連休二日目。
新撰組に縁の深い日野に行ったのは、何かの予兆だったのか?
翌日、連休三日目。
何の脈略もなくふと思いついた、谷中歩きで...
偶然ばったり、永井尚志さんの墓所に行きあたりました。
連休二日目に高幡不動で新撰組を感じたと思ったら。
三日目は偶然、谷中で永井様の御墓に行きあたった不思議!
永井様といえば、大河ドラマの新撰組をご覧になっていた方ならご存知の、
佐藤B作さんが演じておられたお方だが。
こうしてドラマや漫画などを通じて、
それまで馴染みのなかった、歴史上の人物に、
親しみを感じるようになったことがあるという方も多いと思う。
荒川区【本行寺】
その奥まった一角、そのまた奥に、永井様のお墓はあります。
ちなみにこの周辺はどこを向いてもお寺だらけ...。
こちら、お寺変わって【経王寺】さんの山門には...。
今もこんな痕跡が残ります。
件の大河、【新撰組】も、その描き方、配役、解釈に、
賛否両論さまざまあったようではあるが。
それでもそれは、時代劇にはあまり興味のない若い人たちに、
チャンネルを合わせる機会を与えたという意味での功績は、
大きいのではないかと思う。
1868年。
経王寺では、上野戦争で敗走した彰義隊を匿ったため、
新政府軍の攻撃を受け、山門にこうして弾痕が残ったと。
まあ、ドラマなどのイメージで、「あっ、永井様の御墓だ!」と、
人々が自分の墓所へ立ち寄ることを、
永井様ご本人がどう思っておられるかはわからないが...(笑)
それでもこうして、何かをきっかけに、知り、
「なら、ちょっと立ち寄ってみよう」と行動に繋げ、
また、そこから知ろうとすることは悪くないことなのではないだろうか。
この日最後に立ち寄ったのは、その美しさが何か意外といえば意外。
納得といえば納得の...
【東京大学】
「何が?」と問われればよくわからないながら(笑)
「さすがだなぁ」と連発したくなる構内。
.....と。
新撰組、永井様と、偶然繋がった連休の話を書こうと、
ちょいと調べたら。
なんと、その永井様の養子の娘の孫(ややこしい?)は、
かの三島由紀夫なのだそうである。
繋がるって、おもしろい。
美しい建物群の一角では、ジョサイア・コンドルの像が、それを見守って。
彼は、今でいう東大工学部建築学科で教鞭をとった建築家で、
英国・ロンドンからやってきた、いわゆるお雇い外国人。
旧岩崎邸も、ニコライ堂も、彼の作。
美しい建物を多数残し、日本人の妻を娶り...
日本で生き、日本で人生を終えた人。
こちら、赤門は、旧加賀藩・前田家上屋敷の御守殿門。
1827年、13代藩主が、11代将軍家斉の娘・溶姫を迎えるときに作られたもの。
そういえば永井様と「繋がった」三島由紀夫は、
東京帝国大学卒なんだとか。
で、その三島の母親は、前田家と縁が深いと。
繋がる、繋がる~。
こういうの見ると、ぐっときますよねぇ。
素通りしてしまえば「なんだ、あの穴?」で終わってしまうけど、そこには歴史と、そこに関わった、多くの人の人生のドラマがあるのですよね。