十二月も下旬となり、暮れも押し迫ってくると.....
なにやら俄然、『大掃除しなきゃ!』などという焦りに駆られるものであるが。
おお!この鮮やかなクリスマスカラーは何!?
実際は、寒さと、生来の怠けグセが祟って、なかなか腰は上がらず。
「今日はここを.....」
なんて、キッチンの隅など、ちょこちょこと突ついては、誤魔化してみようとしたりなんかする。
しかし、これがまた、迂闊に手を出せばヤケドするシロモノで、
ゴソゴソと探った先からは、思いもかけず
『安売りの際に買い込んだ乾物の、さらにミイラになったもの』とか、
『使いかけて放りっ放しになった物珍しいスパイスのなれの果て』とか、
『もはや時代の生き証人となった、いつか使うだろうと思ってとってあった貰い物のお茶』などが、
ごっそりと出てきたりする。
「なぜか知ってるラーメン屋の前で売っていた」(ゴンザ談)というコイツ。
一パイ千五百円ということであまり期待していなかったが.....
思いのほか、美味♪
そして、そのたび私は、そんな場所へうっかり手を出してしまったことと、
目先の欲にかられて、使いもしない安売り品を買い込んでしまった過去を、
激しく後悔するのだ。
が。
これがまた大晦日に近づき、世間様がお正月へ向かって活気づくと、
威勢のいい売り手の声に誘われ、ふらふらふらと.....
財布を片手に、気づけば買い物袋の山。
「大掃除も済んだし、収納場所もすっきりしたから、あそこに仕舞えばいいわね」
なんて、
もしかすれば、二度と陽の目を見ないかもしれない食材を、私はまた溜め込むのだ。
こちらは『とうふハンバーグ』しいたけ&鶏ひき肉&たまねぎ入り。
食べるときはおろしポン酢でさっぱりと~♪
しかし、これはもう、
もしかすると女という生き物の習性なのかもしれず。
『いつなんどき何があるか知れないから』
『いざというとき、役立つに決まってる』
家族を飢えさせないために備わった、
そんな本能が、そうさせるに違いないのだ(笑)
つまり、この行動は決してムダではないわけで.....
もし、それらの溜め込んだ食材を、すべて消費期限内に使いきれるとしたならば、
それは主婦の鑑、ということになるのだろう。
ブルドッグソースの復刻版は瓶がかわいい♪
中身も、昭和30年代の味を再現しているとか。
が。
もとより、私のような、忘れんぼの怠け者の新し物好きが、そんな芸当ができるはずもなく。
また、我が家では、毎年、同じことが繰り返されるのだ。
ワールドポーターズへ続くエスカレーターの前を
たまたま通りがかったら、あたり一面のシャボン玉~♪
どうやら時間になると、このゲートから
シャボン玉が吹き出す仕掛けになっているらしい。
チャリにまたがり写真を撮る怪しいおばさん(←帽子にマスクの私)の横では
「キャッキャ♪」と若いカップルや子供たちがはしゃいでいた。
ああ、もうこうなりゃいっそ.....。
今度からは、食材を仕舞いこむ際に、あらかじめ、早めのお別れを言ってしまったほうがいいのかもしれない。
「また逢う日まで~」
「さようなら」と。(笑)
今年、ムダに散っていった食材たちに合掌。
(ごめんなさい)
いつもは素通りの日本丸も、写真に撮ってみるとなんだか新鮮。