トマトの色は太陽の色。
ここのところトマト三昧の我が家...
この日は小さく切ったものに、たまねぎみじん切り、塩と、
たっぷりのオリーブオイルを混ぜて。
わさわさ食べながら、「ものすごい贅沢な味!」
ゴンザの通勤路には、いつも一人のおじさんが立っている。
交通量の多い道路脇。
おじさんはいつも、通り過ぎる車に向かって、
ひとつのサインを作った手を差し出し、アピールする。
贅沢といえば.....
いくら獲ってもきりがないブラックベリーは、
今年は一個も収穫せず、放置プレイ(笑)
ああ、誰か持ってってくれないかな。
それは一見、ヒッチハイクにも似て。
しかしその実、その指は、
性的な意味を持たせる例の握り方でしっかり握られており.....
彼は大声で、その呼称を叫ぶのだ。
.....朝から晩まで、ひがな一日。
すいかの花が咲いてます♪
何が彼をそうかきたてているのか、
または、どうしてそういうことをするにいたったのか。
それはわからないが、
おじさんの存在はおそらく、
そこを通る人々にとっては、すでに風景の一部となっていて。
その動きに反応するものは、
歩行者を含めて、一人としていない。
そもそも、おじさんがしているのは、
卑猥な言葉を叫ぶことと、それを指すサインを作り続けることだけで、
誰かに危害を加えることはないゆえに、
周辺住人にも黙認されているのかもしれない。
まあ、子供たちがそのそばを通ることを考えると、
充分迷惑ではあるのだが.....。
こちらは、また贅沢なもの、【ボルサリーノ】のパナマ帽。
まあ、ゴンザの日々の頑張りを思うと、全然贅沢ではないけれど。
かっこいいでしょ?
しかし、おじさんを見る限り、
それをしているあいだの彼は、いつもとても幸せそうで、
満たされている様子で、
私とゴンザはどうしても、彼の存在を責める気にはなれないのだ。
おそらく、警察ではなく、病院へ保護されるべきであろうあの人が、
これまで同様、誰にも危害を加えないでいるのなら。
これがまたゴンザによく似合う!
.....あ、やっぱのろけに聞こえる?(笑)
笑いごとではないのはわかっていても、
おじさんの姿を見るたび、「おお今日も元気そうだ~」と、
笑ってしまう、ゴンザと私である。
ゴンザによれば、ここ数日、
おじさんの姿は見えないそうだ。