夕螺の一言日記

毎日心に浮かんだことなどを書いてみたいと思います。。。(2014年3月13日開設)

2014年10月11日(土)「パイ」

2014年10月11日 22時31分50秒 | 「政治・経済」
パイが大きくなれば一人一人の取り分も大きくなる。
経済が成長してパイが大きくなれば国民も豊かになる。これは見えぬ神の手によって自然と現実のものとなる。
こういったパイの理論は昔からあった。
安倍政権も経済成長の中で自然と労働者の賃金も社会保障も国家財政も改善されていくと当初は考えていたのでしょう。しかしパイが小さくなっていく中では企業がその取り分を維持しようとするわけですから国民の取り分は小さくなる。現在のまやかしの経済成長下においては、成長そのものがない中に国民の取り分のパイが小さくなる。そしてこのまやかしの経済成長はパイ自体が上げ底のパイで見た目には大きくなったパイを切り分けるのだが、やはり企業の取り分を大きくするのだから結果国民の取り分は小さくなっていく。見えぬ神の手などは作用しないのである。だから安倍総理は官製の賃上げを言うようになった。
社会の富を増大させるのが経済成長だが、アベノミクスはまずこの経済の成長を目指す。もちろんそれはパイを大きくすることである。そこで焼き上げたのが上にも書いたような見た目は大きくなったが上げ底の薄いパイだった。これをやはり企業優先で切り分けたのですから国民の取り分は小さくなってしまった。すると現象としては、経済の成長があるいは経済の成長のためには国民の受け取るパイをより少なくすることであったということです。
経済成長路線が逆に国民生活を低下させていくという矛盾が生じてしまった。もちろんこれは経済成長などできないという結果に結びつきつつあるのである。

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