猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

朝はまた来る。

2009年07月16日 05時14分45秒 | つぶやき

 

一昨日。
早朝のことだった。

わかに騒がしくなった窓の外に、
何か、異様なものを感じて様子を見に出た。

 

 

我が家から見下ろせる、いつも事故の絶えない交差点。

そこは、丁字路に踏切が絡むがゆえに、
誰もが我先にと進もうとして、トラブルが絶えないわけだが。

ゴンザと共に近づいてみれば、
今回ばかりはなぜか、立ち入りさえ禁じられるように規制線が張られ、
その前に立つ警官たちに、多くの車が追い返されてゆく。

さらには、素人目にもはっきり確認出来る、見たことのない緊急車両。

 

 

「ハイパーレンジャー...!?」

おそるおそる隙間を縫って進んでみると、
目の前にある踏切の中には乗客を乗せた電車が立ち往生していて、
閉じたままの遮断機の前には、小さな人集りが出来ている。

「もしかして人身事故かな?」

私とゴンザは声をひそめながら、
止まった電車内に缶詰めになった人々と、
遠目に見える車両の先頭を見比べた。

 

 

...と。

車体に阻まれよくはわからないが、
線路の脇にブルーのシートが敷かれているのがチラリと見え。

そこから考えると、やはり、飛び込みがあったと思われる。

停まったままの電車からは、気分が悪くなったのか、
救急隊員らしき人に梯子をかけてもらい、
保護されてゆく、男性の姿も見え、
車内に閉じ込められた人々は、なすすべもなく、
立ちつくしている。

そのただならぬ様子に、
ゴンザがそばにいた警官に歩み寄り、尋ねると、
はたして、その答えは、
「人が線路内に立ち入った」と。

そういうことだった。

 

                  (以上、写真・浅草より)

 

『なんでそんなことを...』

はからずして人をはねてしまった運転士も、
止まったままの電車に閉じ込められた乗客も、
またはそれを目撃してしまった者も。

何よりそんなことをした本人も家族も。

誰一人幸せにならないそんなことを、
その人はなぜしたのか...!?

のちにニュースで確認したところによると、
亡くなったのは線路脇の草むらから飛び出してきた男性だそうだが、
もうこうなってしまった以上は、その方のご冥福を祈るしかない。

『事故』の影響で、この日、その路線は14本が運休し、
多くの人の足が乱れたと。
そういうことだった。

 

 

翌日の早朝。

我々は、ある大学での、ある実験を見せていただく機会に恵まれた。

今はまだ、夢物語のようでも、
それは、いつか人類の未来につながる、希望に満ちた実験だ。

いずれ日本の。

いや、もしかしたら、
世界の頭脳になってゆくかもしれない学生たちの、
輝く目を見て私は思う。

いつかは彼らの努力が実を結び、
【実験】が【実現】に変わりますようにと。

何より彼らの未来が。

一人の人間として、希望に満ちたものでありますように、と。

朝の、澄んだ、青空のもとで。

 

はて。
実験するご本人たちより意気込んでいるこの人物。
キミはいったい何をするというのか.....。
しかし、彼の意気込みは意外な点で、陽の目を見ることになる。
なぜかその後、流れで、ゴンザが撮った写真が、
某新聞社に提供されることとなり.....
それがどのように使われるのか、私は非常に楽しみにしている。
いつもおちゃらけているこの人物だが、
彼の広い交友関係は、いつもとても興味深い新しい世界を
私にも見せてくれ、これは我が相方のことながら、
すごいなぁと、いつも思うのだ。