に、『竜破斬(ドラグ・スレイブ)』を扱う事が出来るのは、オレではなくレオナ。
その分オレは父さんから剣の稽古を受けたが、それでも腕はまだ超一流とは言えない。それが悔しい。全てが中途半端だ。
──オレは、まだ妹を自信を持って守る事が出来ない。

「ラウディ兄さん」
名前を呼ばれてはっとした。無意識に唇を噛んでいた。
「疲れたからちょっと休まない?わたしお水貰ってくる」
「あ、ああ。分かった」
適当に頷いてから頭を掻いた。
ぼんやりしている暇はない。やることはまだあるのだから。


続く
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レポートうんぬんについては、私の想像で書いてます。
兄さんはコンプレックスを抱えていたのでした。
......次回に続きます!


溜め息(ロンハー)

2014-08-18 23:59:21 | その他版権小説
子世代連載の途中ですが、違うジャンルで失礼します。(息抜き( ̄∇ ̄))
久しぶりにハリポタのロンハーです!原作四巻のダンスパーティー後の辺り。

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──腹が立って仕方がない。
ロンは、訳の分からない怒りに自分でも困惑していた。
問題点は明白だ。ハーマイオニーがクラムとダンスパーティーに参加したこと。これだ。
これはハリーに対する裏切りで、ホグワーツに対する裏切り行為だ。敵対する学校の選手とベタベタするなんて......!

ただ、それだけでこんなに腹が立っているわけではないのだと、ロンは自分でも薄々気がついていた。
──ハーマイオニーは女の子だ。紛れもなく。
そして、クラムと並んで微笑むハーマイオニーは、とても綺麗だった。

そんな単純なことに、今までずっと隣にいた自分は全然気付いていなかった。
そして、それに気づいたのはあの男だったのだ。だから、あのボンクラ男が彼女の隣で笑っていた。
──情けなくて涙が出そうだ。
肩を竦めて皮肉に笑ってみても、自分の格好悪さは変わらない。

一方的に八つ当たりして、結局ハーマイオニーとケンカしてしまったし。......自分の子供っぽさが頭に来る。
つまり、ロンは自分自身に猛烈に腹が立っているのだった。

談話室のふかふかのソファに沈み込んで、はあ、と小さくため息を漏らす。すると、そのため息がふわふわ浮かんで雲になった。
「ん?何だこりゃ」
驚いてそれを見ていると、後ろから声を掛けられた。
「ああ、ロン!あなた私の『溜め息モクモクキャンディ』を食べちゃったのね」
「ハーマイオニー!?」
慌てて振り返ると、いつものように大量の本を背負ったハーマイオニーが立っていた。髪もボサボサしているし、パーティーの日とは大違いだ。
──でも、これが僕の知ってるハーマイオニーなんだよな。

「ああ、ごめん。なんか机にあったから勝手に舐めちゃったよ」
「もう、ロンったら!それ、マグル学の教授から貰ったのに。小テスト満点のご褒美にって」
「こんな飴が、テストのご褒美?」
ロンが吐き出したため息は、小さな雲となって二人の目の前にぷかぷか浮かんでいた。心なしかさっきと色が変わった気がする。
「面白いでしょ?落ち込んでても、これを見てるとちょっと心が和むのよ」
「ふぅーん......」
「......」

普通に会話してから、ハーマイオニーとケンカしてからあまり時間が経っていない事に気がついた。
──うわぁ、これ、この後どうすればいいんだ!?

「......ねぇロン」
「な、なんだい?」
内心汗をかきながら返事を返すと、ハーマイオニーは心なしか落ち着かない様子で自分の髪を弄んでいる。
「ハリーとあなたは、あの夜、その、パチル姉妹とダンスパーティーに出たのよね?」
「......そうだけど」
──なんで、今その話を?

訝しげに首を傾げるロンに、ハーマイオニーは視線を逸らして呟いた。
「......あなた、私の事ミーハーだって言ったけど、ロンだって結局顔が可愛い子を選んだんじゃない」
「は?」
「お互い様ってことよ!ロン、あなたいつも私を責めるけど、あなただって可愛いパドマと楽しいダンスパーティーをしたのでしょう?だったら、私の事をあれこれ言う筋合いなんてないでしょう」
言葉の端々に棘が混じる。ハーマイオニーは頑固に視線をこちらに向けなかった。
「な、そんな事......!」
──そんなことはなかった。ダンスパーティーは最悪で、パドマなんていつの間にかいなくなっていた。
......でも、それを正直にハーマイオニーに告げる事は出来なかった。これはちっぽけで大切なプライドの問題なのだ。
結局、ロンは黙り込んで下を向いた。

──本当は、君の事ばかり考えていて、気が気じゃなくて。......頭がおかしくなりそうな夜だったのに!

「......だから、私もあの日の事は何も言わないから、ロンも何も言わないで」
「──ああ、分かったよ」
ぼそり、と返事を返すと、ハーマイオニーがやっとロンと視線を合わす。その目が少し悲しげで、ロンは急に胸が苦しくなった。

「あなたって、ずるいわ。ロン」
言って、走って談話室を出て行くハーマイオニーを黙って見送ってから、ロンは小さく呟いた。
「......君こそずるいよ、ハーマイオニー」
──あんな顔をされたら、もう責められない。まるで、僕が彼女を裏切ったみたいじゃないか......。

はあ、とついた新しい溜め息は、小さな雲となってさっきの雲と並んで浮いた。


終わり

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ほのぼのにするつもりだったのに......!!
というわけで、思いっきりすれ違ってる両片思いロンハー。お互い素直じゃないので拗れまくります。やっぱり彼らの側にはハリーが必要だ!


アトラスでひと騒ぎ【3】(子世代)

2014-08-11 00:36:50 | 子世代妄想
前回の続きです(*´▽`*)

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翌朝、オレたちは「食事」という名の死闘を終えてから、アトラス一の蔵書を誇るという魔道図書館へと足を運んだ。
城の近くということもあって、周りには大きな建物が多い。この近くに住む住民たちの生活レベルは、昨日のメシ屋に集まるような奴らよりもずっと高いのだろう。辺りを行き交う人々も、小綺麗な身なりをしている。

「よし、それじゃあオレは伝記・伝承の棚を調べるから、レオナは向こうの棚から調べてくれ」
「はーい」
レオナは素直に頷くと、軽やかな足取りで歩いていった。
それを見届けてから、オレも棚から適当に本を取り出して読み始める。

「『アトラス建立の歴史』......、微妙だな」
パラパラ捲っては閉じて棚に戻し、また適当な本を取り出して読む。
何度か繰り返したあと、一冊の本の背表紙が目に留まった。
──『ライゼール帝国に伝わる聖剣伝説』......これだ!
バッと勢い良く手を伸ばすと、誰かの手とぶつかった。
「あっ......」
手と手が触れ合う、運命の出会いにありがちな展開。

しかし相手は男だった。

「──あ、すみません。どうぞ」
さっと手を引っ込め、相手は笑って行ってしまった。すらりと高い背丈に中性的な顔の青年。いや、少年かもしれない。
「......どうも」
せっかく譲って貰ったので、オレはその本を抱えて、近くにあった椅子に座り込む。
読み始めて、しかしすぐにこれはハズレだと気がついた。この本に出てくる「聖剣」は、「光の剣」の事に違いない。

──かつてサイラーグの魔獣を打ち倒したという勇者。その剣士の所持していたという伝説の剣。とても有名な話だ。
オレの父親、ガウリイ=ガブリエフはどういう訳かその伝説の剣士の末裔らしい。
しかし、それじゃあ光の剣は持っていないのかと小さい頃聞いたオレに、父さんは頭を掻いて、笑って首を横に振った。
「光の剣なんて、今のこの世にはないよ」
つまりは、そういう事だ。
伝説の『光の剣』は、歴史の流れの中で失われてしまったに違いない。
オレたちが探しても、きっともう見つからない。無いものを探しても意味はないのだ。

本を閉じて、辺りを見回した。
そして、少し離れた本棚の前に立つさっきの少年を見つけ出した。
そこまで歩いていって肩を叩くと、彼はオレの方に顔を向ける。
「?」
「さっきはどうも。これ、もうオレはいいから」
「あ、ありがとうございます」
本を差し出すと、少年ははにかむように微笑んで、それを受け取った。

新しい本を探しに元いた本棚に戻ると、レオナがそこにいた。オレに気づくと小走りに寄ってくる。
「兄さん、ちょっと......」
小声で話しかけてくるレオナは、戸惑ったような顔をしていた。

「──また母さんの噂?」

今まで街に度々現れ、市民を襲っていた盗賊団が昨夜壊滅したらしい。
しかも、一人の女魔道士によって。そいつは自分の名前を「リナ・インバース」と名乗ったという。
「盗賊いぢめなんて、母さんか兄さんくらいしか、自発的にやる人を知らないわ。もしかしたら......」
「ほんとに母さんが、この街にいるって言うのか......?」
オレの呟きに、レオナは半信半疑な表情で頷いたのだった。


続く

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次回に続きます!

光の剣のくだりは、きっとガウリイは自分がそれを持ってたことを、子供に自慢げに語ったりはしないだろうな、と思ってこんな感じになりました。
子供たちは微妙に現実と違う認識をしていて、旅をする中で徐々に事実に気付いて行ってくれるのが理想です(´▽`)